ITパスポートは意味ないと言われる理由は?結論、意味はある

ITパスポートの受験を検討していたが「ITパスポートは意味ない」「取得しても役に立たない」などの意見を聞いて、受験を迷っている方は一定数います。

しかし、ITパスポートはIT業界で働く方はもちろん「ITツールを活用する社会人なら誰もが知っておきたい基礎知識」を習得できる資格です。

難易度はそれほど高くないため、IT業界で働く方はもちろん、これからの社会人は全員が知っておくべき知識といえるでしょう。

勉強方法についても、出題傾向はある程度決まっているため、内容が網羅されている教材を繰り返し学習すれば合格できます。

私たちウズウズカレッジでは、ITパスポートの取得を考えている方に向けて「ITパスポート試験対策!IT業界で働くなら”知らなきゃ恥”な基礎知識をマスターしよう【初心者】」という動画教材を提供しています。

経験豊富な講師が解説しており、分からないところは質問や相談も受け付けているので、IT業界未経験の方でも安心して挑戦できる点が強みです。興味を持ってくださった方は、詳細ページをご覧ください。

監修者:岩田 修一
ITリスキリングサービス「ウズウズカレッジ」を運営。同志社大学卒業後、大手進学塾で最難関校受験クラスを担当。ウズウズカレッジでは教材制作に加え企業研修講師としても活躍中。制作した教材はUdemyで販売され、5段階評価中4.6を獲得。

ITパスポートとは

ITパスポートとは「ITを利用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき基礎知識」を証明できる国家資格です。

インターネットは私たちの生活・仕事において、欠かせないツールとなっています。

また、インターネットを仕事で使いこなすには、会社経営・ITツールを管理する知識も必要です。

そのためITパスポートでは、以下3分野の基礎知識を網羅的に学べます。

  • ストラテジ系(経営全般)
  • マネジメント系(IT管理)
  • テクノロジ系(IT技術)

また下記の動画でもITパスポートの概要や、ITパスポートは就活で役立つのかなどについて解説しています。もしよろしければ、下記のリンクから合わせてご覧ください。

なぜ「ITパスポート 意味ない」と言われるのか?

ITパスポートはITに関する知識だけでなく、社会人として活躍するために必要なビジネス知識が身に付くため、ITエンジニアをはじめとして多くの社会人におすすめできる資格です。

一方で「取得しても差別化にならない」「キャリアアップに繋がらない」などネガティブな声もあります。

そう言われる理由は、以下の3点です。

  1. ITパスポートは実際の業務に必要な知識やスキルを網羅していない
  2. ITパスポート取得者が増えたことで、周りと差がつかない
  3. ITパスポートだけでは就職に役立たない

それぞれの理由を詳しく解説します。

1.ITパスポートは基礎的な知識にフォーカスした資格であり、実際の業務に必要な知識やスキルを網羅していない

先述の通り、ITパスポートは「ITに関する基礎知識」を習得できる資格です。

そのため、IT業界で働くうえで、これらの内容は欠かせません。

ただし、内容があまりに基礎的な内容のため「実務レベルで役立つ知識やスキルを網羅していない」とも言われています。

そのため、現役のエンジニアやプログラマーであれば、当たり前に習得している内容と見なされてしまうのです。

例えば、ITパスポートではデータベースやネットワーク技術に関する知識を学べますが、これらの内容はITを活用するうえで土台となる基礎知識です。

実際の現場で仕事をするとなると基礎知識だけでは不十分であり、さらに細かい内容まで理解していないと務まりません。

つまり、ITパスポートは基礎知識を学ぶうえでは役立つものの、実務に活かせるレベルではないため「意味ない」と言われてしまうのです。

2.ITパスポート取得者が増えたことで、その資格だけで差がつくことはほとんどない

ITパスポートは、IT業界に関連する資格の中で最も入門資格といわれており、未経験者にもおすすめされる資格です。

その反面、未経験者でもある程度の勉強をすれば合格できるため、反対に「知識をアピールできない資格」とも言われています。

実際、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が公開した「ITパスポート試験結果」を見ても合格率は50%を超えており、国家試験の中では高い合格率となっています。

