LPICは世界規模で認知度が高く、Linux技術者としてのスキルを証明することができる資格の一つです。
一方で「取得しても意味がない」という意見もあり、取得するメリットを知りたい方もいるのではないでしょうか。
本記事では、LPICを取得するメリットと、仕事やキャリアにどの程度役立つのかを詳しく解説します。
「LPICは意味ない」と聞いて取得を迷っている方や、実務に役立つのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
キャンペーン実施中!
受講料最大70%キャッシュバック
Linuxはコンピュータの土台となるOS(ソフトウェア)の一つで、サーバーとして広く利用されているプログラムです。
LPICはインフラエンジニアの中でも、サーバーエンジニアへの就職や転職、キャリアアップで有利に働きます。
また、LPICは世界共通の資格であり、国際的にも認知度が高い資格です。
海外での就職や転職でも歓迎されるでしょう。
Linuxは汎用性が高く、クラウドサービスや宇宙開発、セキュリティ分野など、様々な分野で活用されています。
Linuxの重要性は増しており、LPIC資格保持者の需要は今後も高まっていくと考えられます。
上記の理由から、LPICを取得して損はないでしょう。
LPICの試験の概要は、以下の記事でも解説しています。
試験についてさらに詳しく知りたい方は、こちらもぜひお読みください。
合わせて読みたい
先述した通り、Linuxの汎用性の高さから、LPIC資格保持者の需要は今後も高まっていくと考えられます。
では、なぜLPICを取得しても意味がないと言われるのでしょうか。
意味がないと言われる理由は、3つあります。
LPICには実技試験がなく、選択式か穴埋め式の出題方式が採られています。
LPICの参考書や問題集で問題と解答を暗記できれば、十分に合格できる可能性があります。
実技試験がなく、Linuxに関する操作方法が問われるだけで、業務で発生するような問題解決を問われることがありません。
そのため、Linuxに関する深い知識がなくても、運があればある程度の点数を取れると言われているのです。
システムの開発や運用の現場では、LPICの基本知識はもちろんですが、実務経験やスキルが重視されています。
上記の理由から、LPICは暗記試験のため、実務に必要なスキルを証明するには不十分だという意見があるのです。
国内では、LPICよりもLinuCの方が評価されやすい傾向があります。
LinuCは日本のNPO法人LPI-Japanが運営しており、日本市場向けに最適化された日本発のLinux技術者認定資格です。
LinuCの試験は仮想化技術やクラウド、セキュリティといった、現代のシステムの開発現場で必要とされる内容が出題されます。
これに対し、LPICはカナダの非営利団体であるLPIが運営する資格で、LinuCと比較してLinuxの技術に関する広範な知識を問う試験です。
上記のような試験内容の違いから、国内ではLinuCの方が評価されやすいのです。
合わせて読みたい
IT業界では、資格よりも実務経験が重視されます。
企業によっては、資格保有者を優先的に採用していたり、資格手当を設けている場合もあります。
しかし、資格があるというだけですぐにキャリアアップができたり、一気に収入が増えたりするわけではありません。
資格だけでは、実務経験がある人や長年のキャリアを積んだ人には敵わないでしょう。
キャリアアップや収入を増やす足掛かりとして、資格取得や実務経験を積むことが大切です。
資格の取得を通じてLunuxに関する知識を学び直したり、知識を深く掘り下げることもいいでしょう。
また、日々の業務を通じて経験を積み上げることで、着実にキャリアアップを目指すことができます。
では、本当にLPICを取得しても意味はないのでしょうか?
