ITパスポートは、通称「iパス」とも呼ばれ、近年注目を集めている国家資格の1つです。
「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる」資格と位置付けられています。
そのため、IT業界への就職を考えている方はもちろん、ITを利用するすべての方におすすめです。
本記事では、ITパスポートの概要やメリット、将来性などを解説しています。
また、おすすめの勉強方法も紹介しますので、ITパスポートの受験を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてiパス合格を目指してください。
また下記の動画でもITパスポートの概要を解説しています。動画で学びたい方は、下記のリンクからご確認ください。
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ITパスポートは、IT化が進む今特に注目されている資格です。
情報処理に関する知識と技能を認定する国家試験「情報処理技術者試験」の1つで、ITに関する基礎的な知識が証明できます。
2023年3月時点で、年間応募者数が253,159人と試験開始以来初の25万人を突破するなど、人気が高まっています。
ニトリが「2025年までに約1万8千人の社員の8割に取得してもらうようにする」と発表したニュースが記憶に新しいのではないでしょうか。
他にも、自治体では職員向け学習教材の導入も増えており、大阪府や広島県、横浜市でもITパスポートの取得を促進しています。
ITパスポートの試験内容や申し込み方法など、詳しくは以下の記事で紹介していますので、こちらも参考にしてください。
合わせて読みたい
参考:IPA 独立行政法人情報処理推進機構「令和4年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について」
ITパスポートは「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる」国家資格です。
IT化が進んだことで、ITの基礎知識は仕事だけではなく日常生活においても欠かせないものになっています。
ITパスポートを取得すれば、ITを正しく理解し効果的に活用できる、“IT力”が身につくでしょう。
ITパスポートを取得すると以下のメリットがあります。
ITに関する知識は、IT化が進む現在では必須なものといえます。
実際に企業では、社員の人材育成に導入したり、採用活動におけるエントリーシートへの記入を求めるなど、多くの場面で活用されています。
会社だけでなく、大学や高校でも、ITパスポートのシラバスに沿った授業を行ったり、対策講座を開設する学校も増えているほどです。
このように、ITパスポートを取得するとメリットが多いため、取得を検討してみてください。
参考:IPA独立行政法人情報処理推進機構「活用事例」
ITパスポートは「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる」資格とされています。
つまり、ITを活用するうえで必要な前提知識を学べるということ。
ITはどのようなビジネスにおいても欠かせないものです。
業種・職種に関わらず、ITと経営全般に関する知識を持っていることで、企業からも戦力としての活躍を期待されます。
ITパスポートは国家資格に位置付けられています。
国家資格は日本の法律によって定められているものなので、権威性・信頼性が高いといえます。
実際、医師や弁護士など、国家資格を持っている職を信用し、頼れると感じている方も多いのではないでしょうか。
就職や転職時にも国家資格であるという信頼が強みとなります。
「ITパスポート」という名前ですが、学べるのはITに関することだけではありません。
「ITを活用するうえでの前提知識」として、情報セキュリティや情報モラルをはじめ、経営戦略や財務といった経営全般に関することも学べます。
幅広い分野を学べるため、社会人として必要な知識を取得し、活用できるでしょう。
クライアントや社内でのコミュニケーションも円滑に進められます。
さらに、情報漏洩などのリスク管理にも対応できるので、信頼も上がるといえます。
ITパスポートは、ITに関する基礎的な資格ではあるものの、基礎的な知識を学べるのであって、専門性が高いわけではありません(後ほど詳しく解説します)。
キャリアアップなどに繋げるためには、さらに専門性の高い資格を取得することが必要です。
しかしレベルの高いスキルを学ぶには、しっかりと基礎を固めることが大切です。
