組み込みエンジニアは、自動車や家電、産業機器など多くの分野で需要が拡大しており、今後も成長が期待される職種です。
こうした将来性の高さから、キャリアの選択肢として興味を持つ方も増えています。
一方で、専門性が高い領域であるため「未経験からでも目指せるのか」「どのように準備すればよいのか」と疑問を感じる方も多いでしょう。
そこで今回は、未経験から組み込みエンジニアを目指すうえで知っておきたい基礎知識や、向いている人の特徴、必要な資格などを解説します。
未経験からの道のりをイメージしやすいよう、順を追って押さえるべきポイントを紹介します。
組み込みエンジニアは、家電や自動車、医療機器など、身の回りの製品を動かすための“頭脳”となるソフトウェアをつくる仕事です。
ボタンを押したら反応する、温度を調整するなど、製品の性能や品質を支える役割を担っています。
専門性が高いイメージがある組み込みエンジニアですが、未経験から挑戦することも不可能ではありません。
ただし、勢いだけで突破できるほど簡単な世界でもないのが実情です。
ここでは、未経験から組み込みエンジニアを目指すうえで押さえておきたい「準備の重要性」について解説します。
組み込みエンジニアの求人の中には「未経験OK」と明記されたものもあり、経験がない人でも挑戦すること自体は可能です。
エンジニア不足が続く中、20代を中心にポテンシャル採用を行う企業も増えており、未経験者がチャレンジできる環境は広がっています。
さらに「研修制度あり」「教育体制あり」など、入社後にスキルを学べる仕組みを整えている企業もあります。
こうした点を見ると、未経験でも十分にチャンスがあるように感じられるでしょう。
しかし、ここで注意したいのは「知識ゼロで飛び込めるほど簡単ではない」ということです。
「未経験OK=誰でも採用される」という意味ではなく、多くの企業は「最低限の理解があり、現場で育てられるレベル」を求めています。
未経験向けの求人があるとはいえ、企業が組み込みエンジニアに求める基礎レベルは決して低くありません。
その理由は、組み込み開発が製品の安全性や品質に直結する仕事だからです。
家電が誤作動する、自動車の制御が狂う、医療機器が正しく動かない。
こうしたバグや設計ミスは、製品不良や事故につながる可能性があるため、組み込み開発の現場では非常に高い品質が求められます。
そのため多くの企業が未経験者に求めているのは「入社後に一から教えないと何もできない人」ではなく「基礎を理解し、そこから成長できる人」です。
「未経験OK」でも「準備ゼロOK」ではないことを覚えておくと、転職活動の戦略がぐっと立てやすくなります。
未経験から組み込みエンジニアを目指すには、順序立てて準備を進めることが大切です。
ここでは、転職までの3ステップを紹介します。
それぞれのフェーズで何をするべきなのかを理解しておくと、スムーズに就職につなげられます。
未経験から組み込みエンジニアを目指すうえで、まず取り組むべきなのが基礎知識とスキルの習得です。
ここを押さえることで、転職活動の土台が整います。
以下の記事では、未経験からエンジニアを目指す際の学習ポイントや、効率的な勉強方法を紹介しています。
自分に合った学び方を選ぶためのヒントをまとめていますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
組み込み開発では、使用する言語や開発環境がある程度決まっています。
そのため、やみくもに手を広げるよりも、まずは必要最低限のスキルを確実に押さえることが重要です。
その中でも特に多くの現場で使われているのがC言語です。
C言語はやや難易度が高いものの、組み込み以外の領域でも広く使われているため、教材や学習サービスが豊富にそろっています。
独学やプログラミングスクールなど、自分に合った方法を選ぶことで効率よく習得できるでしょう。
組み込み開発では、ソフトウェアだけでなくハードウェアの理解も欠かせません。
マイコンやCPUがどのように動作し、どの部品と接続されているのかを知ることで、プログラムの役割がより明確になります。
ハードウェアの仕組みを理解しておくと「なぜこの動作になるのか」を論理的に考えられるようになり、開発の精度も高まります。
組み込み開発では、プログラムを書いたら終わりではありません。
動作を確認して、修正し、また確認する。
この繰り返しで完成度を高めます。
そのため、エラーが出ても慌てずログを確認したり、処理を一つずつ追ったりしながら、原因を特定して地道に修正していく力が求められます。
この「粘り強く問題を解決する姿勢」は、未経験者が評価されるポイントの一つです。
組み込みシステムは、センサーや他の機器と通信しながら動作することが多いため、通信プロトコルの基礎知識も重要です。
通信の仕組みを理解しておくことで、エラー発生時の原因特定やハードウェアとの連携がスムーズになります。
組み込みエンジニアを目指すなら、これら専門知識の基礎を転職前に学ぶ必要がありますが、独学で身につけるのは容易ではありません。
「何から始めればいいか分からない」「一人で続けられるか不安」という方は、未経験向けの学習と転職サポートが充実したウズカレITに相談するのもおすすめです。
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未経験者は実務経験がない分、転職の場面では「自分には何ができるのか」を客観的に示すことが欠かせません。
そのアピール材料となるのが、組み込みプログラムやマイコンを使った制御課題などの成果物です。
企業が注目しているのは、作品の完成度そのものよりも「どのように考えて実装したのか」というプロセスです。
そのため成果物については、目的や課題、解決方法、作ってみて気づいた点などを、自分の言葉で説明できるよう整理しておきましょう。
作成した成果物はポートフォリオとしてまとめておくと、選考で大きな武器になります。
転職活動で重要なのが、未経験OK求人の「中身」を見極めることです。
同じ「未経験OK」でも、企業によって示す内容は大きく異なります。
実態:実務経験は不要、ただしC言語の基礎・学習実績は前提
実態:入社後に学習できる機会はあるが、自走できるレベルは必須
実態:簡単な業務から担当できるが、初期研修などはなく、いきなり実務に入れる人を求めている
