資格取得は、サーバーエンジニアを目指す人にとって、キャリアアップやスキル証明に大きなメリットになります。
ですが以下のような疑問を持っている方も多いでしょう。
「どの資格を取得すればいいの?」
「資格に合格するにはどのように勉強を進めればいいの?」
この記事では、そのような疑問を解決するために、サーバーエンジニアを目指す人におすすめの資格と勉強法について具体的に説明します。
実務で本当に役立つ資格とその勉強法を紹介しますので、実践的なスキルを身につけ、キャリアアップにつなげましょう。
「CCNA」「LinuC」の学習を始めるか、悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。 そんな方の後押しができればと思い、LINE登録してくださった方限定で、2,000枚超えのスライドを無料でプレゼントいたします! 豪華特典を受け取り、一緒に勉強を始めましょう!
サーバーエンジニア関連の資格を取得するメリットは、大きく分けて以下の3つです。
・未経験者においては就職活動が有利になる ・キャリアアップにつながる ・年収アップが期待できる |
それぞれ解説します。
実務経験が浅い方や未経験者にとって資格は、自身の能力をアピールするのに非常に有効です。
サーバーエンジニアの業務は、OSを中心にネットワーク、セキュリティなどの知識とスキルが求められます。
しかし、実務経験がないとこれらのスキルを保有しているかを証明するのは難しいです。
ですがサーバーエンジニア関連の資格を保有することで、必要な基礎知識やスキルを持っていることを客観的に証明できます。
特に未経験から就職する場合、SESというITエンジニアの派遣会社に就職することが多いです。
SESの営業担当者が派遣先に紹介する際に、未経験エンジニアでも資格があるとより良い印象を与えやすくなり、就業しやすくなります。
このように資格を保有していると、入社後に即戦力として働けることや、やる気をアピールできるので、就活も有利に進められます。
上位職への昇進にも、資格取得は効果的です。
資格取得の過程で最新かつ専門的な技術や知識を学ぶことで、新たな業務への対応力が高まります。
これにより、職場での評価が上がり、キャリアアップのチャンスが増えます。
上位職であるチームリーダーやマネージャー職への昇進を目指す方は、資格を持っていて損はないでしょう。
一部の企業では、資格取得者に対して報奨金や手当を支給しています。
特定の資格保有者は、月々数千円から数万円の額を手当として受け取れるため、これにより年収を上げられます。
以下は、資格手当の金額例です。
資格 | 資格手当の相場(月々) |
CCNA | 約5,000~20,000円 |
LinuC | 約5,000円(レベル1)、約10,000円(レベル2)、約30,000円(レベル3) |
ITパスポート | 約2,000~3,000円 |
基本情報技術者 | 約5,000~10,000円 |
ネットワークスペシャリスト | 約10,000~20,000円 |
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サーバーエンジニアの資格は大きく以下の3分類に分けられます。
1.OS関連 2.ネットワーク関連 3.その他 |
ここでは、おすすめの資格を分類ごとに紹介します。
サーバーエンジニアは、サーバーの構築・運用・管理を行う専門職。
その業務においてサーバーOSの知識やスキルは必要不可欠です。
OS関連の資格は、企業で広く使われているLinuxやWindowsに関する資格を取得するとよいでしょう。
おすすめの資格は以下の3つです。
・LinuC ・LPIC ・マイクロソフト認定資格プログラム(MCP) |
LinuC
LinuC(レベル1)は未経験からサーバーエンジニアを目指す人にもっともおすすめしたい資格です。
LinuCとは、世界的に普及しているOSの1つである「Linux」の技術者であることを証明する資格です。
レベルが1〜3まであり、レベルが上がるにつれて難易度が高くなります。
Linuxはサーバーエンジニアがよく利用するOSであるため、サーバーエンジニアにとって欠かせないスキルです。
特に未経験からサーバーエンジニアへの転職を目指す人は、LinuCレベル1の取得を目指しましょう。
実務に直結する資格なので、取得しておくと就職が有利に運びます。
受験料 | 1試験あたり16,500円(税込) ※2024年5月時点 |
資格取得に必要な勉強時間の目安 | ・レベル1:IT未経験者で約160時間 ・レベル2:LinuCレベル1を取得している人で約60〜120時間 ・レベル3:個人差あり |
公式サイト | LinuC |
LPIC
LPICは、LinuCと同じくLinuxの技術者であることを認定する資格です。
レベルもLinuCと同様、1〜3のレベルに分かれています。
また、LinuCもLPICも同じLinuxに関する資格のため難易度や試験内容もほぼ同じです。
ではこの2つの資格の違いは何かというと、運営団体です。
LPICはカナダに本部があるLPIというNPO法人が主催する国際的な標準資格で、180か国以上で試験が実施されています。
一方のLinuCは、LPI-Japanという日本の団体が運営する日本国内向けの資格です。
内容面では大きな違いはありませんが、LinuCの方は日本の団体が実施していることから公式サイトが日本語であったり、問題文も読みやすかったりと試験が受けやすいです。
このように資格を受けるハードルがLinuCの方が低いため、未経験者の方はまずLinuC(レベル1)の取得を目指すことをおすすめします。
資格の種類 | ベンダー資格 |
受験料 | 1試験あたり16,500円(税込) ※2024年5月時点 |
資格取得に必要な勉強時間の目安 | ・レベル1:IT未経験者で160時間 ・レベル2:LPICレベル1を取得している人で約60〜120時間 ・レベル3:個人差あり |