LPIC取得するメリットは、エンジニア未経験の人にも現役エンジニアの人にもあります。
一つずつ、詳しく解説していきます。
システムの開発現場では、サーバーやネットワーク機器のOSとしてLinuxが多く利用されています。
そのため、システムの開発や運用の現場において、Linuxの知識は不可欠です。
LPICの取得のために勉強することで、Linuxの基本的なコマンドライン操作や、設定変更のスキルを身につけられます。
また、コマンドライン操作だけではなく、ネットワークサーバーやセキュリティに関する内容も体系的に学ぶことができます。
インフラエンジニアやサーバーエンジニアであれば、試験勉強で学んだ知識を業務に活かせるでしょう。
未経験からインフラエンジニアやサーバーエンジニアを目指す場合、LPICの資格はアピールとして有効です。
未経験者はLPICレベル1の資格を保有していれば、実務経験がなくてもLinuxに関するスキルを客観的に証明できます。
未経験から資格を取得することは、並大抵の努力ではありません。
LPICを取得したことの努力や、仕事への熱意も評価されるでしょう。
また、求人要件にLPICを含めている企業もあるため、未経験者でもLPICを保有していることで求人選択の幅が広がります。
現役エンジニアの場合、LPICを取得することで昇進や給与アップの機会が増える可能性が高まります。
LPICの資格と実務経験があることで、Linux技術者としての評価を得られます。
特に運用保守から構築の仕事へ移る場合、LPICの資格が有利に働くことが多いです。
また、社内評価の1つとして、LPICやLinuCの取得を定めている企業もあります。
実際に「Pearson VUE Value of IT Certification Report, 2021」では、認定を受けた人の77%が「6ヶ月以内に昇給した」と回答しています。
LPICを取得することで、単価の高い案件にも参加できるチャンスが増えます。
企業にとっては、資格を保有している人は信頼できる存在です。
資格を保有していない人に比べ、上流工程などの高度な業務を任せられることも。
上流工程は下流工程よりも単価が高く、年収アップに繋がります。
単価の高い案件や上流工程に恵まれなかったとしても、多くの企業でLPIC保有者に対して各種資格手当を設けています。
LPICを取得した際に支給される資格取得手当や、毎月の資格手当の支給で収入アップが期待できるでしょう。
LPICは国際資格のため、海外での就職や転職において大きなメリットがあります。
一方で、LinuCは日本市場向けに最適化された資格のため、国内での評価は高いものの、海外ではほとんど評価されません。
LinuCの試験は日本特有の環境やシステムに特化しているため、海外のLinux技術者には馴染みにくい内容なのです。
外資系企業や海外での就職や転職を考えている場合は、LinuCではなくLPICの取得をおすすめします。
LPICの取得はキャリアアップの足掛かりはもちろんのこと、未経験者のアピールとしても有効なことが分かりました。
次に、LPICに関するよくある疑問についてまとめましたので、LPICの取得を検討している人はぜひ参考にしてください。
LPICの取得は、以下の人におすすめです。
LPICは世界180カ国以上で実施されている、国際的な資格です。
世界中で通用する資格のため、グローバルな活躍を目標にしている人は、ぜひ取得してキャリアアップを目指してください。
先述した通り、未経験からインフラエンジニアやサーバーエンジニアへの就職や転職を目指している人には、LPICの取得がおすすめです。
しかし、LPICは英語を日本語に直訳しており、不自然な日本語の問題文が多くあります。
一方で、LinuCは日本市場向けの資格で、LPICと比較して問題文の違和感は少ないです。
未経験者の場合、LPICを取得してすぐに海外企業へ就職する可能性は低いため、国内での評価が高いLinuCの取得から始めることをおすすめします。
キャンペーン実施中!
受講料最大70%キャッシュバック
LPICの勉強は、以下のステップがおすすめです。
勉強の段階から、Linuxに触れておきましょう。
次に、おすすめの書籍を紹介します。
書籍名 | 特徴 |
---|---|
1週間でLPICの基礎が学べる本(初心者向け) | ・初心者向けにLinuxの基本を解説 ・CentOSの仮想マシンをダウンロードでき、実際にコマンド操作をして学習できる |
Linux教科書 LPICレベル1(経験者向け) | ・経験者向けに出題範囲を解説 ・CentOSの仮想マシンをダウンロードでき、実際にコマンド操作をして学習できる |
合わせて読みたい
LPICの取得は、年収アップやグローバルな活躍を目指す人におすすめの資格です。
未経験からインフラエンジニアやサーバーエンジニアを目指す人は、LinuCの取得から始めてみましょう。
ウズウズカレッジでは、未経験からエンジニアへの転職を目指す「転職支援型ITスクール LinuCコース」で、学習から就職・転職までサポートしています。
完全eラーニング型のため、在職中でも受講可能です。
無理なく学習を進められるよう、担任講師がサポートします。
「LinuCを取得したいけど学習方法が分からない」
「学習はもちろん就職や転職の相談もしたい」
このような方は、ぜひウズウズカレッジをご検討ください。
キャンペーン実施中!
受講料最大70%キャッシュバック
UZUZ COLLEGE研修・学習サポート部門事業責任者。1989年生まれ、大阪府和泉市の大阪母子医療センター出身。ITエンジニアの父の影響から中学生のときに初めてパソコンを自作し、以降自分のパソコンはずっと自作するようになる(AMDが好き)。大阪の高校を卒業後、同志社大学文学部哲学科に進学。京都盆地の夏の暑さと冬の寒さに鍛えられる。関西を追われるように上京し、塾講師として文系科目(英・国・社)を指導する。受験前の48連勤や夏期講習の毎日10時間講義によって心身ともに鍛えられ、満を持して転職。UZUZ COLLEGEでは講師としてビジネスマナーからITの専門分野まで担当した後、現在は公共事業、法人研修、および学習サポートのマネジメント業務を主に担当。