自分のスキルレベルに合わない求人に応募すると、早期離職につながるリスクがあります。
だからこそ、応募前に「どの程度の技術力が求められているのか」を丁寧に確認することが大切です。
ただ、こうした見極めは一人では難しいこともあります。
未経験からのIT転職支援に強いウズカレITのような専門エージェントに相談すれば、あなたのスキルレベルや特性と、どのような求人が合っているのかを整理できます。
迷ったときは、プロの力を借りるのも選択肢の一つです。
組み込みエンジニアは、地道な積み重ねと論理的な思考が求められる職種です。
ここでは、組み込みエンジニアに「向いている人」と「向いていない人」の特徴を整理します。
組み込みエンジニアに向いているのは、次のような特徴を持つ人です。
組み込み開発では「どうすればスムーズに動くのか」「より使いやすくするにはどうすればいいのか」といった問いに向き合いながら、高い品質を担保していく必要があります。
また、扱う分野や開発環境によって必要な知識が異なるため、最新情報を学び続ける姿勢も欠かせません。
スキルを積み上げながら、製品と丁寧に向き合い続けられる人におすすめできる職種です。
一方で、向いていない人もいます。
組み込みの現場では、安全性や品質を確保するため、厳密な仕様や制約の中で開発を進めていきます。
そのため、自由度の高い開発や、大胆な発想を最優先にしたい人にとっては、環境が合わない可能性があるでしょう。
未経験から組み込みエンジニアを目指す際に、多くの人が抱く疑問をまとめました。
資格は必須ではありませんが、あると有利です。
基礎知識の証明になり、学習意欲を示す材料にもなります。
代表的な資格は以下のとおりです。
| 資格 | 特徴 |
|---|---|
| 基本情報技術者試験 | ITの基礎知識を証明できる。ITエンジニアとしてキャリアを始める人は、ここから挑戦するのがおすすめ。 |
| 応用情報技術者試験 | 「基本情報技術者試験」より高度なIT知識を証明できる。技術から管理・経営まで、幅広い知識が求められる。 |
| ITパスポート試験 | 社会人全般が身につけるべきITの基礎知識を証明できる。最も難易度が低い入門資格。 |
| ETEC | 組み込み技術に特化した試験。合否ではなく評価方式のため、足りない知識やスキルを可視化できる。実務的な内容が多いため、未経験者にもおすすめ。 |
| エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | 組み込み・IoT領域の高度専門資格。システムの要求仕様の策定や設計・構築・製造などを主導できる技術力を証明する。組み込みエンジニアとしてのスキルアップ・キャリアアップに向いている。 |
将来性は非常に高い職種です。
自動車、家電、産業機械、医療機器、IoT機器など、組み込み技術が使われる分野は私たちの生活のあらゆる場面に広がっており、需要は今後も伸びるでしょう。
さらに、自動運転やスマート家電などの技術は日々進化しており、求められるスキルは高度化しています。
未経験から目指す場合でも、基礎を固め、学び続ける姿勢があれば長く活躍できる領域です。
技術の進化とともに自身のスキルも成長できれば、キャリアを広げられる職種といえます。
未経験から組み込みエンジニアに転職した場合、年収は300〜400万円程度が一般的です。
初年度は学習と実務経験の積み重ねが中心になるため、いきなり高収入を狙うというより、基礎を丁寧に学ぶ「土台づくりの期間」と捉えましょう。
組み込みエンジニアは経験とスキルが年収に直結する職種です。
実務経験を重ねてスキルを磨けば、評価も自然と高まりますし、専門性が求められる分、大幅な収入アップも目指せるでしょう。
以下の記事では、未経験からエンジニアになった場合の年収や、採用前・入社後に年収を上げるポイントについて詳しく解説しています。
年収について詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
30代からでも挑戦は可能ですが、20代と比べると難易度は上がります。
企業は30代に対して即戦力を求める傾向が強く、未経験向けの求人が減るため、どうしてもハードルが高くなりがちです。
とはいえ、IT業界は慢性的な人手不足が続いており、未経験者がITスキルを学べる環境も整っています。
計画的に学習を進めれば、30代からでも十分にチャンスがあるでしょう。
30代未経験の転職で特に重要なのは次の2点です。
この2つを押さえることで、選考で評価されやすくなります。
こちらの記事では、30代未経験からIT業界を目指す際の転職事情について詳しく解説しています。
30代の未経験転職は「戦略」が鍵になりますので、ぜひこちらも参考にしながら進めてみてください。
組み込みエンジニアは、技術の進化とともに活躍の場が広がり続けている職種です。
未経験からでも、正しいステップを踏みながら事前学習を行えば十分に目指せます。
とはいえ、未経験の段階で「どの求人が自分に合っているのか」「どんな学習をすべきか」を一人で判断するのは簡単ではありません。
そんなときに頼れるのが、未経験からのIT転職支援に強いウズカレITです。
ウズカレITは、13年以上にわたり累計10万人以上のIT未経験者を支援してきた実績を持つスクールです。
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理解度や性格に合わせて指導内容を調整できるので、挫折しにくく、着実にスキルを身につけられる環境が整っています。
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UZUZ COLLEGE代表取締役社長、UZUZグループ専務取締役。1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造部へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生であったUZUZ創業者からの誘いと、自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2020年より教育研修事業を立ち上げ、2024年より「UZUZ COLLEGE」として分社化し、代表取締役社長に就任。