CCNAの受験料はいくら?試験の概要や勉強方法についても解説

CCNAとは、ネットワーク機器の大手「シスコシステムズ合同会社」による民間資格です。

民間資格とは言っても、システムズ合同会社の製品はIT業界で広く使われており、試験の認知度も高いです。

世界共通基準ということができ、企業の求人に「CCNA取得者歓迎」などの文言が書かれることもあります。

そのため、ネットワークエンジニアを目指す人の多くが取得を検討しています。

本記事では、実際に試験を受けようと考えている方に向けて、CCNAの受験料をはじめ、試験の概要について解説しました。

試験勉強に役立つ情報もお伝えしていますので、最後まで読み、CCNAに挑戦する際の参考にしてください。

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CCNAってどんな資格?

CCNAってどんな資格?

CCNAは正式には「Cisco Certified Network Associate」で、ネットワークエンジニアの登竜門的資格ともいわれています。

ネットワーク関連機器の世界最大手といわれる「シスコシステムズ合同会社」が認定している試験の1つです。

CCNAは、ネットワークエンジニアの就職・転職や実務にも役立てられます。

試験の難易度

シスコ技術者認定の公式サイトには、以下のように書かれています。

正式な前提条件はありませんが、シスコ ソリューションの導入と管理の経験が 1 年以上あることが推奨されます。

引用:Cisco「CCNA認定

ネットワークエンジニアの登竜門的資格とはいっても、推奨されているのは現場経験者です。

また、合格ラインは公表されていませんが「1,000点満点で825点以上」「合格率は20〜30%ほど」ではないかといわれています。

これらから考えると、難易度はやや高いといえますが、試験対策をしっかりすれば、未経験からでも十分に合格を目指せます。

CCNAの難易度については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

類似資格や勉強方法についてもお伝えしているので、こちらも参考にしてください。

合わせて読みたい

20年2月の改定により変更された点

CCNAは、IT業界の最新技術などに合わせて改定されており、2020年2月にも改定されました。

変更された点は試験範囲受験料です。

試験範囲は以下の通りになりました。

  • ネットワークの基礎(20%)
  • ネットワークアクセス(20%)
  • IP接続(25%)
  • IPサービス(10%)
  • セキュリティの基礎(15%)
  • 自動化とプログラマビリティ(10%)

受験料は36,960円(税込)に値下がりしました。

今後も改定がある可能性は高いので、こまめにチェックしておきましょう。

CCNA受験の条件

CCNAは、受験するために特別な資格や実務経験などの必須条件はありません。

先程も紹介しましたが、シスコ技術者認定の公式サイトでは、以下のような推奨要件があります。

  • 1年以上のシスコソリューションの実装及び管理経験
  • 基本的なIPアドレス指定の知識
  • ネットワークの基礎に関する深い理解

ただし、これらはあくまでも推奨なので、IT経験者から全くの未経験者まで、誰でも受験は可能です。

未経験であっても、勉強や試験対策をしっかりすれば、合格もできます。

CCNAの受験料

CCNAの受験料

先程もお伝えしましたが、CCNAは改定があり、2020年に大きく改定されました。

受験料に関しては、2022年にも改定されています。

以下の表に、改定前と改定後の受験料をまとめました。

2022年(改定前)2023年(改定後)
料金(税込)36,960円42,900円

引用:ピアソンVUE:「Cisco

2020年の改定では値下がりしましたが、2022年の改定では大幅に値上げされました。

CCNAの受験方法

「CCNAを受験したい」と考えている方に向けて、CCNAの受験方法について解説します。

ここでは、「申し込み方法」「支払い方法」についてお伝えします。

申し込み方法

CCNAを受験する際は、以下の4ステップで申し込みをします。

  1. Ciscoのアカウント作成ページで必要情報を登録する
  2. ログインページからログインする
  3. ログイン後、受験予約ページで申し込み手続きを行う
    (ホームページ、コールセンター、テストセンターで申し込みができる)
  4. 予約終了後に「確認書」を印刷する

