LinuCはIT業界で広く利用されているOS「Linux」の技術者認定資格であり、取得するメリットも多いです。
特にインフラエンジニア(サーバーエンジニアやネットワークエンジニア)にとって、Linuxの知識は必須といえるでしょう。
しかし「受験を決めたものの、以下のような理由でLinuCの試験勉強をなかなか始められない方」もいるのではないでしょうか。
たしかに、受験を決めても「参考書が難しくて勉強する気力が続かない」という理由から挫折してしまう人が一定数いるのも事実です。
そこで本記事では、LinuCの試験勉強を途中で挫折せずに合格できるよう、おすすめの参考書を6つ紹介します。
また、自分に合う参考書の選び方や勉強方法なども解説しているので、ぜひ最後まで読んでいただき、試験勉強の参考にしていただけたら幸いです。
ちなみに、私たちウズウズカレッジが提供している「LinuCレベル1完全未経験からの合格講座」もおすすめです。
専門用語や難しい言葉も分かりやすく解説していますので、未経験の方でも安心して受講いただけます。ぜひ詳細をご覧いただき、活用を検討してください。
監修者:岩田 修一 ITリスキリングサービス「ウズウズカレッジ」を運営。同志社大学卒業後、大手進学塾で最難関校受験クラスを担当。ウズウズカレッジでは教材制作に加え企業研修講師としても活躍中。制作した教材はUdemyで販売され、5段階評価中4.6を獲得。 |
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LinuCとは「Linux技術者認定資格」の一種です。
Linuxはサーバー開発によく使われているOSの1つで、多くの企業で利用されています。
同じLinuxの技術者認定資格に「LPIC」があります。LinuCはLPICをベースに作られており、Linuxの認定試験を実施しているNPO法人「LPI-Japan」が独自に作ったテストです。
そのため、大体のレベルは同じであるといえるでしょう。
ここでは、LinuCの試験について以下の4点をお伝えします。
LinuCは正式名称を「Linux技術者認定試験 LinuC」といいます。
試験はレベル1〜3があり、レベル1はこれからインフラエンジニアに就職したい人向け、レベル2と3は実務経験者向けです。
Linuxは実際に現場でもよく使われるOSなので、インフラエンジニアとしてのキャリアを築きたい方にとっては、ぜひ取得しておきたい資格といえるでしょう。
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LinuCを取得するメリットは以下の4つです。
LinuCは有意性が「5年間」と定められています。認定を維持するには、5年以内に同じレベルで再認定を受けるか上位の認定を受けなければなりません。
試験には最新情報も出題されるので、更新し続けることで常に最新の知識・技術にアップデートできます。
実際、LinuCは実務を重視した試験内容のため、現場で使用するコマンドに関する出題もあります。試験勉強で学んだ知識がそのまま現場で役立つのは、大きなメリットではないでしょうか。
また、今後もさらにIT業界の市場は広がることが予想されるため、将来性も見込める資格です。
LPIが公開しているレポート(No.3)(No.4)によると、74%の採用担当者が「Linuxは新入社員に求める最も需要の高いスキル」、81%の採用担当者が「オープンソースの人材を採用することが優先事項である」と述べています。
これらの企業では、高い技術力や現場で活かせるスキルを判断する材料として「LinuCの取得」を基準にしているところが多いです。
「資格を持っていれば必ず採用される」とはいえませんが、有利に働くことは間違いありません。
少なくても、やる気や学習意欲のアピールはできます。
また、LinuCの取得は採用時の判断基準だけでなく、企業によっては昇給・昇格の条件に設定しています。
そのような企業で働くとなれば、LinuCの取得はキャリアアップ・収入アップのチャンスといえるでしょう。
LinuCの概要を理解できたところで、ここからはLinuCの受験概要をお伝えします。
押さえておきたい内容は以下の4つです。
試験はCTB方式(コンピュータベーステスト)です。マウスによる選択方式がほとんどで、一部キーボード入力問題も出題されます。
LinuCの公式サイトより抜粋し、以下の表にまとめました。
レベル | 試験 | 試験範囲 |
レベル1 | 101 |
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102 |
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レベル2 | 201 |