専門性を高め、上位資格取得の足掛かりとして、ITを活用するうえでの基本が学べるITパスポートが役に立つでしょう。
すでに先ほどから何度かお伝えしていますが、ITパスポートは以下のように定義されています。
「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。」
引用:IPA独立行政法人情報処理推進機構「iパスとは」
つまり「IT業界に入りたいからITの基礎知識を学びたい」という人だけではなく、全ての社会人、学生が取得しておくとよい資格といえるのです。
どのような業種・職種であっても、必ずといっていいほどITを活用する場面はあるでしょう。
そのため、ITを利活用する全ての社会人・これから社会人となる学生にはITパスポートの取得をおすすめできます。
「ITパスポートを取得するメリットとは?」でお伝えしたように、ITパスポートはメリットもあり、多くの人におすすめできる資格です。
一方で、以下の3つの理由から「ITパスポートは意味ない」と言われることもあります。
ただ、IT分野を学べることや、次のステップへの足掛かりにもなりうるため、誰もが持っていて損はありません。
システムエンジニアなど、IT分野での専門性が高い職業に就いている・目指している方は、より専門性や実用性の高い資格も目指していくのがおすすめです。
また、こちらの記事では「ITパスポートは意味ない」と言われる理由などについて、詳しく解説していますので、ご覧ください。
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繰り返しになりますが、ITパスポートは「ITに関する基礎知識」を習得できる資格です。
そのため、どの業種・職種であっても必要な項目ばかりです。
ただ、内容が基礎的であるために、実務レベルで役立つ知識やスキルは網羅できません。
現役のITエンジニアやIT業界で働いている方からすると、当たり前に習得している内容なので「(基礎を学ぶにはいいが、実務に活かせるレベルではないため)意味がない」と言われているのです。
独立行政法人情報処理推進機構から公開された試験結果によると、合格率は50%前後です。
約2人に1人が受かっているため、希少価値が高い資格とはいえません。
特にIT業界では、技術力や希少性が高いほど就活で有利です。
そのため、基礎的な内容であることに加え、希少性が高いわけではないということからも「意味ない」と言われることが多くなっています。
参考:IPA独立行政法人情報処理推進機構「ITパスポート試験結果」
先程「専門性が高くないのでITパスポートだけでは実務に活かしにくい」とお伝えしました。
これは就職・転職活動でも同様です。
確かにITパスポートはITの基礎に加えてビジネスの知識も学べますが、それだけではアピールとしては弱いといえます。
簡単に合格できる試験ではないものの、勉強に必要な時間は平均150時間程度で、それほど難易度が高くないのも事実です。
取得する人も増えており「(ITパスポートだけでは他の人より優位に立てないため)意味ない」という意見も少なくありません。
2020年から小学校でプログラミングが必須科目になるなど、ITリテラシー教育が開始されているものの、まだ不十分といえます。
DX化を進めていくにあたり、人手不足が考えられていることもあり、社会人のITリテラシー向上が課題となっているためです。
「ITパスポートを取得するメリットとは?」でもお伝えしたように、そもそもITパスポートはIT化が進む今の世の中に必須の知識が学べます。
注目が集まり、受験人数も増えていることから、ITパスポートが「社会人の義務教育」のような立ち位置になることが考えられます。
ITパスポートの試験勉強をするには、以下の3つがおすすめです。
ITパスポートは試験範囲が定められており、ある程度の出題傾向も決まっています。
そのため、どの教材を使用するにしても、過去問や演習問題を含め、繰り返し学習をすることが大切です。
参考書などでおすすめな書籍は以下の2つです。
どちらも未経験の人にもおすすめできるので、書籍選びの参考にしてください。
いちばんやさしいITパスポート
「いちばんやさしいITパスポート」は、ITパスポートを初めて学習する人に特におすすめです。
「ITパスポート試験に短期間で一発合格するための試験対策本」と言われ、試験の合格を目的に作成されました。
図を多く使用し、1つ1つの内容が丁寧に解説されているため、未経験でも理解しやすくなっています。
また、過去問の中から繰り返し出題されている問題を中心に掲載しているため、効率的に試験対策ができるといえます。