予約が完了すると、登録したメールアドレス宛に「確認メール」が届く仕組みになっています。

メールが無事に届いたら、申し込み完了です。

参考:シスコシステムズ合同会社「試験申し込み

支払い方法

支払い方法は、以下の4つです。

  • クレジットカード
  • 銀行振込
  • 現金
  • バウチャー

現金支払いは、テストセンターにて支払う人に限ります。

ただし、テストセンターによっては現金不可のところもあるので、現金での支払いを考えている方は、受験を検討しているテストセンターに確認してください。

また、銀行振り込みの場合は、入金確認後に予約が確定されるので、申し込みをしたらなるべく早く振り込むようにしましょう。

バウチャーはこちらの「バウチャーストア」から購入できます。

CCNAの試験日・会場

CCNAの試験日・会場は自分の都合の良い日時・場所を選んで受験できます。

試験は会場まで足を運んでテストを受けるのが一般的ですが、オンラインでの受験も可能です。

オンラインで受験する場合は、ピアソンVUEのホームページの「オンライン監督試験」から受付を行います。

ただし、オンラインで受験をする場合は、以下の条件を満たしている必要があります。

  • インターネット環境が安定していること
  • Webカメラが備わっていること

より詳細な内容については「オンライン受験のための徹底ガイド」をご確認ください。

これらの条件を満たしており、試験日・会場の都合がつかなかった場合はオンライン受験を考えましょう。

CCNAの試験内容

CCNAの試験内容

ここでは、CCNAの試験について以下の6点をお伝えします

  • 試験内容
  • 出題形式
  • 試験時間と問題数
  • 合格点
  • 合格率
  • 有効期限

CCNAの試験に関する情報はあまり公開されていません。

シスコシステムズ合同会社の「知的財産に関する機密保持」が関係しており、受験者も情報を漏らさないよう、試験の際に合意・署名を求められます。

そのため、正確な内容は分かりませんが、ここでお伝えしているのはあくまで目安として参考にしてください。

なお、CCNAは過去問についても公開されていません。

ただ、シスコシステムズ合同会社は「過去問に対する考え方」を公開しています。

こちらの記事では、その「過去問に対する考え方」から、どのように試験勉強を進めたらよいかを解説しています。

ぜひこちらも読み、CCNAの試験勉強に役立ててください。

試験内容

CCNAの試験では、以下の範囲の内容が出題されます。

  • ネットワークの基礎(20%)
  • ネットワークアクセス(20%)
  • IP接続(25%)
  • IPサービス(10%)
  • セキュリティの基礎(15%)
  • 自動化とプログラマビリティ(10%)