公式サイト | LPIC |
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なお、LinuCとLPICについては以下の動画でも詳しく解説しています。
本記事と合わせてぜひご覧ください。
マイクロソフト認定資格プログラム(MCP)
マイクロソフト認定資格プログラム(Microsoft Certifications Program)は、Microsoft製品に関する知識と技術を証明するための資格です。
企業でマイクロソフトのWindowsServerが広く導入されていることから、MCP資格を保有していると業務の幅が広がるでしょう。
MCPは分野別に資格が分かれており、さまざまな資格があります。
そのなかでもサーバーエンジニアにおすすめなのは、以下に挙げたAzureの資格です。
・Azure Fundamentals:初級レベル ・Azure Administrator Associate:中級レベル |
クラウドが主流になっている現代において、Azureの運用に関する専門性を証明できる資格を保有していると、転職活動やキャリアアップを目指すうえで有利です。
受験料 | ・Azure Fundamentals:12,500円 ・Azure Administrator Associate:21,102円 ※2024年5月時点 |
資格取得に必要な勉強時間の目安 | ・Azure Fundamentals:IT未経験者で約20時間 ・Azure Administrator Associate:Azure Fundamentalsを取得している人で約50時間 |
公式サイト | Microsoft |
サーバーエンジニアにおすすめのネットワーク関連の資格は以下のとおりです。
・CCNA ・CCNP |
サーバーの構築・運用にはネットワークの知識が欠かせません。
またサーバーエンジニアとして働く際には、ネットワークエンジニアと連携してプロジェクトを進める場面が多いため、ネットワークの知識が必要になります。
そのため、OS資格と合わせてネットワークの資格勉強も進めるとよいでしょう。
CCNA
CCNA(正式名称:Cisco Certified Network Associate)とは、ネットワーク関連機器の世界最大手といわれる「シスコシステムズ社」が実施している資格試験の1つです。
CCNAはネットワーク関連資格として有名ですが、サーバーエンジニアとして働くうえでも役立つ資格です。
この資格は、3年ごとに更新制度が設けられており、受験ごとに最新の知識や技術について出題されます。
更新し続けることで、継続的なスキルアップが可能です。
受験料 | 42,900円(税込) ※2024年5月時点 |
資格取得に必要な勉強時間の目安 | IT未経験者で約160時間 |
公式サイト | CCNA |
CCNAの詳しい概要については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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CCNP
CCNPもCCNAと同様に「シスコシステムズ社」が実施している資格試験です。
CCNPは、CCNAの上位資格で、より応用的なネットワーク知識と経験が必要とされます。
そのため「サーバーエンジニアとしてキャリアアップしたい」と考える方におすすめの資格です。
必須の前提条件はありませんが、「3〜5年の実装経験を持つこと」が推奨されています。
試験は「コア試験」と「コンセントレーション試験(選択式)」の2科目あり、両方の合格によって資格取得となります。
「コンセントレーション試験」は7分野から受験分野を選べるので、興味があるものや得意分野から選びましょう。
受験料 | ・CCNP コア試験(350-xxx):$400 ・CCNP 集中試験(300-xxx):$300 ※2024年5月時点 |
資格取得に必要な勉強時間の目安 | CCNAを取得している人で約160時間 |
公式サイト | CCNP |
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OS関連やネットワーク関連の資格以外にも、サーバーエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら以下の3つの資格もおすすめです。
これらの資格はIT全般の知識を体系的に身につけることができる資格なので、取得することで活躍の場が広がります。
・基本情報技術者試験 ・応用情報技術者試験 ・ITIL |
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、経済産業省が認定する国家資格の一つです。
コンピューターの基礎知識やシステム開発の流れなど、ITに関する基礎的な知識が身に付きます。
受験料 | 7,500円(税込) ※2024年5月時点 |
資格取得に必要な勉強時間の目安 | IT未経験者で約200時間 |
公式サイト | 基本情報技術者試験 |
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格に位置付けられ、より応用的な知識・技術を証明できます。
出題範囲が広く記述式問題もあり、基本情報技術者より難易度が高くなります。
受験資格は特にありませんが、実質的な対象は、「基本情報技術者試験に合格していて数年の実務経験を積んだ人」です。
この資格に合格すると、他の資格試験で一部の科目が免除されるものもあるので、キャリアアップを目指す方は積極的に挑戦してみてください。
資格の種類 | 国家資格 |
受験料 | 7,500円(税込) ※2024年5月時点 |
資格取得に必要な勉強時間の目安 | 基礎情報技術者の資格を取得している人で200時間程度 |
