女性がインフラエンジニアになるには?向いている人や転職時のポイントも解説

「インフラエンジニアは自分に向いているの?」

「働きやすい環境が整っているか心配……」

インフラエンジニアの仕事に興味があるものの、このような不安を感じている女性も多いのではないでしょうか。

実は、インフラエンジニアは細やかな配慮やコミュニケーション能力が求められる場面が多く、女性ならではの強みを活かせる職業です。

本記事では、インフラエンジニアへの転職の際に知っておきたいポイントについて解説します。

キャリアの選択肢を広げたい女性にとって、転職活動の助けになる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

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インフラエンジニアは女性が活躍できる仕事!

インフラエンジニアは、女性特有の「細かい配慮」や「丁寧なコミュニケーション」などの強みが活かせる職種といえます。

インフラエンジニアは、システムの安定稼働を維持するために他のエンジニアやクライアントとの連携が必要不可欠です。

チームワークやコミュニケーションスキルが重要視される中で、女性は大いに活躍できるでしょう。

女性特有の強みを活かして活躍できるインフラエンジニアは、多様な働き方が求められる現代において、魅力的な職業です。

女性がインフラエンジニアになるメリット

ここでは、女性がインフラエンジニアとして働くメリットを紹介します。

キャリアパスや年収、育児との両立などの観点から自分の理想とする働き方と合っているか確認してみてください。

平均よりも高年収を目指せる

インフラエンジニアの年収は、日本全体の平均と比較して高めです。

厚生労働省の「job tag 職業情報提供サイト」によれば、インフラエンジニアの平均年収は約680万円です。

これは、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」による日本の平均年収458万円を大きく上回っています。

さらに、インフラエンジニアは経験やスキルに応じて年収が大きく変動します。

以下に、仕事内容ごとのおおよその年収をまとめました。

仕事内容年収
運用保守280万~400万円程度
構築400万~600万円程度
要件定義・設計600万円〜900万程度

大手企業でプロジェクトマネージャーとして昇格するなど経験を積むことで、年収1,000万円を超えることも可能です。

また、弊社ウズウズカレッジで支援した方の中には、未経験からCCNAなどの資格を取得し、キャリアアップを経て5〜6年で年収800万円に達した事例もあります。

インフラエンジニアは、専門スキルを身につけ、キャリアを重ねれば高年収を目指せる職種といえるでしょう。

性別に関係なく公平に評価される

インフラエンジニアは技術職であるため、成果やスキルに基づいて評価される職種です。

性別による評価差が起きにくい傾向があり、女性にとっても実力次第でキャリアを積みやすい職場環境が整っているといえます。

また、近年では多くのIT企業が「男女公平」を掲げており、女性の活躍が推進されています。

特に国が女性管理職比率の向上を掲げている背景から、企業側でも女性の管理職登用が進んでいる状況です。

その結果、現在の管理職ポジションは、女性に優先的に昇進の機会を提供するケースも増えてきています。

女性の昇進に対する支援が整っている職場であれば、実力と努力次第で管理職や高年収のポジションを目指せます。

残業が少なく育児などの両立がしやすい

運用・監視業務を担当するインフラエンジニアの場合は、シフト制や交代制の働き方が主流で、定時での退勤がしやすい点が魅力です。

交代制によって、定時で次の担当者に業務を引き継ぐため、残業が少なくなる傾向にあります。

以下は、経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」です。

IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果

画像引用元:IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果

これを見ても、IT保守や運用・管理を担当するエンジニアは、他のプログラマーなどと比較して残業時間が少ないという結果が出ていることが分かります。

育児や介護など、家族との時間を大切にしながらキャリアを築きたい女性にとって、インフラエンジニアは魅力的な選択肢といえます。

市場価値の高いスキルが身につく

インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク、OS、セキュリティ、クラウドといった幅広い専門スキルを習得できるため、市場価値の高い職種です。