簡単に合格できる試験ではないものの、必要な勉強時間は平均150時間程度、未経験者でも180時間程度といわれているので、難易度は決して高くありません。

最近では取得する人も増えているため、ITパスポートだけでは専門性や知識レベルをアピールできず「意味ない」という意見も目立ちます。

参考:「独立行政法人情報処理推進機構:ITパスポート試験結果(令和2年4月~令和3年1月)」

3.ITパスポートだけでは、実際の就職にはあまり役に立たない

先ほど「ITパスポートは難易度がそれほど高くないため、知識レベルをアピールできない」とお伝えしました。

これは就職においても同様です。

たしかに、ITパスポートはテクノロジ系(IT技術)以外にもストラテジ系(経営全般)やマネジメント系(IT管理)についても学ぶため、幅広い分野の知識を持っていることの証明になります。

しかし、就活でのアピールポイントとしては不十分です。

特に、これからIT業界で働きたい方にとっては、ITパスポートだけでは「即戦力な人材」とは見なされないので気をつけましょう。

ITパスポートで基礎的な知識を身に着けたうえで、上位資格を併せて取得することによって初めて就活が有利になるでしょう。

上位資格については、後ほど詳しく解説します。

ITパスポートを取得(学習)するメリットはないのか?

「ITパスポートだけでは、実務レベルで必要な知識・スキルは身につかない」ということをお伝えしました。

では「ITパスポートは合格しても意味ないのか?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

なぜなら、最低限のITリテラシーを学べることとIT業界で働くことの適性を見極められるからです。

以下、ITパスポートを取得(学習)するメリットについて、詳細を解説していきます。

IT分野の基礎知識が網羅されているので、「最低限のITリテラシー」を学ぶことができる

ITパスポートの学習範囲は高校生が学ぶ「情報Ⅰ」の学習範囲に近く、試験勉強を通じてIT分野における最低限のリテラシーが身に着きます。

情報Ⅰは、2022年4月から高校で必修となった科目です。

文部科学省が出している「情報Ⅰ教員研修用教材」によると、情報Ⅰでは「情報に関する科学的な見方・考え方を重視するとともに、問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用するための知識及び技能を身に付け、実際に活用する力を養うとともに、情報社会に主体的に参画する態度を養うこと」を目的としています。

そのため、今の高校生が社会人になる頃には、ITパスポートレベルの知識は持っていることが当たり前になるでしょう。

そんな時代で最低限のITリテラシーを身につけておかないと「時代に取り残された会社員」になってしまいます。

ITパスポートを取得すれば、最低限のリテラシーが身に着くのでおすすめです。

参考:「文部科学省:高等学校情報化「情報Ⅰ」教員研修用教材(p4)

IT就職を目指す上での「最低限の適性チェック」になる

ITパスポートはIT業界未経験者にとって「最低限の適性チェック」にもなります。

繰り返しになりますが、ITパスポートはITに関する基礎知識を学べる資格です。つまり、試験勉強を通じて「自分が好き・得意な内容かどうかをある程度理解できる」と言っても過言ではありません。

もし試験勉強をしていて大きなストレスがなければ、あなたはIT分野への興味・関心が高いと考えられます。

他にも「思ったより簡単に合格できた」と感じるのであれば、それは得意なジャンルであり、IT業界で活躍できる可能性も高いでしょう。

反対に、ITパスポートを勉強していて挫折してしまう人や「自分には合わないかも」と感じる方は、IT業界への適性は低いかもしれません。

このように、ITパスポートの試験勉強は職業選択を考えるうえで、最低限の適性チェック・ミスマッチ防止にもなります。

ITパスポートのおすすめ勉強方法

ITパスポートの試験勉強で大切なのは「教材や演習サイトを繰り返し学習すること」です。

というのも、ITパスポートは各分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)ともに出題傾向が決まっており、演習問題や過去問を繰り返し解くことで十分合格できるからです。

