CCNAは、ITエンジニアとして就職をする際に有利になる資格の一つです。
また、資格取得を目指して学習をすることによって、ITに関する基礎知識やスキルが身につきます。
CCNAの有効期限が3年となっており、資格を保持したいのであれば、繰り返し試験を受けなければなりません。
試験は都度、最新の知識や技術について出題されるため、受験する度に常に知識をアップデートする必要があります。
そのため、3年に一度受けることで、最新の知識・技術を持っている人材だと証明する資格としても有効です。
本記事では、実際の学習で使うCCNAの問題集を選ぶ際のポイントとおすすめ問題集について以下にまとめました。
これからCCNAの受験勉強をする方はぜひ参考にしてください。
キャンペーン実施中!
受講料最大70%キャッシュバック
CCNAの問題集を選ぶ際に大切なポイントは、以下の3つです。
・最新の試験に対応しているものを確認する ・学習スタイルに合っているものを選ぶ ・解説が詳しいものを選ぶ |
以下、それぞれについて詳しく解説します。
1つ目は、問題集の内容が最新の試験に対応しているか確認することです。
CCNA試験は2020年2月に改定が行われ、試験内容や範囲が大きく変わりました。
さらに、2024年8月20日にマイナーアップデートされ、v1.1になりました。
2020年の改訂ほど大幅な変更ではありませんが、新しい試験に対応している問題集で学習する必要があります。
なお、フリマサイトなどで定価よりも大幅に低い価格で販売されている場合は、改定前の書籍の場合もあるので、購入する際には注意してください。
2つ目は、自分の学習スタイルに合っているものを選ぶことです。
CCNAの問題集には、書籍とWeb問題集の2タイプがあるため、自分の学習スタイルに合った参考書を選びましょう。
書籍タイプは、教科書のような役割となるので、演習問題でつまずいたときに、ポイントをさっと見返すのに便利です。
一方、Web問題集には、スマホでも利用できるものもあり、書籍を持ち運ばなくても通勤時間や通学時間などの隙間時間にも学べるので便利です。
CCNAの試験がパソコンで解くCBT試験なので、Web問題集では本番さながらの練習ができるというメリットもあります。
可能であれば、書籍とWeb問題集を併用するのが最もおすすめです。
解説の丁寧さも、独学で資格取得を目指す人にとって重要なポイントとなります。
独学の場合、分からないところを周りに聞けないので、解説を読んで自分で理解できるほど丁寧なものを選びましょう。
参考書によって、教科書のように図解が多くて分かりやすいものもあれば、演習問題や模擬試験に特化し、解説が非常に詳しく書かれているものもあります。
どのようなタイプを選ぶにしても、自分に合ったものを選択することが大切です。
IT未経験の方は特に、途中で挫折しないためにも解説の分かりやすさを重視することをおすすめします。
上で解説した3つの大切なポイントを含めて、この章ではCCNA試験対策におすすめの問題集を紹介していきます。
・Cisco試験対策Cisco CCNA問題集 [200-301 CCNA]対応 ・シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301 ・徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応 |
以下、それぞれについて詳しく紹介します。
画像引用元:Amazon
Cisco試験対策Cisco CCNA問題集は「赤本」という愛称で受験生におなじみの問題集です。
CCNA試験で問われる幅広い内容を1冊でカバーし、2020年2月からの新試験範囲にも対応しています。
特におすすめの点は、ポイント解説の分かりやすさと、模擬試験が3回分付いていることです。
テキストとしても活用できる点も、読者に高く評価されています。
CCNAを効率よく取得したい人におすすめの一冊です。
画像引用元:Amazon
シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集は「白本」と呼ばれ、試験合格のために基礎的な知識・技術を効率よく身につけられる1冊です。
2020年2月からの新試験範囲にも適用しており、豊富な確認問題で理解度を確かめながら進められるテキスト&問題集です。
各章の解説はIT技術専門スクールの講師陣が書き下ろしており、分かりやすいため「CCNAの教科書」として人気があります。
ただ、章末の演習問題や模擬試験には解説がないため注意が必要です。