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202 |
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レベル3 | 300 |
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303 |
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304 |
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参考「LPI -Japan:レベル1-101」「LPI -Japan:レベル1-102」
「LPI -Japan:レベル2-201」「LPI -Japan:レベル2-202」
「LPI -Japan:レベル3-300」「LPI -Japan:レベル3-303」「LPI -Japan:レベル3-304」
レベル1は101試験と102試験の両方に合格すると、認定が受けられます。
レベル1であれば、IT業界の実務未経験者であっても、参考書などの教材を丁寧に学習すれば十分合格できるレベルです。
レベル2も同様で、201試験と202試験の両方に合格しなければなりません。
レベル2になると未経験から受験する方は少なく、実務経験者向けの試験となります。
レベル3は、分野別の専門試験となっており、300試験・303試験・304試験のいずれか1つ以上に合格すると認定が受けられます。どの試験も、各分野のエキスパートを目指す方が受験する内容です。
上位試験を受けるには、下位試験の認定が有意期間内であること(レベル2を受ける場合は、レベル1の認定を受けて5年以内)が条件です。
ただし、試験後に簡単なアンケートがあり約5分必要なので、実質85分の試験といえます。
問題数は60問とされているので、1問あたり1〜2分で解かなければなりません。
とはいえ、レベル1〜2はしっかり学習を積み重ねれば、時間内に十分解き終わることができるでしょう。
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つまり、39〜45問の正解が必要です。
ただし、同じLinuxの技術者認定試験である「LPIC」の合格率は全レベル合わせて35%ほどで、LinuCも同じくらいの難易度といわれています。
さらにレベル別で見ると、レベル1は50%強、レベル3は20%程度の合格率と考えられます。
LinuCの合格率は35%前後とお伝えしましたが、他の資格と比較すると決して難易度は高くありません。
というのも「難易度が低い」といわれる試験は合格率が50%前後(ITパスポートなど)であり、「難しい」といわれる試験は合格率が10%前後(ネットワークスペシャリストなど)だからです。
ただし、LinuCレベル1は50%以上の合格率であるとはいえ、ある程度の勉強時間を確保しなければ合格できません。
レベル1は約100時間、レベル2は約200時間の勉強が必要です。
レベル3に関しては、受験する科目やそれまでの知識・経験値によっても異なります。
また、LPI-Japanが目安としている勉強期間を以下の表にまとめましたので、こちらも参考にしてください。
全て、初めてLinuCに挑戦する方を想定しています。
レベル1 | 1~3ヶ月 |
レベル2 | 3ヶ月~半年 |
レベル3 | 半年~1年 |
参考「LPI-Japan:LinuCの3つのレベル」
LinuCの試験概要をイメージできたところで、ここからは参考書選びについて解説します。
特に初めてLinuCを受験する方からは「参考書が多すぎて、どれが自分に合っているのか分からない」という意見をよく聞きます。
なんとなくで選んでしまうと、自分に合わなかった場合に勉強する気力が低下してしまうので気をつけてください。
勉強する意欲を少しでも上げるために、参考書選びをする際は以下の4つのポイントを押さえましょう。
以下、それぞれのポイントに関する詳細を解説していきます。
最初に「その参考書は誰が書いているのか」を確認しましょう。以下のような参考書であれば、信頼度は高いと考えられます。
「誰(どこ)が書いているか」「公式に認定されているか」は、参考書に書かれている知識や情報が信頼できるかどうかの判断基準になります。
購入する前に、ぜひチェックしておきましょう。
「参考書が自分に合っているか」も重要なポイントです。以下のような観点で判断しましょう。
同じ試験対策の参考書なら内容は基本的に同じですが、参考書ごとに特徴があります。
気合いを入れて高度なレベルの参考書を買ってしまうと、理解できずにやる気を失う原因になるので注意してください。
しっかり中身を見て、自分に合うかどうかを確認しましょう。
