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コンサルタントは未経験からでも挑戦できる?既卒・第二新卒に紹介したい正社員転職・就職方法
2018年09月07日

「コンサルタントをしています」
非常に響きがいいですよね。かっこいいイメージに加えコンサルタントは実際、平均年収も高い職業です。しかしイメージや噂だけで職種を決めてはいけません。これからコンサルタントの仕事内容、業界の情勢、キャリアパスそして転職方法について詳しくご説明するので、これらの情報を元に自分に合っているか、本当にコンサルタントになりたいかをよく考えてみてください。
それではまずコンサルタントは、一体どのようなことをするのでしょうか。
コンサルタントって何?

コンサルタントとは、
ある分野についての経験や知識をもち,顧客の相談にのって,指導や助言を行う専門家。特に,企業の経営・管理術などについて,指導や助言をする専門家。
(出典元:三省堂 大辞林第三版)
コンサルティング会社は、“いかにしてクライアント(顧客)の利益を増やすか、またムダを減らすか”ということに基づいたサービスやアドバイスを行います。もちろんこれは一般的に会社の経営陣の仕事でもありますが、自社を客観的に見れないこと、会社のしがらみにとらわれてしまうことなどから外部の人間、つまりコンサルティング会社のアドバイスは非常に役に立つのです。
コンサルティング会社の5つの分類

コンサルティング会社はそれぞれの特徴により大きく5つに分類することができます。主な分類と、その中での有名な会社をご紹介します。
戦略系
トップマネジメントレベルの問題解決を行います。例えば、ある企業が新規事業に参入する場合、膨大な調査と戦略が必要になってきますよね。そんな時に依頼するのが戦略系コンサルティング会社です。
欧米の会社が多く、欧米型経営知識やコンセプトをクライアントに提案します。戦略系コンサルトで有名な会社といえばマッキンゼーでしょう。あの有名な経済評論家の勝間和代さんもマッキンゼー出身です。
総合系
総合系コンサルティング会社は幅広い領域別に専門のコンサルタントを置いています。ビジネス戦略立案からIT戦略立案、システム化構築・運用に至るまで多岐に渡って経営効率を改善します。代表的な会社としてはアクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティングです。
ベンダー系
もともとシステムの構築メインで商売していた会社が事業をコンサルティング業まで広げたグループのことを指します。コンピュータ関連製品で皆さんも一度は目にしたことがあると思われるIBMはベンダー系コンサルティング会社です。
シンクタンク系
シンクタンク系では、チームを組んでプロジェクト形式でコンサルティングを行うのではなく、一人のコンサルタントが複数の会社を担当します。コンサルティング以外にも企業研修(人事)、リサーチ(経済調査)も行っていることが特徴です。シンクタンク系では野村総合研究所や富士通総研、NTTデータ経営研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが主な会社です。
特化系コンサルタント
上記に挙げた幅広い領域のサービスを提供しているコンサルティング会社とは違い、ある領域にのみ特化した会社を示します。人事・年金に特化した会社、医療業界など特定の業界に特化した会社が存在します。
例えば病院の経営者は大半がドクターです。医療の知識には詳しくてもやはり経営知識となると専門外になってしまいます。クリニックや薬局にIT導入、クリニックM&A、マネジメントの効率化などのサービスを提供します。
上記の分類以外に、これらに属さない様々なコンサルティング会社も存在します。
コンサルティング業界の情勢

続いてコンサルトを目指す方のために、現在のコンサルタント業界の情勢について調べました。
2013年帝国データバンクによると、以下のような記載がありました。
調査結果(要旨)
1. 経営コンサルタントを営む企業数は 5 年間で約 1.9 倍に増加した。
2. 経営コンサルタントを利用する企業数は同期間に約 3.7 倍に増加した。
3. 経営コンサルタントを利用する企業数はサービス業、卸・小売・飲食店、製造業の順に多かった。引用元:帝国データバンク「急成長する経営コンサルタント業」

出典元:帝国データバンク「急成長する経営コンサルタント業」 表3より
上の表の通りコンサルティング会社の数は、2012年時点で1602社でした。そのほとんどがやはり東京に集中しています。コンサルティング会社の増加、コンサルティングを利用する企業の増加から、コンサルタントは今後も需要の見通しが高いと言えるでしょう。
コンサルタントのキャリアパスと年収

コンサルタントは一般的に年収が高く、一流クラスのコンサルタントになると時給8万円とも言われています。
では、コンサルタントはどのようにキャリアパスを図っていくのでしょうか。総合系コンサルティング会社を例にとって見てみましょう。
- コンサルタント~シニアコンサルタント:3年半 年収500~900万円
- シニアコンサルタント~マネージャー:4年 年収700万~1400万円
- マネージャー~シニアマネージャー:4年 年収900万円~1800万円
- シニアマネージャー~パートナー:人により異なる 年収1300万円~2000万円以上
役員レベルであるパートナークラスになると、コンサルティング会社の分類に関わらずどの会社も年収2000万円以上です。やはり桁違いですよね。しかし、成果主義の世界なので実績を残せなかった場合、“クビ”を言い渡されることも珍しくありません。
求められる人物像
コンサルタントには、誠実さ・柔軟性・判断力・創造性・引率力などが必要な資質とされています。それに加えて、問題解決能力・プレゼンテーション能力・マネジメント力・交渉術のスキルを身につけなければなりません。
コンサルタントと言えば“机の上で経営戦略をひたすら練る”というイメージが強いかもしれませんが営業力も欠かせません。特に、コンサルタントとしてのポジションが上がれば上がる程、交渉・営業に費やす時間が多くなります。
また、コンサルタントは非常にハードワークで残業は当たり前です。体力のある人、自分の健康管理をきちんとできる人でなければなりません。
コンサルティング会社への就職・転職方法

コンサルタントが非常に専門性の高い職業であることがよくお分かり頂けたと思います。そんな業界に未経験で就職可能なの?と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、前述した通りコンサルタント需要は高いので適正があれば就職・転職可能です。
コンサルティング会社は新卒での採用も多いですが、実は未経験で転職してくる中途採用枠も多いのです。未経験の場合、メーカーや他業界での豊富なビジネス経験が有利になってきます。
これらを扱っている転職エージェントを活用しましょう。コンサルティング会社はエージェント経由のヘッドハンティングか非公開求人で人を集めます。つまり転職エージェントはコンサルティング会社の採用情報を握っており、常に適した人材を探しています。まずは転職エージェントに相談することから始めましょう。
おわりに

いかがでしたか?コンサルトの仕事、業界について詳しくご説明しました。聞いたことはあるけど何をしているか知らなかった会社名もいくつかあったのではないかと思います。
「コンサルタントを目指したい!」と思いましたか?コンサルタントの収入は高いですが、決して楽な仕事ではありません。
しかし、企業のビジネス戦略や経営企画など経営のコアな部分に関われるコンサルタントは、ビジネスマンとしてのスキルも身につき、キャリアも磨くことが可能です。魅力あふれる職業といえます。