インフラエンジニアの勉強方法|未経験者と現役エンジニアの効率的な勉強方法を解説

「インフラエンジニアを目指しているけど、勉強って必要?」

「インフラエンジニアとしてキャリアアップをするためには、何を勉強したら良い?」

自分のキャリアを考える上で、上記のような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、未経験でインフラエンジニアを目指している方と現役エンジニアの双方に向けて、勉強すべきことや具体的な勉強方法を解説します。

加えて、インフラエンジニアの勉強に関するよくある疑問にもお答えしますので、これから学習を始める方やキャリアアップを目指す方はぜひ参考にしてください。

自分に合った勉強方法を見つけて、効率的にスキルを磨いていきましょう。

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インフラエンジニアを目指す人がまず勉強すべきこと

インフラエンジニアを目指すなら、まずはネットワークやサーバーといったコンピュータを動かすための基本的な仕組みを学ぶ必要があります。

なぜならインフラエンジニアは、コンピュータやシステムを安定して稼働させるための土台(インフラ)を整え、管理・運用する役割を担っているからです。

これらの知識がなければ、システム全体の動作が理解できず、トラブルが発生した際に原因を特定するのが困難になります。

未経験者がインフラエンジニアとしてキャリアを始める場合、基礎をしっかりと身に付けることで、転職市場でも大きなアドバンテージになるでしょう。

次からは、インフラエンジニアの基礎知識である、ネットワークとサーバーについて、詳しく解説します。

ネットワークの基礎

ネットワークとは、コンピュータ同士がデータをやり取りするための通信経路です。

インターネットや社内ネットワーク、Wi-Fiなどは全てネットワークがあるから利用できるものであり、私たちの生活やビジネスにおいて欠かせない存在となっています。

ネットワークの設計や管理がインフラエンジニアの主要な仕事の1つなので、基礎知識を理解できていないと、日常的な運用やトラブル対応、効率的なネットワークの構築ができません。

そのため、インフラエンジニアは、以下のような内容を勉強する必要があります。

  1.  ネットワークの概要や仕組み:データがネットワーク上でどのように送受信されるかを規定するルールのこと
  2. ルーターとスイッチの操作方法:ルーターは異なるネットワーク同士を繋げる機器、スイッチは同じネットワーク内のデバイスを繋げる機器のこと

これらの基礎知識をしっかりと学ぶのなら、CCNAの取得をおすすめします。

CCNAはインフラエンジニアの登竜門資格であり、学習を通じて、ネットワークの全体像を理解し実際の運用スキルを習得することが可能です。

サーバーの基礎

サーバーは、データやアプリケーションを提供する、中心的な役割を担っています。

例えば、企業のデータベースや社内アプリケーションは全てサーバー上で動作しており、これが正しく稼働することで、社員やユーザーは問題なくサービスを利用できています。

もしインフラエンジニアがサーバーの仕組みや管理方法を理解していない場合、障害が発生しても迅速に対応できず、ビジネスやサービスに大きな影響を与えかねません。

そのため、インフラエンジニアを目指すのなら、サーバーを動かすための基本ソフトウェアである「サーバーOS」について学習しておきましょう。

代表的なサーバーOSには、LinuxやWindows Serverが挙げられます。

特にLinuxは多くのサーバー環境で利用されているため、Linuxの基本操作やコマンドを学ぶことがサーバー管理の基礎となります。

Linuxの習得には、LPICやLinuCといった資格取得を通じて学習を進めるのがおすすめです。

いずれかの資格を取得することで、Linuxの実践的な知識やスキルを身に付けることができ、インフラエンジニアとしての基礎を確立できます。

以下の記事では、LPICとLinuCの詳細や勉強方法を解説していますので「勉強したいけど始め方が分からない……」という方は、ぜひ参考にしてください。

現役インフラエンジニアがキャリアアップするために必要な勉強

現在のスキルを伸ばして、インフラエンジニアとしてのキャリアを築くには、次のステップに進むための新しい知識や技術を身に付けることが重要です。

例えば、以下のような知識・技術の習得をおすすめします。

  • クラウドに関する知識
  • コンテナ技術に関する知識
  • セキュリティに関する知識
  • プログラミングの知識・技術
  • データベースに関する知識