「読者専用サイト」が設けられており、疑問や質問をその都度解決できるため、挫折することなく学習が進められるでしょう。
みんなが欲しかった!ITパスポートの教科書&問題集
「みんなが欲しかった!ITパスポートの教科書&問題集」は未経験からITパスポート試験合格を目指せる試験対策書です。
フルカラーで見やすいレイアウト、赤シート学習に対応など、名前の通り「欲しい」と思える工夫が満載です。
「スタートアップ講座」から始まり、学習内容の全体像や合格に向けたイメージもしやすいため、最初の一歩でつまずかずに学習に入れます。
また、教科書編と問題集編を分けて持ち運べたり、スマホでも問題を解けるなど、持ち運びがしやすく、隙間時間を活用して学習を進められます。
オンライン学習でおすすめなのは以下の2つです。
それぞれ詳しく紹介します。
ITパスポート試験対策!IT業界で働くなら“知らなきゃ恥”なIT基礎知識をマスターしよう【初心者】
「ITパスポート試験対策!IT業界で働くなら“知らなきゃ恥”なIT基礎知識をマスターしよう【初心者】」は私たちウズウズカレッジが提供しています。
この講座では、ITパスポートをスライド資料を用いて丁寧に解説しており、知識が少ない・初心者でも学習しやすいです。
基本的には独学で教材を見ながら学習を進めますが、分からないことがあれば弊社に所属する現役エンジニアである講師に質問できます。
また、弊社は就業支援も行っているため、転職や就職などのキャリア相談も可能です。
「自分のペースで学習も就職も進めたいけど、誰かに相談もしたい」という人にはおすすめです。
スタディング ITパスポート試験講座
「スタディング ITパスポート試験講座」は、動画、テキスト、問題集を活用してスマートフォンだけで学習できる講座です。
いつでも学習できるため「忙しくてなかなかまとまった時間が取れない」「隙間時間で効率的に学習したい」という人におすすめです。
図表を用いた動画講座や、段階的に問題を解くことによって、未経験の人でも無理なく勉強を進められます。
演習サイトでおすすめなのは「ウズカレテスト」と「過去問道場」です。
どちらにも共通したおすすめポイントは学習履歴を記録できることです。
ITパスポートに限ったことではありませんが、試験勉強は自分の現在地を把握しながら勉強内容などを調整していくことで合格に繋げられます。
実力や得意・苦手などを把握できるため、自分の状況に合わせて学習でき、効率的に演習問題を活用できます。
ウズカレテスト
「ウズカレテスト」は、私たちウズウズカレッジが提供している演習問題です。
試験の範囲ごとに問題が設定されており、自分で分野を選べるため、効率よく学習できます。
先程紹介した「ITパスポート試験対策!IT業界で働くなら“知らなきゃ恥”なIT基礎知識をマスターしよう【初心者】」と併せて活用するのがおすすめです。
講座で内容の理解ができたら、ウズカレテストで知識の確認をして、復習をするというように、サイクルを作って勉強しましょう。
過去問道場
過去問道場は、過去問を活用した演習サイトです。
ITパスポートの過去問2,400問の中からランダムに出題され、それぞれ解説がついています。
ITパスポートの試験は過去問などから傾向をつかむことが大切なので、過去問道場が役に立ちます。
ただ、あくまでも過去問なので、全て最新のシラバスに対応しているとは言い切れません。
必ず最新のシラバスに沿って学習するようにしましょう。
ITパスポートについて、以下の内容を解説してきました。
ITパスポートは近年注目を集めている国家資格で、ITを扱ううえで必要な知識を身に付けられます。
IT化、DX化が進む現在、業種・職種に関わらず、ITに関する知識は持っておく必要があります。
また、ITパスポートは取得することで様々なメリットがあり、会社や学校、自治体などでも推進されている資格です。
ぜひITパスポートの取得を検討してみてください。
「ITパスポートに挑戦しよう!」という方は、教材選びもしましょう。
本記事で紹介したように、ウズウズカレッジでは経験豊富な講師が解説している「ITパスポート試験対策!IT業界で働くなら“知らなきゃ恥”なIT基礎知識をマスターしよう【初心者】」を提供しています。
教材選びや勉強方法に迷っている方は、ぜひこちらもご利用ください。
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UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。