

九州大学工学部機械航空工学科を卒業後、周りが大学院へと進学するなか、私は就職の道を選びました。
大学の成績が良くなかったこともありますが、同級生とあまりウマが合わず、何よりこれ以上親に経済的負担をかけたくなかったので「早く卒業して就職しよう」と思いました。
就活では本に書いてあった「好きを仕事に」を鵜呑みにし、昔から興味のあった映画に携わろうとしたのですが、これが全然うまくいかず(笑)
テレビ局や広告代理店を片っ端から受けたものの、結果は惨敗。選考会場が東京や大阪だったので、その移動だけで就活資金もあっという間に底をつきました。
このままだと内定がないまま卒業になっちゃうなと焦った私は、結局学校の推薦枠を利用し株式会社LIXIL(当時は株式会社INAX)に入社。
何のこだわりもなく、内定が出た会社にただ入社する。当時の私はそんな「どこにでもいる就活生」でした。
LIXILの同期は大学院卒が多く、入社後の新人研修から劣等感を味わう毎日。特に私のITリテラシーは壊滅的で、PCもまともに扱えず、電話の取り方すら知りませんでした。今思い返しても、絵に書いたような“ダメ新人”だったと思います。
それでも「できることを探して地道に取り組む」ことを繰り返していたら、次第に評価が上がってきました。配属先の商品開発部門でも業務領域が広がり、入社2年目の終わりには次期プロジェクトの開発業務を担当できるまでになりました。
嬉しくて私自身とても意気込んでいたのですが、事件は突然起こります。大企業あるあるの玉突き人事により、商品開発部から製造部への異動を命じられてしまいました。
この製造部への異動というのは、メーカーでは完全に出世コースから外れることを意味します。自分のキャリアは終わったと思いましたし、周りの先輩からも慰めの言葉ばかりかけられました。
将来を悲観すると同時に「自分のキャリアって組織の都合でこうもたやすく変えられるんだな」と、その不条理さに怒りと虚しさを感じたのを今でも覚えています。
とはいえ腐っていても仕方がないので、気持ちを入れ替え製造部での仕事に取り組んだ結果、現場の方たちともウマがあって、徐々にやりがいや楽しさを感じるようになりました。
そんな入社3年目の年末、地元に帰省した際、中高の同級生だった今村(UZUZ創業者)から、「来月起業するんだよ」といきなり聞かされたんです。
突然の話に驚くとともに、「寂しさ」のような感情を抱きました。
学生時代から仲が良く、同じような人生を歩んできた存在の今村。今後もこのままの関係が続くと思っていたのに、いきなり起業すると言い出したことで、なんか「負けた感」を感じました(笑)。
新たな道に進もうとしている彼は輝いて見えて、このままでは“対等な友達”としては今後会えなくなるかもなと思いました。
しかしその翌月、人生の転機と言える出来事が起こります。今村から電話で「あのさ、起業するって話覚えてる?うちの会社に転職して一緒に働かない?」と誘われたのです。
この時、「これは人生で数えるほどしかない分岐点だ」と直感でわかりました。
その場で今村に転職する旨を伝え、3日後には会社に退職届を提出。
それからはもう怒涛の日々です。親にも彼女(今の奥さん)にも退職届を出したあとに事後報告して、レンタカーに詰められるだけ荷物を詰め込んで、東京に引っ越しました。
転職してからの自分の業務内容はおろか、起業する会社の事業内容すら知らず、まさに「転職のための上京」。今思い出しても無計画で後先を考えていない、20代だからできる決断だったと思います。でも、あの時のワクワクした気持ちは一生忘れられない感情です。
UZUZに転職してからは約9年間、私は就業支援の現場で、第二新卒・既卒・フリーターといった20代の方向けのキャリアアドバイザーに従事しました。
接客が苦手で、就活もきちんとやっていなかった自分からすると考えもしない仕事。当初はとても「プロ」とは言えないような仕事ぶりだったと思います。
どうすれば面接に受かるのかわからない。紹介求人の仕事内容や業界事情を知らない。初対面の求職者と関係を構築できない。当時担当した方には、心の底から謝らないといけない仕事ぶりでした。
何とかして赤字社員状態から抜け出したくて、毎日5時に起きて出社して、紹介する求人を徹底的に調べ、面接対策につまずいた時は同じ失敗をしないよう企業に自分で電話をしてフィードバックをもらいました。
「自分は赤字社員なんだ」と言い聞かせ、試行錯誤を繰り返す日々。プライドも羞恥心もかなぐり捨てて、結果が出るなら何でもやりました。
25歳まで、大した挫折も一生懸命頑張った経験もない自分にとって、UZUZへの転職はまさに「人生を変えるターニングポイント」だったなと。成果を出すことの重要性、結果を出すためのプライドの持ち方と捨て方、仕事のパフォーマンスを安定させるための自律、社会人として大事なことは全てこの時に学びました。
キャリアアドバイザー業務と並行してマネジメントにも携わり、2015年には専務取締役としてUZUZの役員に就任。2020年からは主に「ITやデジタル領域の学習支援とキャリア支援」を行うUZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)の代表を務めています。
