IT業界を目指す中で、CCNAの取得を目標にしている人も多いのではないでしょうか。
CCNAはネットワーク機器の大手「シスコシステムズ合同会社」による認定試験の1つで、取得することでネットワークの基礎知識を有している証明になります。
結論から言うと、未経験者にとっては難易度の高い試験です。
しかし、適切に勉強すれば未経験からでも十分合格可能であり、難しい分、価値の高い資格といえるでしょう。
本記事では、CCNAの合格難易度や難しいと言われている理由、取得を目指す人からよく寄せられる疑問などを詳しく解説します。
CCNAはどういう資格なのかを理解した上で、試験に挑戦しましょう。
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ネットワークに関する知識や実務経験がない段階でのCCNA取得は、十分な勉強時間を確保しない限り難しいでしょう。
CCNAの合格点は公式な発表はありませんが、1000点満点中825点以上(正答率75%)とされており、合格率は推定で20〜30%程度といわれています。
ここまでの情報で「自分には難しいかも…」と不安に思った人もいるかもしれませんが、安心してください。
CCNAはネットワークエンジニアを目指す人の入門資格といわれており、エンジニア資格の中ではそれほど難しくありません。
実際、シスコ技術者認定は大きく5つのグレードに分かれていますが、CCNAは下から2番目のアソシエイトに該当する初級レベルの資格なのです。
そのため、基礎から時間をかけて適切に学習すれば、未経験者でも十分合格可能な資格といえるでしょう。
CCNAの難易度や勉強方法について、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。
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ここからは、CCNAが難しいと言われる理由を4つご紹介します。
難しいとされる理由を理解し、対応策を考えましょう。
CCNAが難しいと言われる理由で、最初に挙げられるのが、試験範囲の広さです。
ネットワーク技術は日々進化しており、CCNAは改定のたびに最新の技術が範囲に組み込まれます。
2020年2月の改定では、今まで10種類に分かれていた専門分野が1つに統合されました。
統合によってセキュリティ基礎や自動化などが出題されるようになり、以前に比べ試験範囲が広がったことから、難易度も上昇したといえます。
以下は、分野ごとの出題割合です。
試験範囲 | 割合 |
---|---|
ネットワークの基礎 | 20% |
ネットワークアクセス | 20% |
IP コネクティビティ | 25% |
IPサービス | 10% |
セキュリティの基礎 | 15% |
自動化とプログラマビリティ | 10% |
出典元:Cisco-CCNA試験
上記から分かる通り、どの分野もほぼ均等に出題されます。
そのため、試験範囲を満遍なく勉強し、苦手分野を作らないようにすることが重要です。
CCNAは、問題数が100問程度あるのに対し、試験時間が120分しかありません。
1問に費やせる時間は1分ほどなので、問題文をゆっくり読んでいたり、解答に悩むと時間が足りなくなってしまいます。
また、CCNAは「解答済みの問題を後から確認できない」という特徴があります。
例えば、問2の問題が出たタイミングで、問1の内容を確認・訂正しようとしても戻れません。
瞬時に正確な解答をする力が求められるため「Ping-t」などを活用して、実践問題に慣れておくことをおすすめします。
模擬試験を繰り返し経験することで、解答スピードや時間配分の感覚を掴めるだけでなく、本番でも落ち着いて実力を発揮できるでしょう。
シスコ製品に関するシュミレーション問題が出るため、実機を触ったことがない人にとっては難易度が高いと感じるでしょう。
シュミレーション問題では、シスコ製品の機械設定を想定した問題が出題されます。
解答するにはシスコ製品で使用するコマンドを理解しておく必要があるため、公式のシュミレーターで練習することをおすすめします。
Cisco社が提供している公式シュミレーターは、以下よりご確認ください。
参考:Cisco Packet Tracer – Networking Simulation Tool
複数の問題形式があるCCNA試験の中で、シュミレーション問題は特に時間を要する部分のため、しっかりと対策をとってから臨みましょう。
問題文が分かりづらいことも、CCNAが難しいと言われる理由の1つです。
CCNAはアメリカのシスコ社が主催している認定試験で、原文は英語の試験問題を日本語に翻訳しています。
そのため、問題文や選択肢が意味のおかしい日本語になっているケースがあり、これに戸惑う受験者も多いです。
ただし、落ち着いて文章を読めば理解できるため、問題の意図を汲み取り、焦らず確実に答えを導きましょう。
英語が得意な方は、英語版で受験するのも対応策の1つです。
ここからは、CCNA取得を目指す人のよくある疑問に回答します。
疑問点が解消できるよう詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
合格に要する勉強時間は、160〜200時間程度と言われています。
改定前よりも試験範囲が広がっているため、勉強しなければならない内容も増えました。
学習を始める前の知識やスキルによって個人差はありますが、自分にとって必要な勉強時間はしっかりと確保しましょう。
特に、未経験やIT機器に触れたことがない人の場合は、学習スケジュールを立てて計画的に勉強することをおすすめします。
CCNAの合格率は約30%といわれており、その他のIT資格は以下の通りです。
資格名 | 試験概要 | 合格率 |
---|---|---|
基本情報技術者試験 | 情報処理技術者試験の区分の一つで、ITに関する基礎的な知識を有しているのを証明する資格 | 30% |
LinuC | Linuxシステムの基本的な操作や構築・運用スキルを証明する資格 | 非公開 |
CompTIANetwork+ | IT分野の中でもネットワークエンジニアの入門資格で、基礎的なネットワークスキルを問われる | 非公開 |
ネットワークスペシャリスト | ネットワークに関するエキスパートスキルを示す国家資格 | 10%~20% |
「基本情報技術者認定試験」はCCNAと同等レベル、合格率が非公開の「LinuC」と「CompTIA Network+」は、CCNAより比較的取得しやすいとされています。
反対に「ネットワークスペシャリスト」は、合格率の低い難関資格と言われており、実務経験のあるネットワークエンジニア向けの試験です。
未経験からネットワークエンジニアを目指す場合は、合格率も需要も高いCCNAに挑戦することをおすすめします。
問題集を繰り返し解いたり、模擬試験を経験しておくことが合格への近道といえます。
解答にかけられる時間が短いため、同じような問題がでたら瞬時に解答できるレベルになっておくことが望ましいです。
CCNAの勉強方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
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独学でも取得は可能ですが、ネットワークの勉強が初めてという方は、スクールを活用した学習をおすすめします。
弊社ウズウズカレッジではITスクールを経営しており、CCNA取得に向けた専用コースをご用意しています。
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本記事ではCCNA取得を目指す人に向けて、以下の内容を解説しました。
CCNAは決して簡単な試験ではありませんが、適切な学習方法でしっかりと勉強することで、未経験からでも合格を目指せます。
弊社ウズウズカレッジでは、ITスクールの運営や、動画・演習教材の提供をしており、CCNA取得を目指す方にはCCNAコースがおすすめです。
CCNAコースでは、ITインフラ分野の専門知識を学ぶことができ、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアとしての就職やキャリアアップを目指せます。
教材選びや勉強方法に迷っている方は、ウズウズカレッジの活用をご検討いただければ幸いです。
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UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。