あなたはインフラエンジニアにどのようなイメージを持っていますか?
「リモートで好きな時間に仕事ができる」
「人とのコミュニケーションは不必要」
「システム開発ができて自慢できる」
このようなイメージを持っているのではないでしょうか。
しかし、そのイメージは変えた方がいいかもしれません。
このような働き方を実現できる会社もあるかもしれませんが、企業によって特徴は異なるため「インフラエンジニアだったらこう働ける」というものではないのです。
実際に現場でも、イメージと現実のギャップが激しく、入社後に後悔する方が後を絶ちません。
本記事ではインフラエンジニアとして働き、よくある後悔を14つ紹介します。
実際のインフラエンジニアの仕事内容や、会社選びのポイントを理解することができますので、ぜひ最後までご覧ください。
また現在進行形でインフラエンジニアとして働いている方は、共感できる部分も多く、気持ちが楽になるかもしれません。
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実際にインフラエンジニアとして働き始めてから「思っていたのと違う」と感じる方は多いです。
他のエンジニアへ早期に転職する方もおり、イメージとの乖離が起きているのが現状です。
この項目ではインフラエンジニアとして働いている先輩方が、実際に働いてみてから感じた後悔を9つ紹介します。
働く前に知っておき「こんなはずじゃなかった」とならないように対策しましょう。
インフラエンジニアには様々な業務がありますが、その中でも最初に担当することが多いのが「運用・保守」です。
業務内容は24時間365日、システムが正常に動いているかを監視・障害を未然に防ぐための対応や、実際に障害が発生した場合の復旧を行います。
運用保守は業務の特性上、夜勤や土日の出勤が多くなるため、土日休みを重視する人は後悔しやすいです。
夜勤により生活リズムが崩れ、体力的にも精神的にも負担がかかりやすいといえます。
インフラエンジニアの仕事で入社直後に担当する業務は、地味で単調な作業が多いです。
特に最初に任されるであろう「運用・保守」の業務では、ルーチンワークや単純作業に従事することが多く、仕事に対する達成感や充実感を感じにくいです。
また「運用・保守」の業務では、新しい挑戦をする機会に乏しく、やる気のある社員はモチベーションを保てません。
インフラエンジニアが華々しい職業だと思って入社しているほどショックが大きく、中には入社後すぐに退職する人もいます。
開発エンジニアは、ソフトウェアやアプリケーションの「設計」「開発」「テスト」「リリース」を担当します。
これらの業務は仕事の区切りが明確であり、その作業が終わるたびに「やりきった!」というような達成感を得られます。
しかしインフラエンジニアの場合、特に「運用・保守」は仕事の明確な区切りがないため、同じような達成感は感じられません。
そのためやりがいを感じづらく、早期退職を考えるエンジニアが一定数います。
「運用・保守」の業務は24時間365日いつでも対応しなければならないため、急なトラブル対応による残業や、休日出勤が多いです。
運用しているシステムのトラブルは予測できないため、突然の呼び出しや休日出勤にも対応できなければなりません。
またトラブルが発生した際には、迅速に障害を取り除かなければならないため、大きなプレッシャーがのしかかります。
このような状況はストレスを引き起こし、後悔の原因になりえます。
エンジニアと聞くと、電話対応はあまりイメージにないかもしれませんが、実際に行うことは多々あります。
「運用・保守」業務でのシステムトラブルの問合せや障害復旧の過程にて、お客様の通話対応を行う場合があるからです。
その際お客様は突然のトラブルで焦っていたり、怒っていたりと通常より対応が難しい場合もあります。
不用意な発言で信用を失ったり「早く解決しないと」と焦ってしまう可能性もあり、プレッシャーを抱えながら対応しなければなりません。
この業務は予測できず、突然発生するため「お客様と電話対応しないといけないかもしれない」というストレスが常に付きまといます。
インフラエンジニアにとって、経験とスキルは年収に大きく影響します。
未経験からインフラエンジニアに就職した時の年収は、280万〜300万程度とそこまで高くありません。
しかし、インフラエンジニアとして経験やスキルを積んでいけば、年収も順調に上がっていきます。
実際に厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag 職業情報提供サイト」では、インフラエンジニアの平均年収は約680万円とされています。
