SESで働くインフラエンジニアの仕事内容や働き方は?メリット・デメリットも解説

「SESのインフラエンジニアは自分に向いているのか?」

「夜勤や休日出勤が多いのでは?」

SESで働くインフラエンジニアに興味があるものの、このような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

SESは、未経験でも就職しやすく経験が積みやすいといったメリットもありますが、注意すべき点も存在します。 

この記事では、SESで働くインフラエンジニアの仕事内容や働き方について、詳しく紹介します。

ぜひ最後まで読んで、自分に合ったキャリアを見つけてください。

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SESで働くインフラエンジニアの働き方の特徴

SESで働くインフラエンジニアの働き方には、他の雇用形態とは異なる独自の特徴があります。

働き方の自由度や制約はどの程度なのか、気になる方も多いのではないでしょうか?

ここでは、SESならではの働き方の特徴について見ていきます。

そもそもSESとは?

SES(システムエンジニアリングサービス)は、自社ではなく他社に常駐して業務を行う働き方を指します。

IT業界で人材不足が続く中、必要な時にエンジニアを確保できるSESは、重要な存在となっています。

SESはIT業界の7割を占めるといわれるほど、働き方が定着しているのです。

その一方で労働環境が悪い企業も存在するため、SESエンジニアとして働く場合は「良いSES企業」を見極めることが大切です。

SESのメリットや注意点について、詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

雇用形態

SESエンジニアは、正社員として雇用されることが一般的です。

多くのSES企業では、未経験者を積極的に採用し、育成を前提とした教育プログラムを提供しています。

教育制度により、IT業界での経験が少ない人でも安心してキャリアをスタートできる環境が整えられているのが特徴です。

未経験者にも門戸を広げているSES企業は、キャリアの第一歩を踏み出したい方にとって、魅力的な選択肢といえるでしょう。

勤務形態

SESのインフラエンジニアは、クライアントのオフィスに常駐して作業するのが一般的です。

クライアント先での勤務となるため、働き方は案件ごとに異なり、状況に応じた柔軟な対応力が求められます。

案件の期間は平均して半年から1年程度が多く、長期のプロジェクトでも3年程度のものが多いです。

SESエンジニアとして働く上で、こうした勤務形態を理解し、自分のキャリアビジョンに合った案件を選ぶことが重要といえるでしょう。

責任範囲

特徴
準委任契約エンジニアが労働力やスキルを提供する
請負契約成果物の納品が目的

SESでは「準委任契約」が一般的です。

準委任契約は、エンジニアが労働力やスキルを提供する契約であり、プロジェクト全体を完了させる責任を負わない点が特徴です。

一方、請負契約は成果物の納品が目的となるため、完成責任が発生します。

また、準委任契約ではクライアントが直接エンジニアに指揮命令を下すことはできません。

エンジニアはSES企業の指示のもと、業務にあたります。

SESエンジニアとして働く際は、自分の責任範囲を理解し、契約形態に応じた業務を行うことが重要です。

SESインフラエンジニアの仕事内容

SES企業で働くインフラエンジニアは、クライアントのプロジェクトに参加し、その成功を支える重要な役割を果たします。

担当するプロジェクトによって具体的な業務内容は異なりますが、一般的には以下のような業務を担当します。

仕事内容詳細
ITインフラの設計・要件定義・ネットワークやサーバーの設計
・要件定義
ITインフラの構築・ハードウェアやソフトウェアを導入してインフラを構築
ITインフラの監視・運用・保守・システムが正常に稼働するよう、定期的な監視やメンテナンス、障害対応を実施