これらのスキルを身に付けることで市場価値を高めることができ、より高度な役割やプロジェクトに携わることができるでしょう。

クラウドに関する知識

クラウドサービスが普及し、企業はオンプレミス(自社内設置のサーバー)からクラウドサーバー(インターネット経由で利用するサーバー)へ移行する動きが加速しています。

そのため、インフラエンジニアとしてクラウドの知識を持つことは、今後のキャリアアップに不可欠といえます。

特に、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなどの主要なクラウドプラットフォームの基本操作は、最低限身に付けておきたいスキルです。

これらの知識を身に付けるためには、AWS認定資格やAzure認定資格の取得がおすすめです。

資格取得を目指すことで、実践的なクラウドスキルを体系的に学べるため、業務で即戦力となる知識を得ることができます。

コンテナ技術に関する知識

コンテナ技術とは、1つのOSカーネル上で複数の独立したアプリケーション環境(コンテナ)を実行する技術のことです。

特に、仮想化技術の1つである「コンテナ型仮想化」と呼ばれる技術が注目されており、この技術を使うことで、アプリケーションの動作環境を簡単に分離・管理できます。

このコンテナを管理するツールとして広く使われているのは「Docker」であり、開発者や運用担当者にとって欠かせないものとなっています。

また、コンテナの運用を自動化するためのプラットフォーム「Kubernetes」に関する知識を身に付けることで、効率的な運用やスケーラビリティが期待できるでしょう。

コンテナ技術を活用できると、サーバーリソースのコストダウンや高速なアプリケーションの動作が可能となるため、より幅広い案件に参画できるチャンスが広がります。

セキュリティに関する知識

近年、サイバー攻撃やデータ漏洩のリスクが年々増大していることから、セキュリティ対策を重要視する企業が増えています。

そのため、セキュリティに配慮したサーバー設計や構築ができるエンジニアは、企業からの評価が高くなるでしょう。

セキュリティに関するスキルを身に付けるためには、ファイアウォールの設定やデータの暗号化、アクセス権限の管理などを重点的に学習するのがおすすめです。

また、これらの基礎的な知識を習得することに加え、最新のセキュリティ脅威に対応できる知識も身に付けておくことで、より価値の高いインフラエンジニアを目指せます。

プログラミングの知識・スキル

ITインフラの現場では、インフラ構築の多くが自動化によって効率化されています。

中でも「IaC」は、従来手作業だったインフラ構築をコードベースで管理・自動化し、インフラの構成管理やスケーリング、変更追跡を効率的かつ再現可能にする技術です。

IaCのツールには、Ansible、Terraform、CloudFormationといったものが挙げられます。

これらを使用することで、サーバーやネットワーク、ストレージの設定を自動化でき、クラウド環境やオンプレミスのインフラを柔軟かつ迅速に管理することが可能です。

ただし、IaCを効果的に活用するには、プログラミングやスクリプト作成のスキルが不可欠なため、インフラエンジニアはプログラミングスキルを磨く必要があります。

また、近年では、アプリの設計や構築に加え、インフラの構築から運用までを一貫して行うフルスタックエンジニアの需要が高まっています。

そのため、Unix系OS上で動作するシェルスクリプト言語「Bash」についての理解もあると望ましいです。

これに加え、システム開発現場でよく用いられる「Python」や「Ruby」「Java」などの言語に関する知識も持っておくと、エンジニアとして高く評価されるでしょう。