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、日本の平均年収は480万円なので、全体の平均年収と比べると高水準です。
大手企業でプロダクトマネージャーへ昇格するなど経験を積んでいけば、年収1,000万円を超えることも夢ではありません。
実際に弊社ウズウズカレッジで支援した方の中にも「CCNA」などの資格を取得して、未経験から5〜6年で年収800万円まで上がった事例もあります。
カリキュラムは下のリンクから確認できますので、インフラエンジニアとして高年収を目指したい方は、ぜひご覧ください。
インフラエンジニアは「縁の下の力持ち」としての重要な役割を果たしています。
見えない部分でインフラの安全を保ち、正常に稼働するように常に監視やトラブル対応などをしているからです。
しかし、インフラは顧客にとって「普通に動くのが当然」と思われがちにも関わらず、実際にその維持管理には非常に多くのコストが掛かっています。
常に新しいバージョンや高性能機器への対応が求められますが、見た目には変化がないため、顧客に評価されにくいこともモチベーション低下の原因です。
エンジニアというと、システム開発に関わり新たなものを生み出していく、そういったイメージを持つ人が多いです。
しかし、実際にシステム開発を行うのは「インフラエンジニア」ではなく「開発エンジニア」です。
業務内容が想像と大きく異なり、ギャップに苦しむ場合があります。
開発エンジニアはプロジェクトやサービスの開発に携われるため、サービスが完成した際には分かりやすい成果ができると共に、達成感もあります。
一方でインフラエンジニアはシステムを裏で支える役割を担っており、キラキラした目立つ業務はあまり無く、表舞台に立つ機会は少ないです。
そのためインフラエンジニアはやりがいを感じにくいと言われており、達成感が薄く後悔を抱きやすいです。
インフラ技術は急速に進化しており、クラウド技術や自動化のツールなど新しい技術が常に生まれ続けています。
そのためインフラエンジニアとして働くには、これらの最新技術を業務に活かしていかなければなりません。
就職してからも、学習を継続し、スキルを磨き続ける必要があるのです。
この継続的な学習に日々プレッシャーを感じて、インフラエンジニアになったことを後悔する人も多いです。
「インフラエンジニアの仕事内容はいいけれど、会社選びを間違えた」という声もよく聞きます。
エンジニアに限った話ではありませんが、会社選びを間違えると、今後のキャリアに大きな影響が出ます。
それだけでなくエンジニア自体が嫌になったり、最悪働けない状態に陥ることもあるため、会社選びは非常に重要です。
先行く先輩方が実際に体験した、会社選びでの後悔はこちらの5つです。
会社選びの参考に役立ててください。
入社した会社の環境が想定よりも悪い場合は、インフラエンジニアに就職したことへの後悔に繋がります。
インフラエンジニアは業務の特性上、長い残業時間や土日出勤が発生しやすく、不規則な生活を余儀なくされることが多いです。
この働き方が続くと心身の状態に影響しやすく、職場の人間関係が悪化してストレスの要因となります。
特に長時間労働が常態化している企業では、プライベートの時間が犠牲になり、心身共に疲弊しやすいです。
またチーム内の雰囲気が悪かったり、コミュニケーションがうまくいかないと、仕事への熱意が失われ、後悔も大きくなりやすいです。
入社したばかりのインフラエンジニアは、まず「保守・運用」の業務を担当することが一般的です。
本来なら経験を積めば他の業務も任されますが、企業によっては、その「保守・運用」だけを任され続ける場合もあります。
「保守・運用」の業務は、インフラシステムの仕組みを理解できる重要な仕事です。
しかし「構築」や「設計」などができないと新しい挑戦の機会が少なくスキルアップもできないため、仕事への意欲が低下しやすいです。
インフラエンジニアを採用している会社では研修制度が充実しているところが増えていますが、そうではない企業も存在します。
そういった企業は「研修に割く時間がない」「即戦力の人材を求めている」などの理由から研修制度を設けていません。
必要な知識や注意点を事前に確認できず、不安を抱えながら手探りで働くことになります。
特に未経験者や新卒の場合は、不安が重なりやすく、うまくいかないことが続くと後悔の原因になりやすいです。
そのため、入社企業を選ぶ際は研修制度の有無を確認するのが重要です。
また入社までに「CCNA」などの資格を取得し、最低限の知識を頭に入れておくと、入社後に困る確率を減らせます。