これらのスキルはシステムの根底を支える重要な知識であり、様々な業界や職種で求められるため、汎用性が高く他分野への応用も利きやすいのが特徴です。

多くの場面で活躍することが期待できるため、こうしたスキルを備えていることは、転職やキャリアアップの際に大きな強みとなります。

さらに、副業やフリーランスでも有利に働くため、柔軟な働き方や収入の選択肢を広げたい方にも適しています。

ITインフラの需要が高いため安定したキャリアを築ける

インフラエンジニアは、社会の基盤を支える重要な役割を担っているため、常に需要が高い職種です。

通信や金融、物流など、様々な分野において日々の業務を支える根幹となっており、ITインフラなしでは現代社会は成り立ちません。

そのため、ITインフラの整備や保守管理を行うインフラエンジニアは、どの業界においても欠かせない存在とされています。

社会の不可欠な要素を支える仕事であることから、インフラエンジニアは安定したキャリアを築きやすい職種です。

安定した需要のある分野でキャリアを積み上げられるため、長期的なキャリアプランを考えるうえでも安心できる職種といえるでしょう。

スキルの汎用性が高く多様なキャリアパスがある 

インフラエンジニアのキャリアパスは、以下のように多岐に渡ります。

  • プロジェクトを率いる役割を担うプロジェクトマネージャー
  • 企業のIT戦略やシステム導入に関するコンサルティングを行うITコンサルタント
  • クラウド環境上でシステムを扱うクラウドエンジニア
  • 設計や改善、顧客対応を検討するサービスマネージャー

また、インフラのスキルはIT業界外でも必要とされており、業界の枠を超えた異業種転職にも有利です。

ITインフラを支える職種として、製造業や金融業界など様々な業界で活躍するチャンスもあります。

このように、インフラエンジニアは汎用性の高いスキルを備えているため、多様なキャリアパスが描けるといえます。

クライアントから直接感謝される場面が多い

インフラエンジニアは、クライアントと直接コミュニケーションをとる機会が多い職種です。

システムの要件定義から運用まで、クライアントと密に連携しながらプロジェクトを進めるため、自然と長期的な信頼関係が築かれます。

システムが正常に稼働してクライアントの業務効率が向上したり、突発的なサーバー障害を迅速に解決できた際など、直接的な評価や感謝の言葉をいただける機会も多いです。

クライアントの支えとなり、直接的に評価と感謝をされることは、インフラエンジニアとして仕事の満足度を高めてくれます。

女性インフラエンジニアが抱える悩みとは?

女性にとってインフラエンジニアとして働くことは、悩みも付いてきます。

ここでは、女性インフラエンジニアが抱える悩みを2つピックアップしました。

  • 土日勤務や夜勤がある
  • 女性エンジニアが少なく孤独を感じやすい

それぞれ詳しく見ていきます。

土日勤務や夜勤がある

インフラエンジニアの仕事工程

未経験からインフラエンジニアになった場合、最初はシステムの稼働状況を監視する業務からスタートすることが一般的です。

システムの安定稼働を優先して24時間体制で監視を行う必要があるため、シフト制勤務が採用されて夜勤や土日勤務も発生するケースも多いです。

しかし、シフト勤務だからこそ、次の担当者へ業務を引き継ぐことができるため、残業が少なくプライベートが確保しやすいというメリットもあります。

また、経験を積んで設計や構築といった専門的な業務に携わると、日勤のみで働ける環境を目指せます。

女性エンジニアが少なく孤独を感じやすい

インフラエンジニアとして働く女性は、業界全体で見ても少数派であるため、孤独を感じやすい傾向があります。 

経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果〜報告書概要版〜」によると、IT業界の女性の割合は24.1%となっています。

女性が働く環境が整っているとはいえ、インフラエンジニアの女性は同僚に同性が少なく、孤独を抱えやすいです。

しかし、最近は女性エンジニアのためのコミュニティも増加しており、共通の立場で話す場を探せます。

コミュニティに参加することで、経験者からのアドバイスを受けたり職場以外でもつながりを築くことができ、安心してキャリアを積んでいく支柱となるでしょう。

インフラエンジニアに向いている女性の特徴

ここからは、インフラエンジニアに向いている女性の特徴をご紹介します。

  • サポート力が高い人
  • ヒアリングスキルやコミュニケーション能力が高い人
  • 新しい技術を積極的に学び続けられる人
  • 細かい作業が苦にならない人