初めてCCNA試験に挑戦する人におすすめの1冊となっています。
画像引用元:Amazon
徹底攻略Cisco CCNA問題集は「黒本」と呼ばれ、CCNA対策の定番書の1つです。
2020年2月からの新試験範囲にも対応しており、問題を解くだけで自然と知識が身に付くよう問題が構成されています。
各問題には丁寧で詳細な解説を掲載しているので、エンジニア未経験でも途中でつまずくことなく学習が進められます。
また、模擬試験は1回分ですが、スマホ問題集が付いている点も魅力的です。
スマホ問題集には豊富な132問の模擬問題の他、苦手な方が多いIPアドレスの計算問題もあります。
隙間時間を有効に使って苦手をつぶせるため、通勤・通学中も効率的に学習したい方におすすめです。
CCNA試験対策において、書籍以外にもWeb問題集・オンラインサイトもおすすめです。
・ウズカレテスト ・Ping-t(最強WEB問題集) ・CramMedia(クラムメディア) |
以下、それぞれについて詳しく紹介します。
ウズカレテストは、ウズウズカレッジが提供している無料のCCNA対策のWeb問題集です。
問題が分野ごとに分かれているため、苦手分野を繰り返し解いて試験対策をすることが可能です。
また「連続正解」「1度正解」「不正解・未回答」と正答率ごとでも問題が分類されるので、得意・不得意な分野を把握しながら学習を進められます。
このサイトは会員登録をしなくても利用できますが、学習時間や正答率などの学習記録は登録しないと利用できないため、登録をおすすめします。
会員登録することで、現役講師が解説するUdemyの動画講義を割引価格で買うことも可能になるので、苦手分野は動画講義で徹底対策する活用方法も効果的です。
Ping-tとは、スマホやPCなどから学べるIT資格のWeb問題集サイトです。
最強WEB問題集CCNAでは、CCNAの演習問題が1482問(※2024年8月時点)提供されており、解説も丁寧で分かりやすいです。
ただし、演習問題が一部有料で、模擬試験も有料版に収録されています。
また、Ping-tだけの学習では知識が断片的になってしまうので、他の教科書や問題集とPing-tを併用するのがおすすめです。
有料のプレミアムプランに登録すると「有料」マークのあるコンテンツも全て利用することが可能です。
2,640円/1ヶ月~12,870円/3年のプランまでありますので、ご自身の学習プランに合わせて検討してみてください。
画像引用元:CramMedia公式
CramMedia(クラムメディア)は、IT資格のクラウド型問題集を販売するサイトです。
CCNA試験問題は348問提供されています。
このサイトは、常に最新の出題傾向に合わせて演習問題をアップデートしているため、より試験に近い問題を解くことができます。
無料版もありますが、旧版の問題が中心になっているため、最短で合格を目指すなら有料版がおすすめです。
有料版は1ヶ月6000円~利用でき「2回正解した問題は出題しない」「過去誤った問題だけ出題」など、苦手分野を把握しながら学習を進めることができます。
ここでは、CCNAの問題集で学習を進める際のポイントをお伝えします。
・演習前に参考書や動画講座で全体の流れを掴む ・時間配分を意識して問題演習に取り組む ・実際に手を動かしながら解く |
この3点を基本として、自分に合った勉強方法で学習していきましょう。
以下、それぞれについて詳しく解説します。
CCNA資格試験の合格を目指す上で、問題演習前に全体の流れを掴むことは重要です。
実際の学習の流れは、以下の通りです。
1.参考書や動画教材で試験の概要や全体像を掴む 2.問題演習で知識を身につける |
試験の基礎知識が少ないままに問題演習に挑戦すると、単語などの意味が分からず挫折する可能性があります。
いきなり問題集を解くのではなく、全体の流れを把握することで、その後の学習がより理解しやすくなるでしょう。
なお、以下の記事では問題演習を進める際のポイントを詳しく解説しています。
LinuCに関する記事ではありますが、CCNAの問題演習でも共通点があるので、こちらも参考にしてください。
合わせて読みたい
また、体系的に知識を付けるのには、動画教材もおすすめです。
教材コンテンツの品質を確認できるよう、YouTubeにて無料お試し版も公開していますのでぜひ使ってみてください。
合わせて読みたい
YouTube「ウズウズカレッジ」で無料版も公開中
CCNA試験時間は120分で、問題数は約100問です。
試験時間に対して問題数が多いため、一問あたり一分程度で解く必要があります。
