未経験でもインフラエンジニアになれる!理由や必要なスキルも解説

「未経験でもインフラエンジニアになれるのかな?」

「未経験からインフラエンジニアを目指すのは難しいのでは?」

インフラエンジニアとして働くことに興味を持っている方の中には、このような疑問や不安を持つ方もいます。

結論としては、本記事のタイトルにもあるように、未経験でもインフラエンジニアになるのは可能です。

本記事では、未経験でもインフラエンジニアになれる理由やなる方法、求人を探すための方法などを解説しています。

「未経験からインフラエンジニアになるためには知っておきたいこと」を余すことなくお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

未経験からインフラエンジニアへの第一歩を一緒に踏み出しませんか?

また、下記の動画でも未経験からインフラエンジニアになれるのかを解説していますので、動画もぜひ合わせてご覧ください。

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未経験でもインフラエンジニアに転職できる理由

未経験でもインフラエンジニアに転職できる理由

冒頭でもお伝えしたように、インフラエンジニアは未経験からでも転職できます。

その理由として、以下の3つがあげられます。

  • 未経験でも対応しやすい運用・保守案件の人手が不足している
  • 新しい技術を使いこなせるエンジニアが少ない
  • 未経験からでも必要な知識や資格を学習できる環境が整っている

1つずつ詳しく解説します。

未経験でも対応しやすい運用・保守案件の人手が不足している

現代ではITインフラは欠かせないものであるため、365日・24時間体制での稼働が必要であり、システムを支えるインフラエンジニアは多くの人出が求められます。

しかし、IT業界は人手不足が悪化しており、2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると予想されています。

IT 人材需給の試算結果

詳しくは後ほど「未経験インフラエンジニアが担当する仕事内容」でお伝えしますが、インフラエンジニアの仕事内容は様々です。

高度な知識や経験が求められる業務がある一方で、基本的なITインフラの知識があれば、ルーティン作業で行える「運用保守」の業務もあります。

未経験でも、アラートを検出するなど、初動の対応ができるだけでもプロジェクトの負担軽減に寄与できます。

このように、未経験でも担当できる案件がある上に人出は不足しているため、活躍できるチャンスは大いにあるといえるでしょう。

参考:経済産業省 情報技術利用促進課「IT人材需要に関する調査(概要)(p2)