具体的な評価制度が明かされていない企業に就職してしまうと、後悔の要因となりえます。
評価基準が分からない環境では、努力や成果が正当に評価されていないと感じやすく、やる気を失ってしまうでしょう。
それに伴って、給与や昇進に対する納得感も得られず、会社への不満が募ります。
後悔しないためにも、企業選びの段階で、定期的なフィードバックや公正な評価制度が整備されているのかを確認することが重要です。
入社後のキャリアパスが明確に設けられていない企業に入ってしまうと、後悔する可能性が高いです。
キャリアパスが明確であれば、今後の自分の成長を想像することができ、モチベーションを維持して日々の業務に取り組めます。
しかしキャリアパスが明確でないと、自身の進むべき道が分からなくなり、結果モチベーションの低下や業務への熱意が薄れる原因となります。
またキャリアパスが不明瞭であると、昇給や昇進も不透明になり、企業への不満に繋がります。
この項目ではインフラエンジニアになってから後悔しないように、対策ポイントを5点紹介します。
十分に時間をかけてインフラエンジニアへの理解を深められれば、ミスマッチも起こりにくくなりますので、覚えておいてください。
詳しく解説します。
入社前にインフラエンジニアの仕事内容を理解しておけば、後悔することを減らせるでしょう。
インフラエンジニアの業務は「運用・保守」から「設計」「構築」まで様々です。
特に未経験者は「運用・保守」の業務からスタートすることが多く、夜勤や休日出勤が求められる場合があります。
事前に仕事内容やインフラエンジニアとして働く際の辛かった体験談を調査し、自分のイメージと実際の仕事内容のギャップを縮めておくことが重要です。
インフラエンジニアと一口に言っても、大きく分けて「サーバーエンジニア」や「ネットワークエンジニア」に分類されます。
自分の興味やスキルに合った職種を選ぶことで、仕事への満足度が高まり、後悔する可能性が低くなります。
より詳しく上記エンジニアの違いを知りたい方は、こちらの記事で解説していますので、参考にしてください。
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未経験からインフラエンジニアへ転職する場合は、企業の研修に頼るのは難しいケースが多いです。
とはいえ、スキルが不足している状態で就職して業務にあたろうとしても何事にも不安を感じ、精神的に辛くなることがあります。
そのため、不安なく仕事をスタートするためには、ネットワークやサーバーに関する基本的なスキルを身につけてから転職するのがおすすめです。
あらかじめ基礎知識があれば、入社後は人間関係の構築や新しい環境への適応に集中しやすく、業務も円滑に進められます。
後悔しないためにも、事前にしっかりと学習を重ねておきましょう。
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企業選びで後悔しないためには、ホワイト企業への就職を目指すことも重要です。
労働環境が悪い企業では、夜勤や休日出勤が多くなる傾向があり、研修制度がない企業では不安を抱えやすくなります。
企業選びでは、口コミや離職率、研修制度の充実度などを確認し、自分に合った職場環境を見つけることが大切です。
なかなか自分で見抜くことは難しいため、不安な方は転職エージェントを活用するのがおすすめです。
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自分が入社後にどんなキャリアを積みたいのかを考えておくことも、モチベーション維持に役立ちます。
将来的にどのようなポジションや職種を目指すのか、明確なビジョンを持っておくと、日々の業務にも意義を見出しやすくなります。
現在の仕事が将来の目標にどのように貢献するのかを理解することも重要です。
それがスキルの向上に役立つのか、特定の経験を積むためなのか、明確にすることでモチベーションが向上し、社内の評価にも良い影響を与えるでしょう。
インフラエンジニアとして就職した際に、後悔するポイントは多岐にわたります。
人によって感じ方は違いますが、今回紹介したことはこれまで数多くのエンジニアが経験してきた事柄です。
同じ轍を踏まないように、押さえるべきポイントはしっかり押さえ、自分の進むべき道を歩んでください。
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UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。