データベースに関する知識

システム全体のデータを継続的に維持・管理するためには、データベースの基本的な仕組みと管理方法を理解する必要があります。

そのため「インフラエンジニアとしてキャリアアップしたい」と考えるのなら、サーバーやネットワークに加え、データベースに関する知識も身に付けておきましょう。

代表的なデータベースソフトには、以下のようなものがあります。

  • Oracle
  • SQL Server
  • MySQL
  • PostgreSQL

これらの基本的な操作や管理方法を理解することで、内部でのデータの保存・処理が効率的に行えるようになるため、トラブルシューティングもスムーズに進みます。

 データベースに関する知識は、システム基盤全体の安定運用に直結するため、勉強しておくべき重要なスキルといえます。

インフラエンジニアの具体的な勉強方法

インフラエンジニアとして必要な知識やスキルを習得するためには、効率的かつ実践的な勉強方法を選ぶことが重要です。

そこでここからは、インフラエンジニアがより高度なスキルを身に付けるために効果的な勉強方法をご紹介します。

まずは前提を理解した上で、以下の具体的な勉強方法を読み進めてみてください。

  1. YouTubeで学ぶ(無料)
  2. 書籍で学ぶ(有料)
  3. 動画教材を活用する(有料)
  4. 資格専門のスクールを利用する(有料)

自分に合った方法を見つけ、効率よくスキルアップを目指しましょう。

前提:勉強するなら資格取得を目指すのがおすすめ

スキルアップを図るために勉強するのなら、資格の取得を目指しましょう。

未経験者にとって、資格の取得はスキルを客観的に証明する手段となり、採用時の信頼度が上がるため就職活動でも有利に働きます。

また、現役エンジニアにとっても同様で、資格を持っていることで昇給・昇進したり、プロジェクト参画のチャンスが広がります。

以下は、インフラエンジニア向け資格の一例です。

分野資格名
ネットワーク・Cisco認定資格(CCNA、CCNP)
サーバー・LinuC
・LPIC
クラウド・AWS認定資格(クラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクト等)
・Microsoft Azure認定資格( Azure Fundamentalsなど)
セキュリティ・CompTIA Security+
・情報処理安全確保支援士試験

未経験者であれば、最初にCCNAを取得するのがおすすめです。

以下の記事では、CCNAの試験概要や取得するメリットなどを解説しています。

「そもそもCCNAってどんな資格?」「CCNA取得を目指してみようかな」と考えている人は、ぜひ参考にしてください。

勉強方法①:YouTubeで学ぶ(無料)

YouTube は、手軽に必要な知識を学べる便利なプラットフォームです。

例えば「ネットワークの基礎」や「サーバーの仕組み」などと検索すれば、初心者にも分かりやすく解説してくれる動画が豊富にあります。

弊社ウズウズカレッジでもYouTubeチャンネルを開設しており、CCNAやLinuCなどの資格勉強に役立つ情報を発信しています。

学習動画の他に、面接対策や転職情報といった就業サポートに関する動画も用意しているため、興味のある方は以下より詳細をご確認ください。

勉強方法②:書籍で学ぶ(有料)

書籍を使用した学習方法は、インフラエンジニアとしての知識を体系的に習得するために有効な手段です。

効率よく学習するためには、以下3つのステップを実践しましょう。

  1. 基礎知識を学ぶ
  2. 学んだ知識を定着させる
  3. 試験形式に慣れる

まずは、参考書を利用して試験範囲を網羅的に学習し、基礎知識を身に付けます。

インプットが終わったら、問題集を繰り返し解くことで知識の定着を図り、その後、実際の試験形式で学習を進めるのがおすすめです。

過去問や模擬試験を活用することで、問題の傾向や形式に慣れるため、本番でのプレッシャーを軽減できます。

勉強方法③:動画教材を活用する(有料)

動画教材は、書籍と同様、インフラエンジニアとして必要な基礎知識を網羅的に学習するのに最適です。

また、通勤や家事をしながらでも聞いて学べるため、隙間時間を有効活用することができたり、自分のペースで進められる点が魅力といえます。

「Udemy」などの学習プラットフォームでは、インフラエンジニアやCCNA関連のコースが豊富に揃っており、自分のレベルや目的に合わせて学習内容を選択可能です。

ウズカレの提供する動画教材では、CCNAやLinuCなど、資格試験に向けた実践的なスキルの説明に加え、試験対策についても丁寧に解説しています。

これらの動画を活用して基礎知識を身に付けたら、問題集を繰り返し解いて知識の定着を図りましょう。

「Ping-t」や「ウズカレテスト」など、WEB問題集を活用するのもおすすめです。

参考:UdemyPing-t

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勉強方法④:資格専門のスクールを利用する(有料)

