システムエンジニアになるには?おすすめの言語や資格も紹介!

「未経験からシステムエンジニアになるにはどうすればいいの?」

「システムエンジニアになるには、どんな知識があればいい?」

未経験からシステムエンジニアを目指したい方の中には、このような疑問をお持ちの方が一定数います。

実は、未経験からシステムエンジニアになるには、まずはプログラマーを目指すのがおすすめです。

システムエンジニアはプログラマーの上位職であるため、プログラマーとしての経験や実績があると、システムエンジニアの転職に有利だからです。

この記事では、未経験からシステムエンジニアになる方法やシステムエンジニアに向いている人の特徴などを解説します。

システムエンジニアになるために必要な言語やおすすめの資格も紹介しているので、ぜひ最後まで読み、システムエンジニアになるための参考にしていただけたら幸いです。

監修者:岩田 修一
ITリスキリングサービス「ウズウズカレッジ」を運営。同志社大学卒業後、大手進学塾で最難関校受験クラスを担当。ウズウズカレッジでは教材制作に加え企業研修講師としても活躍中。制作した教材はUdemyで販売され、5段階評価中4.6を獲得。
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未経験からシステムエンジニアになるには

未経験からシステムエンジニアになるには、以下のステップが王道といえます。

  1. プログラマーとして就職する
  2. スキルアップをしつつ資格取得に励む
  3. システムエンジニアに転職する

システムエンジニアは、プログラマーの上位職となる立場です。

要件定義や設計など、上流工程を担当するシステムエンジニアになるには、専門的な知識や技術、豊富な経験が求められます。

そのため、未経験からシステムエンジニアになりたい場合、まずはプログラマーを目指しましょう。

後ほど解説しますが、未経験からプログラマーになりたい方は「Java」というプログラミング言語を習得すると就職に有利です。

弊社では、未経験からJavaを学習したい方に向けて「Javaコース」を提供しています。

「未経験から1人で学習するのは不安」という方は、ぜひ詳細ページをご覧ください。

そもそもシステムエンジニアとは?

システムエンジニアの主な仕事は「ソフトウェアの設計・開発」です。

企業によっても異なりますが、大きくは以下の流れで仕事をします。

  1. クライアントからのヒアリング
  2. 要求の確認・分析
  3. 要件定義
  4. 基本設計
  5. 詳細設計
  6. 開発
  7. テスト

システムエンジニアとプログラマーの違いは、担当する仕事内容です。

システムエンジニアは主に企画や設計などの上流工程(手順の1〜5)を担当します。

一方、プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書・仕様書をもとにプログラミングやテスト(手順の6と7)を行います。

このような構図となっているため、プログラマーとして経験や実績を積んでおくと、システムエンジニアへの転職がしやすいです。

システムエンジニアに向いている人の特徴

システムエンジニアを目指している方の中には「自分はシステムエンジニアに向いているのかな……?」と不安を感じている方がいるかもしれません。

そこで、システムエンジニアに向いている人の特徴を7つ解説します。

  • コミュニケーション能力に長けている
  • 論理的思考が得意
  • 好奇心旺盛で、学習意欲が高い
  • 変化にも柔軟に対応できる
  • 細かく正確な作業が得意
  • ルーティンワークが得意
  • IT分野への興味、関心が高い