新しい技術を使いこなせるエンジニアが少ない

IT技術は日々発展しているため、インフラエンジニアとして活躍し続けるためには、常に最新の技術について学び、状況に応じて活用していくことが大切です。

例えば、近年ではクラウドサービスが充実してきたため、オンプレミスからクラウド環境への移行が進んでいます。

しかし、クラウドの知識を有しているエンジニアの数は十分とはいえません。

そのため、クラウドスキルを身に付ければ、未経験でも即戦力となれるチャンスがあるのです。

このように、新しい技術を使いこなせるエンジニアが少ないため、スキルを身に付ければ未経験であっても活躍が可能です。

未経験からでも必要な知識や資格を学習できる環境が整っている

インフラエンジニアをはじめ、ITエンジニアになるためには多くの専門的なスキルや資格の取得が大切です。

専門的とはいっても、近年ではITスクールや参考書などの教材が充実してきたことで、未経験でも転職に必要な知識や資格を習得しやすくなっています。

学習の方法は、書籍や学習サイトを活用したり、ITスクールに通うなどです。

未経験からでも理解しやすい教材も増えているので、自分に合った教材を探して、転職に向けて学習していきましょう。

ちなみに、弊社ウズウズカレッジでもITスクールを運営しており、未経験からインフラエンジニアを目指す人向けに以下の2つのコースを提供しています。

スクールの場合は、参考書などを使用した独学に比べ、途中で分からなくなって挫折したり、モチベーションの低下などを防げるのが大きなメリットです。

弊社のスクールも学習する方法を選ぶ際の候補に入れていただけると幸いです。

未経験インフラエンジニアが担当する仕事内容

インフラエンジニアの仕事は大きく3つに分けられます。

  • ITインフラの設計
  • ITインフラの構築
  • ITインフラの運用保守

図に表すと、以下のようになります。

インフラエンジニア3つの仕事

設計では、クライアントへヒアリングをして、要望をもとにITインフラを企画、設計書の作成を行います。

企画段階で作成した設計書をもとに、新しいITインフラを開発していくのが「構築」です。

運用保守では、24時間365日稼働させるために、監視やトラブルへの対応などを行います。

未経験の場合は、運用保守から担当するのが一般的です。

運用保守の業務は、ある程度手順が決まっているので、未経験者でも対応しやすいためです。

まずは運用保守の業務から担当して経験を積み、構築、設計へとレベルアップしていきましょう。

未経験からインフラエンジニアになるには?

未経験からインフラエンジニアになるには?

未経験からインフラエンジニアになれるとはいっても、何の準備もなくいきなり仕事をすることはできません。

そのため、未経験からインフラエンジニアになるためには、以下の2点を押さえておく必要があります。

  • 必要な知識・スキルを身につける
  • 未経験可の求人に応募して実務経験を積む

それぞれ詳しく解説します。

必要な知識・スキルを身につける

未経験でも担当できる業務があるとはいえ、基本的な知識やスキルは必要です。

基本的なプログラミングの知識に加えてインフラエンジニアに必要なスキルを、以下の表にまとめました。

サーバーの知識やスキル・Windows・LinuxなどのコンピューターOSに関する知識
ネットワークの知識やスキル・ルーターやスイッチなどのネットワーク機器の知識
・HTTPSなどの通信技術の知識
クラウドに関する知識とスキル・主要なクラウドサービスの知識
セキュリティに関する知識とスキル・様々なサイバー攻撃に対応するスキル
・主要なクラウドサービスの知識

