高校を卒業してから、私は情報系の専門学校に進学しました。ただ、実はプログラマーを目指していたわけではなくてですね……。
高校時代の私には何もやりたいことがなく、その状態で大学4年間を通いきる自信がなかったんです。教員になる夢を追って大学進学した姉の姿を見て「夢や目標がない自分が進学しても、何にもならないんじゃないか」と不安に思ってしまって。
大学進学は現実的な選択肢ではないと感じ、短大か専門学校へ進学することにしました。
その中で情報の専門学校を選んだのは「時代の流れ的に学んで損はない」と感じたから。どうせ新しいことをするのなら、将来に繋がることが良いと考えたんです。
情報もITも未知の領域で、どうなるか分かりませんでしたが「将来絶対にプログラマーにならなきゃいけないわけではないし、やってみて違ったら一般企業に就職すればいい」と意外とポジティブな気持ちで入学したのを覚えています。
また、専門学校に入学する前から「最後の学生生活を頑張りたい!」という強い思いもあって。というのも、高校を卒業するまで私には“すごく努力をした経験”が無かったんです。推薦で私立高校に入学して、学校も家から徒歩圏内。
ずっと安全な領域を歩んできた感覚があって、だからこそ社会に出る前の最後の経験として、学生生活を頑張りたいと思っていたんです。多分「本当にやりたいことを見つけなければ」という焦りも少しあったと思います。
そんな風に期待を持って入学する直前、流行りだしたのがコロナでして……(笑)。高校の卒業式も全員では行えず、専門学校に入学してからもオンラインで授業を受ける日々が続きました。
入学前に思い描いていた学校生活とはほど遠い生活で歯がゆい思いもしましたが、それでも在学中の2年間私なりの挑戦は出来たかなと思っています。
大手企業が主催するハッカソン(デザイナーやプログラマーなど多様なポジションが、特定のテーマを元にアプリケーションなどを開発するコンテスト)にクラスメイトと一緒に参加したり、自分で企画から考えて一行ずつ慣れないプログラミングを書いてみたり、色んな経験を積むことができました。
アルバイトも専門学生時代にした、新しい経験の1つですね。当時の私はアルバイトを3つ掛け持ちしていて。コンビニとゴルフショップの店員、そしてUZUZのカスタマーサポートです。
すでに2カ所で働いていたので、もともとUZUZのアルバイトを始める予定はありませんでした。
でも、何気なく見たX(旧Twitter)でUZUZ代表・岡本のポストに偶然目がとまって。肝心なポストの内容は忘れてしまったのですが(笑)、岡本の言葉に深く共感したんです。
岡本のプロフィールを見てみると、UZUZの紹介が書かれており「面白そうな会社だな」と興味本位で採用ページを覗いてみたら、カスタマーサポートの募集があったのでそのまま衝動的に応募しました。
ちょうど世間的にも就職活動をスタートさせる時期だったので、母には「え、なんでこのタイミングで応募するの?」と言われましたね(笑)。
でも、当時は自分の働き方と周りの働き方に温度差を感じていた時期で。私は規律が保たれている環境が働きやすく、ルールもきっちり守りたいタイプなんです。
でも、バイト先は言われたことを守っていない人も、手を抜いている人も平等にお給料が貰える環境で、少し疑問を感じていました。なので、UZUZで正社員の人たちに囲まれて働いてみたら、何かが変わるかもしれないと一縷の希望を感じていたのだと思います。
また、働いていく中で「働くことをポジティブに捉えていない人が多い」と感じたこともUZUZで働く後押しになったかなと。
私自身は働くことがすごく好きなんです。だからこそ、世の中の人が少しでも仕事に対してポジティブになるにはどうしたらいいんだろう、そのために自分は何が出来るんだろうと、人の働き方に関わる人材業界に興味を持ちました。
その後はUZUZのカスタマーサポートで順調に働き、いよいよ迎えた就職活動。初めはITの営業や他の人材業界のコンサルタントなど、とにかく興味がある職種に片っ端から応募をしていました。
しかし、就活を進めるうちに無意識に自分が他の企業を“UZUZと比べている”ことに気がついたんです。
他社の会社説明や採用担当の方のお話を聞いてみても「UZUZだったらこういう部分があるのにな」「UZUZのこういう部分はこの会社にはないな」と感じてしまって。何度説明会に足を運んでも自分の中でUZUZを超える会社がありませんでした。
UZUZって私にはない考え方や行動力を持つ方がたくさんいるんです。「こんな人になりたい」と思える、いわば私のロールモデルになってくれるような方ばかりだったんですね。
そんな社員の人の良さや、人のために働ける環境が自分に合っていたこともあり、思い切ってそのままアルバイトとしてUZUZでフルタイムで働くことに決めました。
入社した時はUZUZで働き続けるなんて思ってもいなかったので、自分でも驚きの選択でしたね(笑)。
その後はカスタマーサポートで働き、カスタマーサポートの拠点が本社から旭川オフィスに移ったタイミングで、UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)への異動を代表の川畑に直談判しました。
突飛な行動に思えるかもしれませんが、そろそろ正社員として働きたいと思っていて、なおかつ、IT研修・IT教材を扱うウズカレ(略称)なら、学んだITスキルを誰かのために活かしながら働けると思ったんです。
こうして紆余曲折ありましたが、めでたく正社員としてウズカレに異動することになり、現在に至ります。