スクールでは、資格取得に必要な知識やスキルを体系的に学ぶことができます。

独学の場合、教材選びや学習計画に迷ったり、疑問点を解決するのに時間がかかってしまうことがあるでしょう。

しかし、スクールであれば経験豊富な講師が効率的な学習方法を指導してくれるため、最短ルートで資格取得を目指せます。

スクールによっては、IT業界に精通したキャリアアドバイザーから、求人紹介や面接対策などの就職支援を受けることも可能です。

資格取得のための知識やスキルを学べるだけでなく、就職活動におけるノウハウも得られる点は、スクールを利用する大きなメリットといえるでしょう。

ウズウズカレッジでは、IT未経験からCCNAの資格取得とインフラエンジニアへのキャリアチェンジをサポート。

資格取得に向けた学習サポートはもちろん、経験豊富なキャリアアドバイザーによる求人紹介や就職・転職支援も提供しています。

無料で学べるコースもご用意していますので、気になる方はぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。

インフラエンジニアの勉強に関するよくある疑問

ここからは、インフラエンジニアの勉強に関するよくある疑問について、詳しく回答していきます。

すでにインフラエンジニアとして働いている方や、これからインフラエンジニアを目指すつもりの方にとって、ヒントになれば幸いです。

現在「監視・運用」に従事しています。上流工程を目指すなら何を勉強したらいいですか?

現在、監視や運用に従事している方が上流工程を目指す場合、LinuCやITパスポート、CCNAなどの資格取得に向けた学習をしましょう。

どの資格を取得しようか迷うのであれば、インフラエンジニアの登竜門資格として認知度の高い「CCNA」がおすすめです。

CCNAを取得することで、ネットワーク設計や構築などの上流工程に携わる機会が増え、インフラエンジニアとしてスキルアップしていけるでしょう。

また、一部の案件では、CCNA資格保持者でないと参画できない場合もあるため、キャリアの選択肢が広がるというメリットもあります。

ウズウズカレッジの「CCNAコース」は、資格取得に向けた手厚いサポート体制が特徴です。好きな時間に好きなペースで学べるので、仕事と両立しながら資格取得が目指せます。

最新の教材と豊富な演習問題に加え、担任講師による個別ミーティングで学習をサポートします。インフラエンジニアとしてキャリアアップを目指す方は、ぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。

勉強しなくてもインフラエンジニアになれますか?

勉強しなくてもインフラエンジニアになることは可能ですが、厳しい道のりになるでしょう。

学習しないことにはスキルアップも難しいため、選べる企業の幅が狭まり、結果的に劣悪な労働環境の企業に当たる可能性が高まります。

仮に、条件の良い企業に採用されたとしても、業務に必要なスキルが不足していると、チームメンバーに負担をかけたり、自分の望むキャリアプランが実現できません。

そのため、好条件の企業に採用され、インフラエンジニアとして安定したキャリアを築くためには、資格取得やスキルアップのための学習が不可欠です。

インフラエンジニアの勉強方法:まとめ

これからインフラエンジニアを目指そうと考えている人や、インフラエンジニアとしてキャリアアップを望んでいる人にとって、勉強はとても大切です。

ただし、一口に勉強といっても様々な方法があるため、自分に合ったやり方を見つけましょう。

弊社ウズウズカレッジは、豊富な学習コンテンツを取り揃えており、以下の中から自分に最適な勉強方法を選択できます。

  • YouTube
  • 動画教材
  • 参考書
  • Web問題集

ウズウズカレッジでは、CCNAの資格取得とインフラエンジニアへのキャリアチェンジをサポート。「インフラエンジニアとして活躍したい!」と考えるのであれば、ぜひ弊社の「IT就職コース」検討してみてください。

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この記事を監修した人

D.KAWAI 事業責任者

UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。