「CCNAの合格点ってどのくらいなの?」
「未経験だけど合格できるの?」
このように不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
CCNAはインフラエンジニアの登竜門とも言われる資格ですが、試験の難易度は決して低くありません。
特に未経験から挑戦する場合、合格点や出題範囲をしっかり理解し、効率よく学習を進めることが大切です。
本記事では、CCNAの合格点の目安や、合格点を確実に超えるための勉強方法を詳しく解説します。
「一発合格を目指したい!」という人は、ぜひ最後まで読んでください。

CCNA試験に挑戦するなら、合格点や必要な正答率を把握しておく必要があります。
ここでは「何点取れば合格できる?」「どのくらい正解すれば安心?」といった、押さえておきたいポイントを解説します。
CCNA試験の正式な合格点は、Ciscoから公表されていません。
しかし、実際に受験した人たちの情報を元にすると、合格には1,000点満点中825〜850点程度が必要だと考えられます。
また、試験前に実施されるアンケートに回答することで、スコアに自動で300点が加算される仕組みになっています。
この加算分を差し引くと、実際に採点されるのは残りの700点分のみです。
つまり、700点のうちの約525点以上を取ることが、合格ラインの目安となります。
前述の通り、CCNA試験は1,000点満点ですが、試験前のアンケートに回答することで300点が自動的に加算されます。
そのため、実際に採点対象となるのは700点で、合格に必要とされるスコアはそのうちの525点以上と考えられています。
つまり、正答率にすると75.0%が目安です。
ただし、試験当日は緊張や時間配分のミスなど、予期せぬことが起こる可能性もあります。
確実に合格点を超えるためには、正答率80%以上を目標に学習を進めましょう。
CCNA試験を突破するためには、合格点だけでなく、問題数や試験範囲といった情報も把握しておくことが大切です。
ここでは、試験形式や出題範囲、直近のアップデート情報を詳しく解説します。
Ciscoから公式には発表されていませんが、CCNA試験の問題数はおよそ100問程度と言われています。
試験時間は120分と決まっているため、その限られた時間内で多くの問題を解く必要があります。
そのため、時間配分を意識し、効率よく問題を解くことがポイントです。
事前に模擬試験や過去問題を繰り返し解いておくことで、試験形式や時間感覚に慣れ、本番でも落ち着いて対応できます。
2024年8月、CCNA試験は「CCNA(200-301)」から「CCNA(200-301)v1.1」へとマイナーアップデートされました。
今回の変更では、AIや機械学習、クラウドネットワーキング管理といった、最新技術に関する項目が新たに試験範囲へ追加されています。
そのため、学習を始める際は必ず「v1.1」に対応した教材や問題集を使うことが重要です。
古いバージョンの教材や問題集では、出題範囲を十分にカバーできない恐れがあるため注意しましょう。
参考:Cisco Learning Network公式「200-301 CCNA v1.1 試験トピック」
CCNAの合格率も、Ciscoから公式には発表されていません。
そのため正式なデータはありませんが、合格率はおおよそ20〜30%程度と言われています。
しっかり対策をしなければ、合格が難しい試験であることは間違いありません。
また、難易度の目安となる「ITSS(IT Skill Standard/ITスキル基準)」では、CCNAはレベル2に分類されています。
同じインフラエンジニア向け資格である「LPIC-1」がレベル1であることを考えると、CCNAはより高い専門知識が求められる試験といえるでしょう。
さらに、CCNAはアップデートを重ねており、試験内容も進化しています。
2020年には、以前の10種類あった専門分野が1つに統合され、幅広い範囲から出題されるようになりました。
2024年8月には「CCNA(200-301)v1.1」にマイナーアップデートされ、AIやクラウドネットワーキング管理などの新たな分野が追加されています。
このように、試験範囲が広がっており、難易度も上昇傾向にあります。
※参考:特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会教育企画委員会「ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップ」
CCNAの試験で合格点を超えるためには、ただ知識を詰め込むだけでは不十分です。
以下のコツを参考に、試験に臨む準備を整えましょう。
ITやネットワークの知識がない未経験者の場合、CCNAに合格するには約200時間の学習時間を確保することが必要です。
例えば、毎日2時間の勉強をする場合、約3ヶ月半の学習が必要となります。
ただし、この学習時間はあくまで目安であり、個人の理解度や学習ペースによって異なります。
効率的に学習時間を確保するには、通勤時間などの隙間時間を活用し、音声コンテンツや動画学習を取り入れるのがポイントです。
隙間時間を有効活用して、継続的に学習を進めましょう。
CCNA試験では、出題範囲の前半部分である3つの分野が高い配点を占めています。
上記の3分野で合計65%の配点が与えられており、特にここで得点を重ねることが合格への鍵となります。
基礎をしっかり固め、85%以上の得点を目指して学習を進めましょう。
CCNA試験は、コンピュータを使って解答するCBT(Computer Based Testing)方式で実施されます。
出題される問題は元々英語で作成されており、それを日本語に翻訳した形で表示されます。
そのため、日本語の表現に違和感を覚えたり、質問の意図が分かりづらいことも。
初めて受験する人は戸惑うことが多いため、試験形式に慣れておくことが大切です。
そこでおすすめなのが、模擬試験サイトを活用することです。
例えば「Ping-t」は、CCNAの問題演習や模擬試験が充実しており、実践的な学習ができます。
繰り返し取り組むことで、問題の解き方や時間配分の感覚を掴むことができるでしょう。
CCNA試験では、約100問の問題を120分以内に解答する必要があります。
単純計算すると、1問あたり1分程度の時間しかかけられないため、暗記で解ける問題は10〜20秒で解答するのが理想です。
その分、考えながら解く計算問題やシミュレーション問題に時間を回せるよう、普段から意識して演習を行いましょう。
計算問題は長くても5分以内には解答を出すようにし、それ以上悩む場合は潔く次の問題へ進む判断も重要です。
ただし、CCNA試験は、一度解答を送信すると戻って修正することができません。
そのため、解答を確定する前にしっかり見直す習慣をつけておきましょう。
CCNA試験では、ネットワーク機器の設定やトラブルシューティングに関する実践的な知識が問われるため、シミュレーションツールを活用した学習が効果的です。
中でもおすすめなのが、Cisco公式が提供している無料のシミュレーションツール「Packet Trace」です。
ルーターやスイッチといったネットワーク機器の設定を仮想環境で練習できるため、実際に機器を購入する必要はありません。
Packet Tracerを使えば、ネットワーク構築やコマンド入力、設定変更の練習が手軽に行えます。
また、シミュレーションを通じてコマンドの入力や設定のミスに気づくことができるため、知識をただ覚えるだけでなく、状況に応じて適切に対応する実践力も養えます。
実機を使う環境がなくても、シミュレーションツールを積極的に取り入れて、効率よく実践力を磨いていきましょう。
ここまで解説してきた通り、CCNAは決して簡単に合格できる試験ではありません。
特に、ITやネットワークの知識がない未経験者にとっては、独学で合格を目指すのはハードルが高いと感じるでしょう。
「何から手をつけたらいいか分からない…」
「モチベーションが続くか心配…」
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ウズウズカレッジは、CCNA学習を通じてインフラエンジニア転職を目指す方向けのITスクールです。
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UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。