UZUZで過ごした日々は、まさに「自分のできないことができるようになった」期間。本当にUZUZに転職して良かったなと思っています。
現在私が代表を務めている「UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)」では、プレイングマネージャーとして日々メンバーと一緒に働いています。現場で常にメンバーと同じ業務・目線を持ちながらマネジメントをしていくスタンスです。
私自身が「やってもいない人になんやかんや言われるのが嫌い(笑)」なので、自分も現場に近い場所で仕事することを大切にしているんです。
ウズカレ(略称)の事業は、大きく分けて3つ。
1つ目は「個人の方向けのサービス」です。IT分野の資格取得やスキルアップのための学習支援・転職支援のほか、講義動画・演習テストなどIT学習のコンテンツ提供を行っています。
ウズカレでは、就職やキャリアアップという「ゴール」から逆算した学習カリキュラムを提供しています。
UZUZグループとして10年以上、IT業界未経験者や微経験者向けの就業支援を行ってきた知見を基に、業界の実態に即した「ムダのないゴール」を設計できることがウズカレの特徴です。
私は、学習は「目的」ではなくゴールにたどり着くまでの「手段」だと捉えています。だからこそその場限りの学びではなく、その先の就職・転職にきちんと繋げるためのサポートをしていきたいと思っています。
ウズカレが手がける事業の2つ目は「法人向けのサービス」です。講義動画・演習テストなどのIT学習コンテンツの提供に加え、新入社員向けIT技術研修、既存社員向けデジタルスキルアップ研修などを精力的に行っています。
法人向けサービスにおいても個人向けと変わらず、顧客企業にとっての「ゴール」から逆算した学習カリキュラムの提供を意識しています。
例えば、IT研修を行う場合。企業が考える研修のゴールを整理した上で、配属後も活躍できるよう、技術的なスキルだけでなくメール作法やグループワークなど「ヒューマンスキル」も含めた研修を実施しています。
就業支援サービスを提供しているからこそ、他社にはない「採用視点でのチューニング」もサポートすることが可能です。
サービスを提案する企業の中には「研修ってやる必要あります?」と考えている会社さんも少なくないんです。それは研修カリキュラムや研修方法が「なんとなくやってるだけ」になっているからだと思っています。
今後は人材不足がより一層顕著な時代に入っていきます。だからこそ、一人ひとりがきちんと戦力になれるような「意味と価値のある研修サービス」を提供していきたいですね。
最後3つ目の事業は「自治体向けサービス」です。各地域でのデジタル人材育成や就業支援、企業・自治体職員へのDX学習支援を手がけています。
自治体向けのサービスにおいては、個人向け・法人向けサービスで得た情報やノウハウを基に「最新のニーズに合わせたサービス」を提供することを意識しています。
自治体事業で取り決められた「仕様(実施要件)」は、市場と多少のタイムラグがあるため、仕様に定められた要件のみをそのまま実施しても、効果がどうしても薄くなってしまう場合があるんです。
公共事業は税金を投入して行っている事業なので、きちんと成果が上がる施策を実施することが必要不可欠です。
なので個人・法人向けサービスで培った最新の市場ニーズやノウハウを織り交ぜて、改めて事業を提案するようにしています。
市場ニーズや実態を把握して、それぞれのゴールにたどり着くためのサポートをする。どの事業においても、この意識はウズカレの価値として大切にしていきたいと思っています。
今後もウズカレは、個人向け・法人向け・自治体向けなど幅広い事業を通じて「世の中の学習・教育研修ニーズ」をしっかりと掌握し、より価値のあるサービスやコンテンツを開発・提供する存在でありたいと思っています。
ウズカレは「人の可能性を見限らない」をコンセプトに、一人ひとりが組織に付加価値を出せるよう伴走型の育成を行っています。
「どんな人でも付加価値を生み出せる」という人材の有効活用モデルを構築することは、私たちが目指す“ウズウズ働ける世の中をつくる”というミッションにも直結すると信じています。
個人的には、創業当初からいるメンバーとして、UZUZグループが大切にしてきた本質的な個性である「その人の可能性を見限らずに、最大限の“機会”と“サポート”を提供すること」をこれからも守り続けていきたいです。
第二新卒や既卒といった、社会的にフェアな機会やサポートを受けられていない方に向けて就業支援を行い、時にはマイナスのレッテルを貼られた方自身の力を借りて事業を大きくしてきた。
そんな泥臭い歴史こそが、私たちの強みです。 だからこそこの個性を大切にしながら、より多くの方の「学ぶ」「働く」を支援できる組織へと、ウズカレをさらに大きくしていきたいと日々思っています。

UZUZ COLLEGE編集部です。就活情報やUZUZ COLLEGEの最新情報を定期的に発信していきます。