レビューなど、他の人の評価も参考になります。
例えば、以下のような特徴があると「質の良い参考書」といえます。
ただし、あくまでも他人からの評価なので、必ずしもあなたに合うとは限りません。
レビューや評価を参考にしつつ、最終的には「自分にとって使いやすいかどうか」で判断しましょう。
参考書を購入するときは、必ず3つほど比較しましょう。
その方が、より満足度の高い参考書を選べるからです。
その際、同じ単元を見比べてみるのがおすすめです。
同じ単元であっても、参考書によって説明の仕方が異なります。
お伝えした上記3つのポイント「誰が書いているか」「自分に合っているか」「他の人は評価しているか」に当てはまる参考書を複数ピックアップし、その中から「最も使いやすい・理解しやすい」と感じたものを選んでください。
冒頭で「LinuCとLPICの内容は似ている」とお伝えしました。
試験内容はほとんど同じであるため、LinuCの勉強をする際にはLPICの参考書を使っても問題ありません。
むしろ、LinuCだけを専門に扱う参考書はそれほど多くないため、LPICの参考書を活用するのもありです。
これらを踏まえて、LinuC対策におすすめの参考書は以下の6つです。
「1週間でLPICの基礎が学べる本」と「徹底攻略LPIC level3」はLPIC向けの本となっています。
「最短突破 Linucレベル1 合格教本」は、初めてLinuCの試験勉強をする方におすすめです。
Linuxに関する研修の経験・実績が豊富な講師が解説しており、未経験の方でも理解しやすい内容となっています。
また「演習問題や模擬問題も豊富に掲載」「付属のDVDに学習用のLinux仮想マシンが収録されている」といった特徴から、実際に手を動かしながら試験を想定した勉強が可能です。
「1週間でLPICの基礎が学べる本」は名前の通り、Linuxの基礎知識を1週間で学べます。
特に「試験ではどのようなことが問われるのか」といった試験に関する全体像も理解できるので、Linux未経験の方におすすめです。
Linux環境の構築についても、初めてLinuxを扱う人にとっては「難しい」と感じやすいですが、仮想マシンをダウンロードできるのでイメージが掴みやすいといえます。
「Linux教科書 LinuCレベル1」はLinuCの試験対策に定番といわれている参考書です。
表紙の色があずき色をしていることから「あずき本」とも呼ばれています。
各章末に練習問題と模擬試験も収録されており、学習内容を確認しながら進められるため、理解度の確認もしやすいです。
ちなみに、ここではレベル1を紹介していますが、レベル2(後ほど紹介)レベル3それぞれに対応した参考書も出版されています。
LinuCを実施している「LPI-Japan」の認定も受けており、試験の更新に合わせて改訂もされているので、信頼度の高い教材といえるでしょう。
「Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集」は「Linux教科書 LinuCレベル1」と同様、LinuC対策として定番の参考書です。
こちらは表紙が白色であることから、通称「白本」と呼ばれています。
試験を実施している「LPI-Japan」からの認定も受けた参考書なので、こちらも信頼度は高いです。問題が豊富なうえに1問ずつ丁寧な解説がついているので、理解度を確認しながら学習できます。
「Linux教科書 LinuCレベル2」は、先ほどご紹介した「あずき本」のレベル2に対応した参考書です。
LinuCレベル2に対応している参考書は少ないので、レベル2を受験する方にとってはおすすめできます。
レベル2の取得を視野に入れている方は、レベル1の受験からこちらのあずき本を活用することで、よりレベル2の学習がスムーズになるでしょう。
「徹底攻略LPIC level3」はLPIC向けですが、数少ないLinuCレベル3に対応している参考書です。
最新の試験範囲を全てカバーし、解説・実践問題・模擬試験がセットになっているので、この1冊で試験対策を完結できます。
参考書はレベル3の試験である300試験・303試験・304試験にそれぞれ分かれているため、間違ったものを購入しないように気をつけてください。
ここではLinuCの勉強方法について、以下の3点をお伝えします。
まずは「十分な勉強時間を確保すること」が大切です。
そのうえで、これからご紹介する勉強方法を試してみてください。
また、参考書以外の勉強方法も紹介しているので、自分に合った方法を選んでいきましょう。
LinuCの試験対策は、以下の4ステップで行いましょう。
LinuCは決して難しい試験ではないため、とにかく学習と演習を繰り返して行う「反復学習」が大切です。
そして、試験ではコマンド入力の問題も出題されるため、実際Linuxの環境に触れながら学びましょう。
