近年では、ITを活用して業務を行うことが当たり前となってきました。
そんな中で、ITリテラシーは、職種に関わらず、企業で働く社員全員が習得しておくべきスキルです。
社員1人ひとりがITリテラシーの知識を身に付けるための手段として、ITリテラシー研修の実施が挙げられます。
しかし「どのような研修内容にすれば良いのか?」「研修を行うメリットは何?」と悩む企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ITリテラシー研修の研修内容や実施することで得られるメリットを解説します。
さらに、ITリテラシー研修を選ぶ際のポイントもご紹介しますので、研修選びに迷っている場合は参考にしてください。
ITリテラシーとは「IT活用の基礎的な考え方」や「情報技術を使いこなすこと」を意味しており、大きく以下の3つに分けられます。
情報基礎リテラシー |
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コンピューターリテラシー |
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ネットワークリテラシー |
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ITリテラシー研修の内容は研修会社によって様々ですが、これら3つのリテラシーを向上させる内容が一般的です。
近年、IT技術の進化によって膨大な情報が流通するようになりました。
インターネットやSNSを通して様々な情報を入手することが容易となった一方で、フェイクニュースなど真偽不明の情報も飛び交っています。
こうした中から「正しい情報を見極めて活用する」ことが、情報基礎リテラシーです。
研修では具体的に、インターネットブラウザでの検索の仕方、信頼性の高い情報の探し方などを学びます。
コンピューターリテラシーの分野では、主にWordやExcel、PowerPointなどのOfficeツールの使い方や、Google Workspaceの活用方法を学びます。
VBAなどが研修内容に含まれる場合は、定型業務を自動化させることが可能になり、業務の生産性向上に繋がるでしょう。
さらに、IT職種向けの研修では、プログラミング言語の読み書きなども含まれる場合があります。
自社の社員に求めるコンピューターリテラシーレベルに合わせて、研修カリキュラムを作成しましょう。
ネットワークリテラシーでは、基本的なネットワークの仕組みやセキュリティに関する内容を学習します。
具体的な研修内容には、以下のようなものが挙げられます。
社員1人ひとりがネットモラルを守り、正しくインターネットを使用できるよう育成することで、企業の信頼性も高まるでしょう。
社員のITリテラシーが向上することで企業が得られるメリットは大きいです。
反対に、ITリテラシーの低い社員がいると会社に不利益をもたらす可能性もあるため、ITリテラシー研修を行うことの重要性やメリットを理解しておくことが大切です。
社員がITリテラシーを身に付けることで、業務効率や生産性がアップします。
Excelの表計算を使いこなしたり、VBAの仕組みを理解すれば、作業時間が短縮できたり、ヒューマンミスによるトラブルも起こりづらくなるでしょう。
反対に、ITツールを使いこなせないと、作業時間は増加し業務の進捗スピードは低下します。
例えばExcelを使えない人が電卓で会計業務を行うと、集計やデータ入力に時間がかかってしまうのです。
ITリテラシー研修を通して、ITツールやサービスを効果的に活用できる人材を育成しましょう。
ITリテラシー研修を行うことで、セキュリティ対策の強化が可能です。
社員のITリテラシーが低いと、マルウェアが埋め込まれたメールを開封してしまったり、暗号化されていない公衆Wi-Fiにアクセスしてしまうなどの恐れがあります。
これらは情報漏洩の被害に繋がる可能性が高く、大きな問題に発展しかねません。
そのため、ITリテラシー研修で「情報セキュリティの基礎知識」や「フィッシング詐欺の脅威」について学ぶことは、非常に重要といえます。
社員のセキュリティ意識を向上させることで、セキュリティトラブルのリスクを回避できるのです。
ITリテラシー研修を行うことで、炎上リスクを防げるというメリットもあります。
社員のITリテラシーが低いと、SNSやブログなどで不適切な発言をしてしまい、炎上騒ぎに発展する可能性があります。
たとえ社員個人のアカウントだったとしても、勤め先が公になってしまうと企業は社会的信用を失うことになるでしょう。
企業イメージの低下は業績に大きな影響を及ぼし、最悪の場合、事業の継続すら難しくなる恐れがあります。
社員1人ひとりが「ソーシャルメディアでの発言の仕方や注意点」を学ぶことで、炎上被害を未然に防げるのです。
ここからは、ITリテラシー研修を選ぶ際のポイントをご紹介します。
ITリテラシー研修の実施を考えている企業担当者の方は、参考にしてください。
ITリテラシー研修を検討する際は、事前に研修の「目的」と「対象者」を明確にしておきましょう。
より効果の高い研修を行うには、目的と対象者に合わせた研修内容を選ぶことが大切です。
例えば、全従業員向けであれば、基本的なITリテラシーの知識を網羅的に学べる研修内容が良いでしょう。
エンジニア職種向けであれば、ITリテラシーの基礎に加えて、業務に直結する専門知識も含まれる研修がおすすめです。
一口に「ITリテラシー研修」といっても内容は様々なため「研修を通して誰をどのような人材に育成したいのか」を考えることが重要です。
研修会社を選ぶ際には「人材開発支援助成金の利用可否」を確認しましょう。
人材開発支援助成金とは、企業が従業員の職業能力開発を目的として研修を行った場合に、国が助成金を交付する制度のことです。
弊社UZUZが提供しているウズカレBizは、助成金対象の研修サービスであり、最大805,000円の研修コストを削減できます。
以下の記事では、おすすめのIT研修会社の紹介や研修会社選びのポイントについて解説していますので、ぜひご覧ください。
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本記事では、ITリテラシー研修を検討している企業担当者の方に向けて、以下の内容を解説しました。
ITリテラシーはIT職種だけでなく、全社員に必要なスキルです。
研修を行うことで得られるメリットは大きいため、ポイントを押さえて自社に適したITリテラシー研修を行いましょう。
先ほどもお伝えしましたが、弊社UZUZは「ウズカレBiz」というオンラインIT研修サービスを提供している会社です。
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ITリテラシー研修はもちろん、開発エンジニアやインフラエンジニア向けの専門コースもご用意しています。
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UZUZ COLLEGE代表取締役社長、UZUZグループ専務取締役。1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造部へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生であったUZUZ創業者からの誘いと、自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2020年より教育研修事業を立ち上げ、2024年より「UZUZ COLLEGE」として分社化し、代表取締役社長に就任。