SESエンジニアは、クライアントのプロジェクトが円滑に進行するよう技術面からサポートします。

プロジェクトごとの多様な経験が、エンジニアの成長にもつながるでしょう。

インフラエンジニアがSESで働くメリット

インフラエンジニアがSESで働くメリットは以下の4つです。

  • 未経験からでも就職しやすい
  • 早期に実務経験が踏める
  • 多様な技術に触れられる機会を得られる
  • 人脈が得られやすい

以下、詳しく解説します。

未経験からでも就職しやすい

SES企業は、未経験者にも広く門戸を開いている点が特徴です。

多様なプロジェクトを抱えており、中には未経験者でも取り組みやすい業務もあります。

また、多くのSES企業では教育や研修プログラムを提供しており、未経験者がプロジェクトに参加するために必要な知識やスキルを習得する支援を行っています。

これらの理由から、実務経験がなくても少しずつスキルを積み上げていくことが可能です。

早期に実務経験を踏める

SES企業は、未経験者でも実務経験を積みやすい環境を提供してくれるのが特徴です。

様々なプロジェクトに参加することで、実際の業務を通じてインフラの運用に関する知識を深めることができます。

例えば、システムの監視や簡単な設定変更などの業務からスタートし、徐々に設計や構築といった高度な作業に携わることで、着実にスキルアップが可能です。

このように、多様な現場での経験は、将来的にインフラエンジニアとしてのキャリアを築く上で大きなアドバンテージとなります。

SESは、実践的な成長を求める方にとって理想的な選択肢といえるでしょう。

多様な技術に触れられる機会を得られる

SES企業で働くインフラエンジニアは、異なるクライアント先で多様なプロジェクトに携わるため、幅広いスキルを身につけやすいです。

例えば、あるプロジェクトではネットワーク管理を、別のプロジェクトではセキュリティ対策を担当するなど、様々な分野の技術を実践的に学べます。

さらに、プロジェクトごとに異なる技術スタックを扱うことで、柔軟な思考や問題解決能力が養われます。

こうした経験は、インフラエンジニアとしての成長に直結し、キャリアの幅を広げられるでしょう。

人脈が広がりやすい

SES企業で働くインフラエンジニアは、様々なクライアント先に常駐するため、多くの人と出会い、人的ネットワークを広げるチャンスに恵まれます。

この特性により、業界内での人脈形成が進み、キャリアの発展にもつながりやすいです。

また、プロジェクトを通じて他の技術者と交流し、情報を共有することで、新たなビジネスチャンスやプロジェクトへの参画機会が生まれることもあります。

こうした幅広いネットワークは、エンジニアとして成長するための大きな強みとなるでしょう。

インフラエンジニアがSESで働くデメリット

インフラエンジニアとして働くには、メリットだけでなくデメリットもあります。

ここからは、デメリットと、それを踏まえた上でどう対処すると良いかも併せて紹介していきます。

ぜひ、転職活動の参考にしてください。

下流工程の業務が多くスキルアップが難しい場合もある

SES企業で働くインフラエンジニアの中には、下流工程の業務が中心となるケースがあります。

常駐先の業務によっては、資料作成や簡単な保守作業など、スキルアップにつながりにくい業務を多く担うこともあります。

「将来的に上流工程に携わりたい」「高度なスキルを身につけたい」と考える方にとっては、課題となることもあるでしょう。

この状況を打開するためには、資格取得がおすすめです。

特に、CCNAは、ネットワーク分野での基礎知識を証明し、上流工程のプロジェクトに挑戦する足がかりとなります。

ウズウズカレッジでは、CCNAの資格取得とインフラエンジニアへのキャリアチェンジをサポート。

資格取得に向けた学習サポートはもちろん、経験豊富なキャリアアドバイザーによる求人紹介や就職・転職支援も提供しています。

無料で学べるコースもご用意していますので、気になる方はぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。

プロジェクトごとに労働環境が変わることでストレスを感じやすい

SES企業で働くインフラエンジニアは、客先常駐型の働き方であるため、派遣先ごとに労働環境や人間関係が異なります。

新しいプロジェクトに参加するたびに、新たな環境に順応する必要があり、これがストレスの原因になることも少なくありません。

業務の進め方やチーム内のコミュニケーションスタイルが変わり、慣れるまでに時間がかかることもあります。

こうした変化への対応力が求められることは、SESの特徴の一つといえます。

柔軟な姿勢を持つ必要があり、慣れるまでストレスを感じることがある点を理解しておきましょう。

SESの構造上、年収が低くなりやすい

SESの多重下請け構造

SESは構造上、年収が低くなる傾向があります。

SES企業では、エンジニアがクライアント先で働いた際の対価が、まずSES企業に支払われます。

この際、企業側が中間マージンを差し引き、残りがエンジニアの給与として支払われる仕組みです。

一方、クライアント企業に直接雇用されているエンジニアは、中間マージンが発生しないため、成果に見合った報酬を得やすいです。

この構造の違いにより、同じ業務内容であっても、SESで働くエンジニアの年収は低くなる可能性が高いのです。

年収アップを目指すために、スキルを磨き、上流工程の案件を受けたりフリーランスとして直接案件を受注するなどの選択肢を検討するのも、一つの方法です。

客先常駐になるため帰属意識を持ちにくい

SESエンジニアは、クライアント企業に常駐して業務を行う働き方が主流です。

勤務中はクライアントの社員と一緒にプロジェクトを進めることが多く、所属するSES企業との接点が希薄になりがちです。

帰属意識を保つためには、SES企業が実施する面談や研修を積極的に活用することがおすすめです。

同じ企業に所属するエンジニア同士で情報交換を行うなど、自社内でのネットワークを広げることで、自身のキャリア形成やモチベーション維持にもつながります。

以下の動画でもSESの働き方を説明していますので、参考にしてください。

未経験インフラエンジニアがSESで働く際の注意点

SES企業によっては、教育やキャリア開発が十分に行われていない場合もあり、未経験者向けの研修プログラムの内容や手厚さは企業ごとに大きく異なります。

そのため、未経験からSESで働き始める際には、企業選びが特に重要です。

研修制度の内容やキャリアサポート体制が整っている企業を選ぶことで、スキルアップやキャリアアップを実現できます。

ウズウズカレッジの転職支援サービスでは、信頼できる企業への就職を支援しています。

初めての転職やキャリアチェンジに不安を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

インフラエンジニアとしてSES企業で働くメリットは、多様な技術に触れる機会や早期に実務経験を積める環境などが挙げられます。

一方で、下流工程の業務が多く、スキルアップが難しい客先に配属される可能性があるといったデメリットもあります。

企業選びの際には、自分の目標やキャリアプランに合った環境かどうかを見極めることが重要です。

未経験からスキルを習得したい方には、ウズウズカレッジの利用がおすすめです。

ウズウズカレッジでは、CCNAなどのスキルアップに向けた資格取得を支援するITスクールや動画教材を用意しております。

また、就職支援として専任のキャリアアドバイザーが個別の相談に対応し、自分に合ったSES企業を紹介してくれるため、安心して新しいキャリアをスタートできます。

インフラエンジニアとしてSESでの働く事に興味がある方は、ぜひウズウズカレッジのサービスを活用してください。

この記事を監修した人

D.KAWAI 事業責任者

UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。