ご自身がシステムエンジニアに向いているかどうか、考える際の参考にしてください。

コミュニケーション能力に長けている

システムエンジニアとして仕事をするうえで、コミュニケーションスキルは欠かせません。

クライアントとの打ち合わせやヒアリング、プログラマーとのやりとりなどチーム内の連携が必要になるからです。

コミュニケーション力に長けたシステムエンジニアがいると、プロジェクトメンバー間の意思疎通がスムーズにできるので重宝されます。

論理的思考が得意

システムを設計する際は、複雑なプログラムを組み合わせながら、正しく機能することを考えなければなりません。

論理的思考が得意な人は、システムエンジニアに向いているといえるでしょう。

好奇心旺盛で、学習意欲が高い

システムエンジニアは最新の技術や流行を捉えて、常に知識をアップデートさせる必要があります。

そのため学習意欲が高い人は、システムエンジニアに向いているといえるでしょう。

変化にも柔軟に対応できる

システムエンジニアは最初に要件定義や設計を行うものの、開発の途中でクライアントから急な仕様変更を依頼されることも少なくありません。

そのような場面でも柔軟に変化を受け入れ、臨機応変に対応できる人はシステムエンジニアに向いているでしょう。

細かく正確な作業が得意

システムを創るためのプログラムは、1文字のミスでも正確な動作ができないほど、正確性が求められるものです。

このような仕事柄、細かな作業もストレスに感じない人はシステムエンジニアに向いています。

ルーティンワークが得意

先ほど「変化にも柔軟に対応することが大切」とお伝えしましたが、同時に集中して1つの作業をこなす力も必要です。

システムエンジニアにはルーティンワークに根気よく取り組む姿勢も求められます。

IT分野への興味、関心が高い

システムエンジニアとして活躍するには、日ごろから常に新しい知識を学んでスキルを磨く必要があります。

「好きこそものの上手なれ」という諺にもある通り、IT分野に興味関心が高い人であれば、自然とスキルアップできるでしょう。

システムエンジニアの需要・将来性

システムエンジニアの需要や将来性は、今後も大きくなることが見込まれます。

近年ではDX推進などの背景もあり、システムエンジニアは常に人手不足です。

経済産業省の「IT人材育成の状況等について(p.5)」によると、2030年時点では最大79万人のエンジニアリソースが不足するといわれています。

また、dudaの「転職求人倍率レポート(業種別doda転職求人倍率の推移)」によると、IT分野での求人倍率は2023年4月時点で約6倍です。

このようなデータからも、システムエンジニアの将来性は期待できます。

ただし、需要があるのはあくまでも「スキルの高い人」や「最新技術に対応できる人」に限られます。

経済産業省の「IT人材需要に関する調査 調査報告書」によると、IT人材には「先端IT人材」と「従来型IT人材」があり、従来型に注目すると人材が飽和すると推測されます。

先端IT人材とは「AI・ビッグデータ・IoT等、第4次産業革命に対応した新しいビジネスの担い手として、付加価値の創出や革新的な効率化等により生産性向上等に寄与できる人材」のことです。

一方で、従来型IT人材とは、先端型IT人材以外の人材を指します。

日々変化の激しいIT業界では「先端IT人材」への需要が今後も高くなるでしょう。

最新の情報に対して常にアンテナを張り、学習してスキルを磨いていける人こそ長く活躍できる仕事といえます。

システムエンジニアになるために必要な言語の種類、おすすめの言語

システムエンジニアとして活躍するなら、プログラミング言語の理解も重要です。

世の中には様々なプログラミング言語があり、企業や開発システムによって使用する言語は異なります。

当然、状況に応じて使い分けなければなりません。

そこで、これからシステムエンジニアになりたい人によくある悩みが「どの言語を勉強すればいいのか?」です。

以下で、おすすめの言語を解説していくので、あなたの目指す分野によって勉強する言語を選びましょう。

種類と特徴について紹介

プログラミング言語は200種類以上もあるといわれていますが、中でもよく使われるのは以下の6種類です。

  • Java
  • C言語
  • PHP
  • Python
  • Swift
  • Ruby

Java
Javaは、プログラミング初心者にも学習をおすすめできる言語です。

技術面がやや複雑ではありますが、それでも学習をおすすめする理由は「需要の高さ」です。

汎用性が高く、多くのWebサービスやアプリで使用されている言語のため、様々な仕事に携われます。

Javaを使いこなせる人は、就職活動でも非常に有利といえるでしょう。

C言語
C言語は長い歴史を持ち、システム開発において需要の高い言語です。

難易度が高いため、初心者にはあまりおすすめできませんが、習得すれば様々な仕事に活かせます。

そのため、他に習得しやすいプログラミング言語を学習した後に学習するのがおすすめです。

また余力のある方は「C++」や「C#」など、C言語から派生して成立した言語もあるため、併せて学習するのもよいでしょう。

PHP
PHPはWebアプリケーションの開発に多く使われています。

Webアプリケーション開発向けの言語は数多く存在しますが、PHPはその中でも比較的習得しやすいので、初心者にとっても学習しやすいです。

世界的にも広く使用されている言語なので、習得する価値は高いでしょう。

Python
Pythonも世界的に注目されている言語です。

特に「人工知能(AI)」の開発において、高い需要があります。

他にも、Web系のシステム開発や組込のシステム系開発にも使われています。

Pythonは文法がシンプルで学習もしやすいため、プログラミング初心者の方にもおすすめです。

Swift
Swiftは、Apple社が開発したプログラミング言語です。

iOSやMacOSなどで利用されており、習得するとApple社製品全般の開発ができます。

Apple社製品のアプリを作りたい方には、おすすめの言語です。

Ruby
Rubyは日本で開発された言語で、Webアプリの開発や機械学習などに使用されています。

Rubyには「Ruby on Rails」というフレームワークがあり、素早い開発ができる点が強みです。

フレームワークとは、システムを開発するために必要な機能が用意された枠組みを指します。

Rubyを習得する際は、Ruby on Railsも併せて学習すると効率的です。

未経験の場合はJavaがおすすめ

未経験でシステムエンジニアを目指している方には、特に「Java」を学習するのがおすすめです。

Javaは長く使われているC言語から派生した言語で、様々な分野で使用されています。

決して簡単な言語とはいえませんが、世界的にも様々な開発に使用されているのがおすすめの理由です。

また、Javaを習得すると他の言語の学習もスムーズになりやすいため、最初に学ぶ言語としておすすめできます。

持っていると有利になる資格

システムエンジニアになるには、必須の資格はありません。

ただし、お伝えしたようにシステムエンジニアは、まずプログラマーとしての実績を積みながら、資格を取得してキャリアアップするのが一般的です。

そのため、システムエンジニアを目指している方は、積極的に資格を取得していきましょう。

ここでは「国家資格」と「ベンダー資格」に分けて、システムエンジニアを目指す方が取得すると有利な資格を紹介します。

代表的な国家資格

システムエンジニアに役立つ代表的な国家資格は、以下の3つです。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • システムアーキテクト試験