それぞれ、さらに細かい分類もあるので、詳しくは公開されている「試験トピックのリスト」をご覧ください。

出題範囲が広く、出題の割合もそれほど大きな違いはないので、どの分野もまんべんなく勉強することが大切です。

出題形式

CCNAの出題形式は「CBT方式」という、コンピューターを使って問題を解いていく形式です。

多肢選択式の単一回答・複数回答、ドラッグアンドドロップなど、様々な種類の回答方法で回答していきます。

公式サイトでチュートリアルも公開されているので、1度は確認しておきましょう。

また、実際のコマンドを入力する問題も出題されるので、実機での練習をしておくことが必要です。

試験時間と問題数

CCNAの試験時間は120分です。

問題数は非公開で、試験ごとに変わります。

一般的には、出題数は100問程度といわれており、1問1分程度で解くというペース配分になります。

かなりのハイペースのため「最後まで解ききれなった」という人も珍しくないようです。

ちなみに、試験中にトイレ等で席を外すことは可能ですが、当然ですがその間も時間は止まりません。

時間との戦いになるので、試験前に済ませておくことをおすすめします。

合格点

CCNAの合格点は非公開で、問題数も試験によって異なるため、厳密な合格点は不明です。

ただ、1,000点満点で825〜850点程度なのではないかといわれています。

合格率

合格点同様、合格率も非公開です。

こちらは「20~30%」といわれています。

他のITに関する資格の合格率と比較してみましょう。

  • ITパスポート:50%
  • 基本情報技術者試験:20~30%
  • ネットワークスペシャリスト:10%

あくまでも上記は目安です。

難易度は決して低くはありませんが、各分野の内容を丁寧に学習し、確実に定着させていけば、未経験の方でも十分に合格できるといえます。

有効期限

CCNAに合格すると、資格の有効期限は3年間です。

再認定を受けるには、認定試験に合格する必要があります。

自分の知識をアップデートすることにもつながるので、繰り返し取得を続けることをおすすめします。

CCNA合格に向けておすすめの勉強方法

CCNA合格に向けておすすめの勉強方法

ここでは、CCNA合格に向けておすすめの勉強方法を3つ紹介します。

  • 勉強サイト
  • 参考書
  • 動画教材

基本的には、CCNAの勉強は以下の3ステップで進めましょう。

  1. インプット:基本的な知識・技術を身に付ける
  2. アウトプット:練習問題などを解き、問題慣れする
  3. 復習を繰り返し、知識を定着させる

なお、ウズウズカレッジの記事の中には、CCNAの勉強方法を特に詳しく解説しているものもあります。

本記事では紹介していないおすすめの教材や、CCNAの受験についても詳しくお伝えしていますので、こちらも参考にしてください。

勉強サイト

勉強サイトでおすすめなのは、以下の3つです。

  • ウズカレテスト
  • Udemy
  • CCNAイージス:CCNA(200-301)

どれも、未経験でも活用しやすいサイトなので、1度各サイトをのぞいてみてください。

ウズカレテスト

ウズカレテストは、弊社ウズウズカレッジが提供している勉強サイトです。

CCNA用の問題は「基本」と「想定問題」に分けられています。

まずは基本問題を解き、基本がある程度定着したら、想定問題を解いて試験に備えるというのがおすすめの活用方法です。

学習記録を残すことで、正答率や取組時間を見ながら、効率的に学習を進められます。

ただし、学習記録は会員登録をしないと使用できない機能です。

無料で会員登録ができるので、ぜひ登録をしてからご利用ください。

Udemy

Udemyはオンライン学習プラットフォームで、様々な講座を利用できます。

有料の講座を紹介しているサイトではありますが、過去に使用した人からの評価なども比較しながら選べるため、より自分に合う教材を選択できるでしょう。

ちなみに、後ほど紹介する弊社ウズウズカレッジの教材「【完全版(前編+後編)】未経験から合格!Cisco CCNA試験対策講座」もUdemyにて提供しています。

CCNAイージス:CCNA(200-301)