以上の中でも、ITインフラを扱うインフラエンジニアにとっては、サーバーとネットワークの知識が必要不可欠です。

加えて、AWSなどの主要なクラウドサービスの基本的な知識も押さえておきたい分野です。

ITシステムは、不正アクセスなどのセキュリティリスクにさらされているため、セキュリティに関する知識も必要となります。

知識やスキルを身に付け、転職時に有利になるために、資格の取得もおすすめです。

後ほど「未経験からインフラエンジニアに転職する際に役立つ資格」も紹介するので、そちらも参考にしてください。

未経験可の求人に応募して実務経験を積む

業務に必要な知識・スキルを身に付けたら、未経験可の求人に応募して実務経験を積みましょう。

インフラエンジニアとして多くの案件を担当するためには、経験や実績が必要です。

未経験からでも可能で、運用保守の案件から担当できる企業を探してください。

また、未経験から転職する際には、IT業界に強い転職エージェントを利用するのもおすすめです。

希望の条件を相談できたり、自分だけでは見つけることができないような求人の紹介も受けられる可能性があります。

未経験からインフラエンジニアに転職する際に役立つ資格

未経験からインフラエンジニアに転職する際に役立つ資格

先程お伝えしたように、必要な知識・スキルを身に付けるために、資格の取得がおすすめです。

未経験からインフラエンジニアに転職する際に役立つ資格は、以下の3つです。

  • CCNA
  • LinuC(リナック)レベル1
  • AWS認定Cloud Practitioner

1つずつ紹介します。

こちらの記事では、未経験からインフラエンジニアになるためにおすすめの資格を他にも紹介していますので、参考にしてください。

CCNA

CCNAは、ネットワークに関して基礎知識を体系的に学べるとともに、一定の知識があることを証明できる資格です。

インフラエンジニアを中心に、ITエンジニアにおすすめできる資格で、インフラエンジニアとして働く基礎を学べることから「登竜門的資格」といわれています。

日本国内外問わず認知度が高いため、転職の際にも有利に働くでしょう。

以下の表に、CCNAの資格の概要についてまとめました。

試験日いつでも可能(予約が必要)
受験料42,900円(税込)
受験方法オンライン会場
資格に必要な勉強時間の目安約160時間
公式サイトCCNA

ちなみに、ウズウズカレッジでは未経験からCCNAを取得する方のための「CCNAコース」を提供しています。

完全eラーニング型を取り入れているため、自分のペースで学習ができることに加え、1on1で担任講師がつくため、挫折せずに取得を目指せます。

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合わせて読みたい

LinuC(リナック)レベル1

LinuCとは、正式には「Linux技術者認定試験 LinuC」というLPI-Japanが主催している試験です。

LinuCを取得すると、IT業界で広く導入されているLinuxというOSに関する知識・技術を持っていることを証明できます。

LinuCの概要について、以下の表にまとめました。

試験日いつでも可能(予約が必要)
受験料16,500円(税込)
受験方法オンラインテストセンター
資格取得に必要な勉強時間の目安約95~128時間
公式サイトLinuC

Linuxに関する資格は、LinuCのほかにLPICもあります。

LinuCが国内向けで日本市場に最適化した日本独自の資格である一方、LPICは国際基準となっており、世界中で試験が開催されている資格です。

個人差もありますが、学習時間は先程紹介した「CCNA」の0.6〜0.8倍程度といわれています。

LinuCは3つのレベルがありますが、未経験の場合は、まずはレベル1の取得を目指しましょう。

レベル1が取得できたら、引き続き学習を進め、スキルアップやキャリアアップとして、レベル2やレベル3の取得を目指していくのもおすすめです。

ウズウズカレッジでは、LinuCレベル1の取得をサポートする「LinuCコース」も提供しています。

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AWS認定Cloud Practitioner

AWS認定Cloud Practitionerは、Amazonが提供する資格の1つで、クラウドサービスの主流であるAWSに関する基礎知識を有していることを証明できる資格です。

AWS認定Cloud Practitionerの概要を以下の表にまとめました。

試験日いつでも可能(予約が必要)
受験料12,100円(税込)
受験方法オンラインテストセンター
資格取得に必要な勉強時間の目安20~50時間
公式サイトAWS認定Cloud Practitioner