基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、経済産業大臣から認定を受けている国家資格で、コンピュータの基本的な仕組みやシステム開発の流れに関する基礎知識を問われます。

ITに関する基礎知識を身に付けられるため、未経験からシステムエンジニアを目指す方におすすめできる資格です。

応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置付けられる資格で、より実践的な知識・技術が身に付きます。

名前の通り基本情報技術者試験よりも難易度は高く、出題範囲も広くなっています。

さらに記述問題も追加されているので、しっかり内容を理解できていないと合格できません。

しかし、応用情報技術者試験に合格すると、他の資格試験で一部の科目が免除されることもあります。

それほどまでにスキルを証明できる資格といえるでしょう。

もちろんキャリアアップにも繋がり、プログラマーからシステムエンジニアにキャリアアップを目指す際も非常に有利です。

システムアーキテクト試験
「システムアーキテクト」とは、システム開発において企画や要件定義、基本設計といった上流工程を担当する上級エンジニアを指します。

つまりシステムアーキテクト試験は、システムの要件定義や設計を担当するシステムエンジニア向けの資格です。

試験では、システム開発における企画・設計といった上流工程で必要な知識が問われるため、システムエンジニアを目指す人にとっては実務に直結する資格となります。

代表的なベンダー資格

システムエンジニアの仕事に役立つ代表的なベンダー資格は以下の3つです。

  • オラクルマスター
  • Linux技術者認定試験
  • シスコ技術者認定

詳しくは後ほど解説しますが、システムエンジニアを目指すなら特に「オラクルマスター」の取得をおすすめします。

「ベンダー」とはIT関連のハードウェア・ソフトウェアメーカーを指します。

つまり「ベンダー資格」とは、ベンダーが認定する製品の操作や保守スキルを証明する資格のことです。

オラクルマスター
オラクルマスターとは、データベース管理システムを取り扱う「Oracle社」が認定している資格です。

オラクルマスターはカテゴリ別の試験になっているため、システムエンジニアを目指している方は「Java/Middleware」カテゴリを選びましょう。

「Java / Middleware」の中でも、特に「Java Silver」がおすすめです。

先ほど「未経験の方におすすめのプログラミング言語はJavaである」と解説しましたが、Javaを開発したのもOracle社です。

そのため、知名度や信頼度の高い資格であり、取得しておくと就職の際も有利に働きます。

難易度はやや高めの試験ですが、きちんと学習して知識やスキルを身に付けておくと、就職後にも役立つことでしょう。

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SE/プログラマーを目指すための「プログラミング(Java)学習」」や「就職活動に役立つ「面接対策」」など、他にも役立つ情報が満載です。

ぜひこちらも併せて活用してみてください。

Linux技術者認定試験
Linux技術者認定試験は、サーバー開発によく使用されているOSの1つ「Linux」に関する知識を問われる試験です。

具体的には「LinuC」「LPIC」などの試験があります。

Linuxは世界で最も利用されているOSの1つであるため、システムエンジニアの業務に必要な知識を効率的に学習できます。

またLinux技術者認定資格の中には、実際に使用するコマンドに関する問題も出題されるので、より実務に直結している意味でもおすすめです。

LinuCについて詳しく解説した記事もあるので、詳しく知りたい方は「LinuCとは」の記事も参考にしてください。

シスコ技術者認定
シスコ技術者認定とは、ネットワーク機器の大手企業である「シスコシステムズ社」が運営している試験です。

資格を取得すると、ネットワークに関する知識・シスコシステムズ社の製品に関する知識やスキルが証明できます。

シスコ技術者認定の資格は5つのレベルに分けられており「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」の順に難易度が上がります。

シスコ製品はIT業界でも大きなシェアをもっているため、多くの現場で役立つ知識や技術が習得できるでしょう。

参考「シスコシステムズ合同会社:シスコ認定

まとめ

本記事では「未経験からシステムエンジニアになるには何をすればいいのか?」と考えている方に向けて、以下の7点を解説しました。

  • 未経験からシステムエンジニアになる方法
  • システムエンジニアの仕事
  • システムエンジニアに向いている人の特徴
  • システムエンジニアの大変さ
  • システムエンジニアの需要・将来性
  • システムエンジニアになるために必要な言語
  • 持っていると有利になる資格(国家資格・ベンダー資格)

結論として、未経験からシステムエンジニアになるには、まずはプログラマーを目指しましょう。

その後、資格を取得したり実務経験を積んで、システムエンジニアへキャリアアップするのが一般的です。

本記事を読んだうえで「システムエンジニアを目指したい!」という方は、プログラマーになるために必要な知識やスキルを学習しましょう。

「システムエンジニアになるために必要な言語」で解説したように、特に「Java」を習得するのがおすすめです。

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