CCNAイージスは、CCNAのWeb教科書で、試験対策に定評があるサイトです。

全ての試験範囲の技術解説がされており、試験に改定があれば、更新されます。

各技術解説には練習問題もあり、市販の参考書と同じように充実した内容になっています。

CCNAイージスのサイトでも紹介されているように、他の教材と併用して勉強を進めるのがおすすめです。

参考書

独学に限らず、試験勉強をする場合は、必ずといっていいほど参考書を使います。

しかし、特に独学の場合は参考書選びを間違えてしまうと、勉強が続きません。

自分の知識レベルや使いやすさなどに合わせて、選ぶようにしてください。

また、分からないことがあった時にも、参考書ではすぐに解決することができない場合もあるため、モチベーションの維持には注意しましょう。

参考書でおすすめなのは以下の3つです。

  • 1週間でCCNAの基礎が学べる本
  • 基礎からわかる!CCNA最短合格講義
  • CCNA完全合格テキスト&問題集

1週間でCCNAの基礎が学べる本

1週間でCCNAの基礎が学べる本」は、未経験の人にまず読んでいただきたい1冊です。

項目が7つに分かれており、名前の通り、1週間でCCNAの基礎が学べます。

イラストを盛り込んでいるため、全くの未経験でも理解しやすい内容になっています。

CCNAの試験範囲を細かく学ぶというよりは「初めてCCNAの勉強をする人が全体像を理解するための本」というイメージです。

他の教材を使用する前に、CCNAの学習の導入として使用するのがおすすめです。

基礎からわかる!CCNA最短合格講義

基礎からわかる!CCNA最短合格講義」は、弊社ウズウズカレッジの河合が執筆したものです。

短期攻略が可能な問題集です。

そのため、CCNAの学習を始めたばかりの人や試験直前の追い込みの人など、多くの人におすすめできる教材といえます。

CCNAの試験内容は難しい部分もあり、特にIT未経験の人は、つまずいてしまうこともあります。

そのような箇所は動画で解説をしているため、挫折することなく勉強できるでしょう。

河合は中学・高校で教諭をしていた経験があります。

そのうえ、河合が作成したCCNA教材の受講生は10,000名を超えるなど、解説のわかりやすさには定評があり、自信をもっておすすめできます。

CCNA完全合格テキスト&問題集

CCNA完全合格テキスト&問題集」は、IT技術専門スクールの講師が書いている参考書です。

なるべく実際の試験に近づくよう、章ごとに確認問題を設置したり、2回分の模擬試験がついています。

ただし、実際の試験に近づけている分、基礎知識は学びにくいといえます。

そのため、まずは他の教材で基礎知識を習得し、ある程度学習が進んでから、知識の定着度の確認や問題慣れをするために使用するのがおすすめです。

基礎学習というよりも、問題演習を繰り返して知識の定着を図る段階(勉強の3ステップのうち、3つ目)で活用するのがよいでしょう。

合わせて読みたい

動画教材

動画教材は「人から説明される方が理解しやすい」という人に、特におすすめできます。

おすすめするのは「ウズウズカレッジYouTube動画」「【完全版(前編+後編)】未経験から合格!Cisco CCNA試験対策講座」です。

どちらも弊社ウズウズカレッジが提供している動画です。

未経験の方や、まだ知識が少ないという人にも理解しやすいように作成してあります。

【完全版(前編+後編)】未経験から合格!Cisco CCNA試験対策講座

こちらは、Udemyでも販売している講座です。

タイトルの通り、未経験からCCNAの合格を目指している方向けの内容になっています。

図解を使用しているので、難しくてつまずきやすい内容でも理解しやすいです。

わからないことがあった時には、現役の講師に質問することもできるので、確実に理解しながら進められます。

無料で利用できる導入編もあるので、購入を検討している方は、一度試してみてください。

参考:Udemy「【完全版(前編+後編)】未経験から合格!Cisco CCNA試験対策講座

ウズウズカレッジYouTube動画

ウズウズカレッジが提供しているYouTube動画の中で、CCNAの解説をしているのは以下の2シリーズです。

イラストを活用したり、難しい言葉は言い換えや例えを使って解説しているので、専門分野であるネットワークのことをスムーズに学習できます。

つまずきやすい部分を取り出して解説しているので、全ての範囲を網羅しているわけではありません。

勉強していてわからなかったところの理解を深めるために使用するなど、他の教材と合わせて活用するのがおすすめです。

まとめ

ここまで、CCNAの受験料をはじめとした試験の概要やおすすめの勉強方法を解説しました。

「CCNAを受験したい」「CCNAの合格を目指そう」と思っている方は、本記事で紹介した勉強方法を参考に、早速学習を始めていきましょう。

冒頭でもお伝えしたように、CCNAはネットワーク関連の試験の中では最も有名といえる資格の1つで、ネットワークエンジニアを目指す人の多くが受験をしています。

難易度は決して低くはありませんが、業務をするうえで必要な知識を得られる資格です。

就職・転職にも有利になるという側面もあり、全くの未経験の人でも十分に取得する意義があるといえます。

ちなみに、本記事で紹介した以外にも、弊社ではITスクール「CCNAコース」を提供しています。

  • 完全eラーニング型で進める
  • 1人ひとりに担任講師がつく
  • IT専門エージェントによる就職サポートあり

このような特徴があるため、自分のペースで学習を進めながらも、挫折しないで続けられます。

未経験の方でも安心して学習から就職までサポートを受けられます。

ぜひ私たちと一緒にCCNAを取得し、就活や就職後の業務にも活かしていきましょう。

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この記事を監修した人

D.KAWAI  事業責任者

UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。