シミュレーション問題など時間がかかる問題に時間をしっかり割けるよう、意識しながら解きましょう。
試験対策の中で、本番を意識した問題演習や模擬試験などをくり返し取り組み、全体の時間配分に慣れておくことが大切です。
繰り返すうちに、時間をかけなくても解ける問題・時間をかけなければいけない問題が分かるようになり、本番でも落ち着いて解き進めることができます。
CCNAの試験では、シミュレーション問題が鬼門となります。
問題の中には、ルーターの設定やコマンド入力が含まれ、実際に手を動かさないと対策ができない分野があります。
実機で学習するのがベストですが、実際には用意するのが難しいため、CiscoのPacket Tracerなどのシミュレーションソフトを活用していきましょう。
このソフトは、ネットワークで使うための必要な機材を仮想空間上に置き、実際にコマンドを打ってネットワークがつながったのか確認することができます。
シミュレーションソフトを通じて視覚的に操作を理解することで、コマンドも覚えやすくなります。
※Cisco Packet Tracerの使い方は以下の動画を参照してください。
CCNAの問題集に関して、よくある疑問点をまとめました。
・CCNAの過去問サイトや問題集はありますか? ・問題集で重点的に対策すべき項目は? |
どちらも気になる点だと思いますので、以下に詳しく回答します。
CCNAの過去問は公開されていません。
CCNAなどのCisco認定試験を受験する際には以下の条件に署名を求められています。
引用:Cisco「認定試験ポリシー」
あらゆる内容、特に認定試験の設問、解答、および図の所有権はシスコに帰属し、それらは、機密性のあるシスコの知的財産です。シスコの明示的な承諾を得ないかぎり、どのような方法であっても、それらの複写、複製、改変、刊行、アップロード、投稿、伝送、または配布をすることはできません。
過去問を掲載・販売しているサイトは不正に作られたものであるため、利用しないようにしましょう。
「短期間で合格を目指したい」「一発合格をしなければならない」という気持ちが生まれたとしても、不正をして合格することに価値はありません。
資格を取得する事よりも、試験勉強の過程で演習問題を繰り返して知識をつけ、ルーター設定などの練習を通して技術を身につけていくことの方が重要です。
企業や現場からCCNAの知識・技術が身についている人材として評価されるよう、勉強の過程を大切にしましょう。
合わせて読みたい
CCNA試験は、以下の6つの分野から幅広く出題される試験です。
・ネットワークの基礎(20%) ・ネットワークアクセス(20%) ・IPコネクティビティ(25%) ・IPサービス(10%) ・セキュリティの基礎(15%) ・自動化とプログラマビリティ(10%) |
参照元:Cisco「CCNA 試験 v1.0(200-301)」
その中でも、最初の3分野は配点の比重が高く、ここで点数が取れないと落ちてしまう可能性がぐっと高まるので、演習問題で8割以上得点できるように仕上げましょう。
・ネットワークの基礎(20%) ・ネットワークアクセス(20%) ・IPコネクティビティ(25%) |
上記3分野を繰り返して8割以上得点できるようになれば、残りの分野の演習問題にも取り組み、その後模擬試験などで時間配分を意識した対策も進めていきましょう。
本記事では、CCNAの問題集を選ぶ際のポイント、おすすめのCCNAの問題集、学習を進める際のポイントについて解説しました。
最新の試験に対応しているか、自分の学習スタイルに合っているかなどを確認した上で、自分に合ったCCNAの問題集・オンラインサイトを選びましょう。
先ほど紹介したように、ウズウズカレッジではCCNA対策として「ウズカレテスト」を提供しています。
登録するだけで完全無料でCCNAのテストが受けられ、学習履歴が残るので自分の得意・不得意を把握しながら学習を進められるでしょう。
また、ウズウズカレッジではITスクール「CCNAコース」を提供しています。
未経験の方でもCCNA合格とインフラエンジニアとしての活躍を目指せるよう、サポートが可能です。
2024年8月20日にマイナーアップデートされた内容もウズウズカレッジでは2024年中に対策予定です。
ぜひCCNAの試験対策に、ウズウズカレッジをご検討ください。
キャンペーン実施中!
受講料最大70%キャッシュバック
UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。