クラウドサービスの主流になっているといっても、Cloud Practitionerを取得していることで評価される機会は多くはありません。

転職時にはCloud Practitionerよりも、CCNAやLinuCのほうが圧倒的に評価されやすいです。

ただ、AWS認定の中でも中位~上位の資格であれば評価されることも多いため、経験を積み、スキルアップとして取得するのもおすすめです。

ただし、AWSに意味がないというわけではないため、こちらは入社して実務をこなしながら取得するのがよいでしょう。

インフラエンジニア未経験者が求人を探す際のポイント

インフラエンジニア未経験者が求人を探す際のポイント

スキルを身に付けるだけでなく、求人を探す際にもポイントがあります。

インフラエンジニア未経験で求人を探す際、以下の3点を考えてみましょう。

  • 教育制度が充実しているかどうか
  • 上流工程の案件も持っている会社かどうか
  • 働き方はどうか

1つずつ解説します。

教育制度が充実しているかどうか

求人を出している企業の教育制度を調べてみてください。

教育制度が充実していると、未経験でも安心して働くことができます。

業務に必要な知識を学べる講座や、ビジネススキルなどの仕事をする上で必要なスキルやマナーを学べる研修など、どのような教育制度があるか確認してみましょう。

また、企業の中にはキャリアアップをサポートしているところもあるため、転職する際にも役立ちます。

大切なのは、入社時だけではなく、継続的に研修が用意されているかどうかです。

入社時だけ最低限の教育をするだけではなく、キャリアアップやスキルアップなどに関わる教育をしているかどうかをチェックしましょう。

上流工程の案件も持っている会社かどうか

上流工程の案件も持っているかどうかも大切です。

企業によって扱っている案件は様々で、中には運用保守の案件のみというケースもあります。

未経験の場合、最初は運用保守が多いとは言っても、運用保守の案件しかない場合、運用保守の経験を積んでもスキルアップやキャリアアップができなくなってしまいます。

実務で十分な経験を積んだ後、将来的には上流工程まで関われる職場であれば、より成長を期待できるでしょう。

働き方はどうか

就職後の働き方についても考えてみましょう。

インフラエンジニアは、365日・24時間対応が必要なITインフラに携わるという業務の特性上、企業によっては休日出勤や夜間対応をしているところもあります。

そのため、応募を考えている企業に「夜間対応があるか」「やむを得ない場合、休日出勤の可能性もあるか」といった情報を確認しておくと安心して働けるでしょう。

ただ、エンジニアからは直接確認しにくい内容であるといえます。

求人情報から確認できない場合は、転職エージェントの担当者などに相談するのもおすすめです。

未経験からインフラエンジニアを目指す際によくある疑問

未経験からインフラ絵エンジニアを目指す際によくある疑問

未経験でインフラエンジニアを目指そうと考えている方の中には、疑問や不安をお持ちの方も多いです。

ここでは、未経験からインフラエンジニアを目指す際によく聞く疑問とその回答を2つ紹介します。

独学でインフラエンジニアを目指す際の勉強方法は?

独学でインフラエンジニアを目指す際は、書籍や演習サイト、動画講義を活用するのがおすすめです。

【独学で勉強する場合におすすめの書籍】

「インフラエンジニアの教科書」は、インフラエンジニアの仕事内容や、サーバー・ネットワークの基礎などの知識を学べます。

「マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)」では、TCP/IPに関して、図やイラストを用いてスムーズに学習できます。

【独学で勉強する際におすすめのサイト】

「ウズカレテスト」と「ウズカレ動画」は、どちらも弊社ウズウズカレッジが提供している教材です。

「ウズカレ動画」は、未経験からCCNAに合格するための講座で、ネットワークを構築していくための前提知識を取得できます。

「ウズカレテスト」は、無料の演習サイトで、複数の資格に対応しています。

このような教材を活用して、独学でも合格を目指していきましょう。

また、独学以外にも「スクールに通う」という選択肢もあります。

以下の記事では「インフラエンジニアになるためにはスクールでの学習が必要なのか」という疑問にお答えしていますので、こちらも参考にしてください。

未経験インフラエンジニアの年収はどのくらい?

未経験インフラエンジニアの場合、年収は約300万円+ボーナスです。

あくまでもイメージですが、月収にすると約25万円前後が一般的といわれています。

ただし、企業によっては「資格手当」があるところもあり、本記事で紹介した「CCNA」をはじめとした資格保有者は未経験でも年収アップが見込めます。

また、インフラエンジニアはスキルの高さによって年収が前後する職種です。

インフラエンジニアとして就職した後も、自分のスキルを磨くことでさらに年収アップが期待できるでしょう。

まとめ

ここまで、未経験でインフラエンジニアに転職するために知っておきたいことを解説しました。

未経験でインフラエンジニアに転職するために、まずはスキルを身に付けることが必要です。

本記事で紹介した資格も取得し、転職活動でアピールできるスキルを身に付けていきましょう。

スキルが身についたら、次は求人・企業選びです。

「未経験可」「資格保有者歓迎」など、それぞれの企業の特徴を理解したうえで、自分にとって働きやすいところを選びましょう。

先程も紹介しましたが、弊社ウズウズカレッジには、未経験からインフラエンジニアを目指す方向けに、以下の2つのコースがあります。

どちらも完全eラーニング型かつ担当講師がつくため、自分中心で学習しながらも、挫折せずに合格を目指せます。

また、若者向け就職エージェントであるUZUZが運営しているため、転職活動のサポートもあるというのが強みです。

「学習したのに転職活動に活かせなかった…」という結果を防ぎ、資格の取得も転職の成功も、どちらもつかみ取りましょう。

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この記事を監修した人

D.KAWAI  事業責任者

UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。