自身はどの特徴に当てはまるか、確かめながらご覧ください。

サポート力が高い人

インフラエンジニアは、システムの安定稼働を維持するための日常的な運用や保守が主な業務です。 

サーバー障害が発生した際には、迅速な対応が求められるため、クライアントと電話や対面、メールで状況の聞き取りや説明、問題を解決していく必要があります。

そのため、サポート力が高く、細やかな気配りをする人は、インフラエンジニアとしての適正があると言えます。

相手を思いやる姿勢を持つことが、インフラエンジニアとして必要な能力です。

ヒアリングスキルやコミュニケーション能力が高い人

インフラエンジニアとして未経験で入社した場合、まずは運用・保守といったシステムの安定稼働を支える業務に取り組むことが一般的です。

障害を把握して対応を行うため、ヒアリングスキルが重要になります。

電話越しでの限定された情報から障害の状況を把握する必要があるため、正確に聞き取る能力が求められます。

また、システム構築や設計の仕事を担当するようになっても、クライアントの要望を踏まえて最適なシステム設計を行う必要があるため、ヒアリングスキルが欠かせません。

クライアントの意図をしっかり理解して適切な質問を投げかけることができる人は、インフラエンジニアの適正があるといえるでしょう。

新しい技術を積極的に学び続けられる人

インフラエンジニアとして長く活躍するには、新しい技術を積極的に学び続ける姿勢が欠かせません。

インフラ技術は急速に進化しており、自社内設置である従来のオンプレミスサーバーからクラウドサービスへの移行が進んでいます。

クラウドサービスの代表であるAWSやGCP、Azureの活用が拡大する中で、これらの技術や仮想化技術の知識が求められる場面も増えています。

技術の変化に柔軟に対応し、新しい知識を積極的に取り入れることで、インフラエンジニアとしての市場価値の向上につながるでしょう。

細かい作業が苦にならない人

インフラエンジニアの仕事は、設計図に基づいてハードウェアを設置したり、ソフトウェアをインストールしてシステムを構築することが主な業務です。

インフラエンジニアの取り扱う作業には、細かな設定も多く含まれます。

一つの設定ミスでもシステム全体に影響を与え、トラブルが発生するリスクがあるため、細かな作業まで正確に行う能力が求められます。

注意力があり、細部まで気を配りながら意識的に業務を進められる力が、インフラエンジニアとしての能力を高める重要なポイントです。

女性がインフラエンジニアとして就職する際のポイント

女性がエンジニアとして就職を考える際には、働き方に理解のある企業を選ぶことが重要です。 

インフラエンジニアは、時には24時間体制でのシフト勤務が求められる業務も含まれます。

不規則な生活となり、プライベートに影響がないとはいえないため、仕事と家庭の両立を支援する制度の有無を事前に確認しておきましょう。

IT業界全体では、リモートワークの導入が進んでおり、特にインフラエンジニアでも在宅勤務が可能な企業が増えています。

また、育休や産休の取りやすい企業は女性の働き方に理解があるといえるでしょう。

働きやすい環境の職場を選ぶことで、モチベーションの維持にもつながります。

未経験から女性がインフラエンジニアになる方法

未経験からインフラエンジニアになりたい女性に、転職を成功させるポイントをご紹介します。

  • インフラエンジニア関連資格を取得する
  • 未経験可の求人に応募する

それぞれ詳しく紹介しますので、ポイントを押さえて転職活動に役立ててください。

インフラエンジニア関連資格を取得する

未経験からインフラエンジニアを目指す場合、資格取得を通して知識を証明することが重要です。 

中でも、ネットワーク技術の基礎を学ぶ「CCNA」と、Linuxの基礎知識を習得できる「LinuC」を取得するのがおすすめです。

特に、CCNAはインフラエンジニアを目指す人にとって登竜門的な存在で、システムやネットワークの基礎知識を習得していることを証明する資格です。

取得することで、実務未経験であっても確かな技術力の証明となるため、迷ったらCCNAの取得がおすすめです。

CCNAの試験の詳細は、こちらの記事を参考にしてください。

書籍やウェブサイトを活用し独学で資格取得を目指す

インフラエンジニアとしてCCNAの資格を取得するには、知識・技能を習得し、問題演習を繰り返し行う必要があります。

未経験者がCCNAを勉強するには『1週間でCCNAの基礎が学べる本』がおすすめです。

また、YouTube教材を使ってCCNAの学習をすることもできます。

YouTube無料教材(CCNA)は、私たちウズウズカレッジが提供している動画教材で、初心者でも理解しやすいよう、多くのイラストや例えが使われているのが特徴です。