以下、おすすめの教材や演習サイトを紹介します。

ウズウズカレッジが提供している教材も併せてお伝えするので、参考にしてください。

おすすめ教材

ITパスポートの勉強におすすめの教材は、以下の3つです。

  • いちばんやさしいITパスポート
  • みんなが欲しかった!ITパスポートの教科書&問題集
  • ウズウズカレッジの動画教材

1つずつ順に解説していきます。

いちばんやさしいITパスポート
1つ目のおすすめの参考書は「いちばんやさしいITパスポート」です。

図が多くて1つ1つの内容が丁寧に解説されているため、未経験者でも理解しやすい点が強みです。

また、基礎知識を理解しやすいだけではなく、過去問の中から繰り返し出題される問題を中心に掲載されているため、効率的に学習できます。

さらに、読者専用サイトで質問することもできるので、分からなくて挫折する可能性も低いでしょう。

「ITパスポート試験に短期間で合格すること」を目的に作られているので、仕事や学校で忙しい社会人・学生の方にもおすすめです。

みんなが欲しかった!ITパスポートの教科書&問題集
みんなが欲しかった!ITパスポートの教科書&問題集」も様々な工夫がされていておすすめです。

  • 「スタートアップ講座」により、全体像を理解してから学習できる
  • フルカラーでイラストや図解を多く使っている
  • 赤シート学習にも対応している
  • アプリ版の問題集が用意されている(学習履歴や正答率も記録できる)

冒頭の「スタートアップ講座」では、試験の全体像から各分野の勉強方法を解説しているため、最初の一歩でつまずかない点が好評の教材です。

また、赤シート学習やスマホアプリでの学習がしやすいため、電車やバス移動が多いなど、ちょっとした隙間時間に学習を進めたい方にも向いています。

ウズウズカレッジの動画教材
最後に手前味噌ではありますが、私たちウズウズカレッジが提供している動画教材もおすすめです。

特に動画教材は「参考書は文字が多くて読むのがしんどい」「難しい言葉が多くてなかなか勉強が進まない」といった方に向いています。

こちらの教材は難しい語句も動画で分かりやすく解説しており、出題範囲の傾向を掴みやすいことが特徴です。より理解度を上げたい方は、動画教材を使って各分野の概要を理解し、そのあと参考書を読み進めてみてください。

参考書だけで学習しているより、きっと理解度が深まることでしょう。

ウズウズカレッジの動画教材で分からないところがあれば、現役エンジニアの講師に直接質問もできます。


さらに、ウズウズは就職支援サービスも行っているため、就職・転職などのキャリア相談も可能です。

このような手厚いサービスもついた教材を2,600円で提供しており、絶対に挫折したくない方は、ぜひこちらの詳細ページをご覧ください。

おすすめ演習サイト

ITパスポートの演習サイトでおすすめなのは「過去問道場」と「ウズカレテスト」です。

どちらも学習履歴を記録できるため、現在の実力を把握しながら学習を進められます。これはITパスポートに限りませんが、試験勉強をする際は現在地を把握しながら演習問題や過去問を解くことが大切です。

過去問道場
過去問道場とは、ITパスポート試験ドットコムが提供している「ITパスポート試験過去問題2,400問」の中からランダムに出題される、完全解説付きのWeb問題集です。

試験日別、分野別、模擬試験など、様々な設定で問題が解けます。

また、成績や間違えた問題を記録できるので、復習や弱点の把握もしやすいです。

ただし、あくまでも過去問の活用なので、最新のシラバスに対応しづらい点は注意しましょう。

模擬試験に挑戦する際は、必ず最新のシラバスに対応しているかを確認してください。

ウズカレテスト
ウズカレテストは、私たちウズウズカレッジが提供しているITパスポートの演習問題です。

先ほど紹介した、動画教材と併せて活用することをおすすめします。

ウズウズカレッジの動画教材である程度の内容を理解できたら、ウズカレテストに取り組みましょう。そして、理解できていなかったところは再び動画教材を観て学習するのが最も効率の良い勉強方法です。

出題範囲ごとの正答率や学習履歴などの学習データも閲覧できるので、自分の得意・不得意も一目で分かります。

こちらから無料で利用できますので、よろしければご覧ください。

まとめ

この記事では、以下の内容を解説しました。

  • ITパスポートの概要
  • ITパスポートが「意味ない」と言われる理由
  • ITパスポートを学習するメリットとおすすめの勉強方法

ITパスポートは、IT業界で働く人はもちろん、テクノロジー社会を生き抜く社会人全員におすすめできます。

「意味ない」という意見はあるものの、役立つ知識が学べることは間違いありません。

「ITパスポートに挑戦したい」という方は、併せて勉強方法も考えていきましょう。

紹介したように、ウズウズカレッジでは様々な教材を提供していますので、よろしければ活用を検討してください。