公式サイト | 応用情報技術者試験 |
ITIL Foundation
ITILFoundationは、コンピュータシステムの運用に必要なスキルや知識を網羅する、ITサービスマネジメントの分野における認定試験です。
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)というガイドブックをベースにした、ITサービスマネジメントに関するスキルを証明する資格です。
このITILは、近年システム運用管理を中心とした幅広い分野に普及し、現在では業界基準として世界的に利用されています。
ITILが活用できると、自社のITサービス状況に応じて部分的に利用したり、カスタマイズしてITサービスの高度化も可能です。
サーバーの運用技術だけでなくマネジメントスキルも取得することで、サーバーエンジニアとして活躍の場が広がるでしょう。
受験料 | 67,793円(税込) ※2024年5月時点 |
資格取得に必要な勉強時間の目安 | IT未経験者で20〜40時間程度 |
公式サイト | ITIL |
ここからは、サーバーエンジニアに役立つ資格取得のための効果的な勉強法を紹介します。
参考書は、基礎知識を体系的かつ網羅的に学ぶのに最適です。
以下は、サーバーエンジニアとしてキャリアアップを目指す人におすすめの参考書です。
問題集つきのものもあるので、効率的に試験対策ができます。
また参考書で基礎を固めたあとは、実際に手を動かして学ぶことが大切です。
Linuxのコマンドを打つなど、実践ベースで勉強することで、理解が深まります。
書籍名 | |
---|---|
最短突破 Linucレベル1 合格教本 | ・LinuCの研修経験が豊富な講師が解説しており、未経験者でも理解しやすい内容になっている |
1週間でLPICの基礎が学べる本 | ・Linuxの基本を初心者向けに丁寧に解説している ・CentOSの仮想マシンをダウンロードできるので、実際にコマンド操作しながら学習できる |
シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集 | ・CCNA対策の参考書の中でも定番の一冊 ・問題集もついているのでこれ一冊で試験対策ができる |
基礎からわかる!CCNA最短合格講義 | ・世界最大級のオンライン学習プラットフォームUdemyで累計受講者数5万人突破した人気の動画講義をテキスト化した一冊 ・つまずきやすいポイントを丁寧に解説しているため未経験者でも挫折せずに学習ができる |
シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集 | ・IT専門スクールの講師による合格ノウハウが盛り込まれた一冊 ・問題集付きなので、一冊で試験対策ができる |
動画教材は、視覚的に学習できるため理解が深まりやすいです。
イラストやアニメーションがあることで、抽象的な概念や複雑な手順も直感的に把握できるのが動画学習のメリットです。
なお弊社「ウズウズカレッジ」では、IT未経験の方に向けて以下の2つの動画教材を用意しています。
専門用語や難しい言葉も丁寧に解説し、試験を想定した演習問題も用意しています。
「独学で合格できるか不安」「最短で資格に合格したい!」という方におすすめです。
また教材コンテンツの品質を確認できるよう、YouTubeにて無料お試し版も公開していますのでぜひチェックしてみてください。
効率的に資格取得を目指すならスクールも検討しましょう。
スクールに通う主なメリットは以下のとおりです。
・体系立ったカリキュラムに沿って学習できる ・プロの講師に質問ができるので、分からない部分を素早く解決できる |
また弊社ITスクール「ウズウズカレッジ」などの一部スクールでは、資格取得後の転職サポートを実施していることがあります。
そのためエンジニア転職を目的に資格取得を目指す方には、スクールがおすすめです。
ウズウズカレッジの詳細については、以下のバナーよりご確認ください。
この記事では、サーバーエンジニアへの転職を目指す人や、すでにインフラエンジニアとして働いていて更なるキャリアアップを目指す人に向けて、以下の内容を解説しました。
・サーバーエンジニア関連の資格を取得するメリット ・サーバーエンジニアに役立つおすすめ資格 ・サーバーエンジニアに役立つ資格取得の勉強法 |
自身のキャリアプランや現在の業務内容を踏まえて、自分に合った資格取得を目指しましょう。
なお、これからサーバーエンジニアを目指す人には、「LinuC」か「CCNA」の取得がおすすめです。
ITエンジニアスクール「ウズウズカレッジ」では、IT業界未経験の方向けに、これらの資格取得を目指すコースを用意しています。
手厚いサポートで、未経験の方の資格取得から就職支援までをサポートします。
・完全eラーニングで、自分のペースで学習できる ・マンツーマンで担任講師がつくので、挫折しない ・IT専門エージェントが就職支援も行う |
気になる方は、以下の詳細ページをご覧ください。
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UZUZ COLLEGE研修・学習サポート部門事業責任者。1989年生まれ、大阪府和泉市の大阪母子医療センター出身。ITエンジニアの父の影響から中学生のときに初めてパソコンを自作し、以降自分のパソコンはずっと自作するようになる(AMDが好き)。大阪の高校を卒業後、同志社大学文学部哲学科に進学。京都盆地の夏の暑さと冬の寒さに鍛えられる。関西を追われるように上京し、塾講師として文系科目(英・国・社)を指導する。受験前の48連勤や夏期講習の毎日10時間講義によって心身ともに鍛えられ、満を持して転職。UZUZ COLLEGEでは講師としてビジネスマナーからITの専門分野まで担当した後、現在は公共事業、法人研修、および学習サポートのマネジメント業務を主に担当。