さらに、上記動画教材と同様にウズウズカレッジが提供している学習サイト「ウズカレテスト」では、分野ごとに問題が分かれており、苦手分野の対策に向いています。

詳細は以下の記事をご覧ください。

資格専門のスクールに通う

インフラエンジニアを目指す女性が資格取得を目指す上で、資格専門のスクールに通うことも一つの手段です。

スクールに通うと独学と比較してかかる金額は高くなりますが、短時間で効率的に学べるのが大きなメリットです。

また、スクールでは独学と違いプロの講師に直接質問できます。 

「独学では質問する環境がなくて心配」「一人で勉強するのは苦手」と思う人は、モチベーション維持のためにスクールに通うと良いでしょう。

さらに、資格取得後の転職支援も行っているスクールも増えています。

ウズウズカレッジでは、CCNAの資格取得とインフラエンジニアへのキャリアチェンジをサポート。

資格取得に向けた学習サポートはもちろん、経験豊富なキャリアアドバイザーによる求人紹介や就職・転職支援も提供しています。

無料で学べるコースもご用意していますので、気になる方はぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。

未経験可の求人に応募する

資格を取得したら、未経験でも応募可能なポジションに挑戦しましょう。

IT業界は、資格を持っていることで信頼を得やすく、未経験者を受け入れる企業も多いです。

また、インフラエンジニアを目指すなら、一般的な転職エージェントではなくIT業界に特化した転職エージェントを利用するのがおすすめです。

IT専門の転職エージェントは、IT業界に特化しているので、希望に沿った企業を紹介してもらえる可能性が高いです。

また、IT専門転職エージェントは、就職先の相談から面接対策、応募書類の添削まで手厚い就業サポートを行っています。

これらの手厚いサポートにより、未経験でも安心してインフラエンジニアを目指せます。

女性インフラエンジニアの転職成功例

ネットワークエンジニアとして働くA.Uさん

ここでは、異業種からウズカレでCCNAを取得し、現在はネットワークエンジニアとして働くA.Uさんのインタビューを一部紹介します。

まず、転職の経緯を教えていただきました。

前職は学生の頃から憧れていた美容業界で4年半働いていました。

ただ、思うところがあり退職してオーストラリアに留学したんです。

現地では美容の仕事もしながら4年半暮らしました。

ただ途中でコロナが拡大。

完全に仕事がなくなった経験から、今後の働き方をいろいろと考えたんです。

日本に帰国後は接客業より安定して長く続けられる仕事にキャリアチェンジした方がいいのでは、と。

新卒で入社した会社でプログラマーをしていたことから、IT業界が選択肢に浮かびました。

また、ウズカレとの出会いについても伺いました。

コロナが明けきっていない2022年、オーストラリアでIT業界を調べていて、ネットワークエンジニアに興味を持ちました。

元職のプログラマーだと未経験者の競争率が高いようだったので、よりキャリアアップができる可能性が高いと判断したからです。

ネットワークエンジニアを目指すのであれば、CCNA資格を取得すると就職しやすいと知り、そこから準備を始めました。

インタビューでは、他にも様々なことにお答えいただきました。

ぜひ以下のページから、お読みください。

インフラエンジニアを目指すならウズカレへ相談を!

インフラエンジニアは、女性の活躍が期待できる職種です。

ただ、インフラエンジニアとして転職を考える女性にとって、夜間・休日のシフトや体力的な負担は大きな課題です。

特に女性エンジニアはライフイベントがキャリアに影響しやすく、働き方と家庭のバランスを考えなければならない難しさがあります。

また、ITインフラ技術の進化に追いつくために、常に最新のスキルを習得することも重要です。

これらの課題を克服するためには、勤務体制の柔軟な職場環境やスキル向上のためのサポートが必要となります。

ウズウズカレッジでは、女性インフラエンジニアとしての成長を支援するためにITスクールをはじめ、動画教材や演習サイトなど充実した勉強環境をご用意しています。

また、資格取得支援だけでなく、IT専門エージェントによる就職活動の支援も可能です。

インフラエンジニアを目指すしたい方は、ぜひウズウズカレッジの活用を検討してください。

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この記事を監修した人

D.KAWAI 事業責任者

UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。