LPI-Japanが学習の進め方について記載しているページ「学習のすすめ方」もあるので、参考にしてください。
先ほどLinuC対策におすすめの参考書を紹介しましたが、さらに丁寧な解説をしているのが学習サイトです。
特にITエンジニア未経験もしくは経験の浅い方は勉強効率を上げる意味でも、学習サイトの活用をおすすめします。
おすすめの学習サイトは以下の5つです。
全16本の動画で構成されていますが、最初に「LinuCとLPICの受験を考えたら最初に見る動画!取得のメリット・勉強法を徹底解説」を見ると全体像が掴めます。
LinuCレベル1は基礎的な内容が多いものの、未経験の方にとって専門用語は馴染みがありません。しかし私たちの動画では、完全未経験の方でも理解できるように解説しています。
とはいえ、全範囲を網羅できているわけではありませんので、全体像を理解するのに活用ください。
こちらも先ほどのYouTube同様、私たちウズウズカレッジが提供しています。
LinuCレベル1・レベル2に対応した問題が分野ごとに公開されています。
1問ごとの解説に加え、参考になる解説サイトも紹介されているため、知識の定着には最適です。
正答率や解答時間などの学習記録も見られるので、試験の時間配分を考える際の参考にもなるでしょう。
ただし、学習記録は会員登録しないと残りません。ぜひ会員登録をしてからご利用ください。
Udemyの中でもLPI-Japanから認定を受けている「Linuxサーバー構築入門(LinuCレベル1 Ver10.0対応)」はおすすめです。
この講座ではLinuxのコマンドや設定について学習できます。
基本的なLinuxのシステム構築の手順やサーバー構築などが開設されているので、実際の現場ですぐに活かせるスキルも身につきます。
ちなみに、Udemyでは弊社が制作した教材(「LinuCレベル1試験対策講座!」など)も掲載されているので、ぜひ活用してください。
Ping-tの中でも「最強WEB問題集LinuC Lv1-101(Ver10.0)」「最強WEB問題集LinuC Lv1-102(Ver10.0)」の2つはLPI-Japanの公認を受けており、無料で利用できる点からもおすすめです。
1問ずつに丁寧な解説もついているので、挫折することなく学習できます。
「せっかくなら講師に教えてもらいながら勉強したい」「1人では学習を続けられる自信がない」という方は、スクールなどの学習支援サービスの活用もおすすめです。
ここでは以下の3つを紹介します。
スクールによっては現場経験のある講師が多く所属しているので、より実務に活かせるスキルが身につきます。
完全eラーニング型を取り入れているため、普段の生活スタイルを崩さずに学習できます。
現役エンジニアの講師も多く所属しており、受講生1人ずつに担当講師がつくので、試験対策の相談はもちろん、就活やキャリア形成に関する相談も可能です。
さらに、ウズウズカレッジはIT専門の就職エージェントである「UZUZ」が運営しているため、手厚い就職支援も受けられます。
「せっかくLinuCを取得するなら就活も有利に進めたい」という方にとって、ぴったりのサービスです。
KENスクールはLPI-Japanによるアカデミック認定校の1つです。
完全個別授業を行っており、勉強の進捗状況に合わせて受講スケジュールを調整できます。
さらに、受講生1人ずつに担当のカウンセラーとインストラクターがつくので、サポートが全体的に手厚いことも強みです。
校舎によっても異なりますが、以下の講座があります。
これらは新宿本校の講座内容です。
校舎によって違いがあるので、ご自身が通える校舎に受けたい講座があるかを確認してください。
入校時に面談を行い、目的やレベルに応じてコースを設計します。
受講中も適宜カウンセリングを行い、必要に応じて内容の変更も可能なため、常に自分に合った内容の学習ができます。
LinuCの対策コースは「LinuC Level1 合格保証コース」「LinuC Level2 合格保証コース」の2つがあり、どちらも手厚い完全個別型サポートが強みの講座です。
本記事では「LinuC対策におすすめの教材が知りたい」「自分に合う参考書が分からず困っている」という方に向けて、以下の内容を解説しました。
Linuxに関する知識や技術を持っていると現場での需要も高く、就職・転職活動の際も有利です。
本記事でおすすめした参考書や勉強方法からご自身に合ったものを選び、試験対策を始めていきましょう。
「LinuC対策におすすめの学習支援サービス」でも紹介しましたが、私たちウズウズカレッジでは「ウズウズカレッジLinuCコース」を提供しています。
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