インフラエンジニアは、ITインフラを支える重要な役割を担っています。
しかし、以下のような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
「インフラエンジニアの将来性は?」
「将来に渡って活躍するために、どのような知識やスキルが必要なの?」
本記事では、これらの疑問を解決するために、インフラエンジニアの将来性について詳しく解説します。
将来性を高めるために身につけたい知識やスキルも紹介するため、インフラエンジニアとしてのキャリアプランの参考にしてください。
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結論として、インフラエンジニアは、今後も高い需要が見込まれる将来性のある仕事です。
DX化の進展に伴い、AIなどの技術が急速に発展し、これらを支えるITインフラの需要が高まっています。
例えば、スマートフォンでのアプリ利用やオンラインショッピングなど、私たちの日常生活はITサービスに支えられています。
これらのサービスを提供するためには、ネットワークやサーバーなどのITインフラが不可欠です。
その結果、インフラエンジニアの需要も増えているものの、供給が追いついていないため、深刻な人材不足に陥っているのです。
出典元:経済産業省「参考資料(IT人材育成の状況等について)」
実際、経済産業省の調査では、2030年までに最大約79万人のIT人材が不足すると予想されており、インフラエンジニアも例外ではありません。
ITインフラを設計、構築、運用・保守するインフラエンジニアのニーズは、今後も持続的に高まっていくと考えられます。
多くの企業が、自社内にサーバーを設置する従来のオンプレミス環境から、クラウド環境への移行を進めています。
このことから、自社内サーバーの管理・運用を行うインフラエンジニアの仕事が、減少するのではないかという懸念が出ているのです。
しかし、セキュリティの問題やリスクヘッジの必要性から、オンプレミスへの揺り戻しも見られています。
画像引用元:総務省「企業におけるクラウドサービスの利用動向」
総務省の企業におけるクラウドサービスの利用動向調査によると、2022年時点でクラウドサービスを全社で利用していると回答したのは約4割です。
この結果からも、インフラエンジニアの仕事がすぐにはなくなることはないでしょう。
また、インフラエンジニアの経験に加え、クラウドに関する知識もあるエンジニアの市場価値や将来性は、より高まっています。
特に、インフラエンジニアの経験は、クラウドエンジニアとして活躍するための基盤であり、これからのIT業界で活躍するために不可欠なスキルとなるでしょう。
インフラエンジニアが身につけたい必要な知識とスキルは、以下の5つです。
・インフラ設計・構築まで対応できるスキルを身につける ・クラウドプラットフォームに関する知識・スキル ・仮想化技術に関する知識 ・セキュリティに関する知識 ・プログラミングの知識・スキル |
詳しく見ていきましょう。
オンプレミスサーバーやネットワークがなくなることはないため、従来のインフラ設計・構築のスキルは引き続き重要です。
例えば、セキュリティが厳しく求められるシステムでは、データ漏洩のリスクを低減するため、オンプレミス環境の重要性は依然として高いです。
また、運用監視の仕事に従事している人は、CCNAなどの資格を取得することで、ネットワークに関する知識を体系的に深め、ネットワークの基礎を習得できます。
これにより、設計・構築といった上流工程へ携わるチャンスが広がり、キャリアアップが期待できます。
従来のオンプレミス環境からクラウド環境への移行が進む中、AWSやAzureといったクラウドプラットフォームに関する知識は、現代のITエンジニアにとって不可欠です。
クラウドに関する知識は、資格取得の学習などで体系的に学ぶことで、より高度なシステム設計や開発が可能になります。
代表的なものとしては、クラウド関連の代表的な資格であるAWS認定(Amazon)やAzure認定資格(Microsoft)があります。
資格の取得は、実践的なスキルを証明し、キャリアアップにも繋がるでしょう。
これらの資格は、世界的にも広く認知されているため、取得することで市場価値を高めることができます。
仮想化技術を活用することで、サーバーの統合やリソースの効率的な利用が可能となり、結果としてコスト削減やシステムの高速な動作に繋がります。
近年、特に注目されているのが、仮想化技術の1つである「コンテナ型仮想化」技術です。
コンテナを管理するためのツールとして広く利用されている「Docker」や、運用自動化のプラットフォームである「Kubernetes」などが当てはまります。
これらは、現代のアプリケーション開発において、欠かせない存在です。
これらの技術を習得することで、より高度なインフラ環境の構築や運用が可能になります。
インターネットの普及に伴い、サイバー攻撃や個人情報の流出といったリスクはますます高まっています。
これらの脅威からシステムやデータを保護するためには、インフラを設計する段階からセキュリティ対策をしっかりと組み込む必要があります。
セキュリティの知識を持ったインフラエンジニアは、企業にとって非常に貴重な存在です。
セキュリティスキルを向上させるなら「情報セキュリティマネジメント」や「情報処理安全確保支援士試験」などの資格取得がおすすめです。
これらの資格は、業界で広く認知されており、取得することでより高度な業務に携わるチャンスが広がります。
インフラエンジニアの仕事は、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアとの連携がますます深まっています。
ここでは、その理由を以下の3つの視点から深掘りします。
・IaC(Infrastructure as Code)の普及 ・フルスタックエンジニアの需要の高まり ・インフラ構築の効率化と安定性の |
詳しく見ていきましょう。
IaC(Infrastructure as Code)の普及
従来、手作業で行われていたインフラ構築は「IaC」の普及により、コードベースで管理・自動化されるようになりました。
IaCとは、インフラ構築をコードベースで管理・自動化する技術です。
Ansible、Terraform、CloudFormationといったツールを活用することで、サーバー、ネットワーク、ストレージの設定をコードで定義し、変更や管理を自動化できます。
これらのツールを効果的に活用するためには、プログラミングやスクリプト作成のスキルが不可欠です。
IaCのコードを通して、クラウド環境やオンプレミスのインフラを、柔軟かつ迅速に管理できます。
これらのツールを使いこなすことで、効率的な運用と高い信頼性を確保できます。
フルスタックエンジニアの需要の高まり
インフラの設定からアプリケーションの開発、運用・保守までを一人で担うフルスタックエンジニアの需要が高まっています。
フルスタックエンジニアは、開発に関わる全ての工程を担うことができるオールラウンドなエンジニアです。
少人数で多様な業務をこなすことができるフルスタックエンジニアは、多くの企業から求められています。
特に、IaCツールを使いこなすためのプログラミングスキルは、フルスタックエンジニアにとって必須といえるでしょう。
インフラ構築の効率化と安定性の向上
クラウド環境の普及により、インフラの構築と運用はますます複雑化しています。
プログラミングスキルを身につけることで、インフラ構築の効率化と安定性の向上を実現し、より柔軟かつ迅速なサービス提供に貢献できます。
インフラエンジニアに必要なプログラミング言語の例として、以下の4つがあります。
・Bash ・Python ・Ruby ・Java |
中でも、サーバのOSとしてよく利用されている、Unix 系OS上で動作するシェルスクリプト言語「Bash」のスキルが重要です。
シェルスクリプトは、様々なタスクを自動化するために使用されます。
特に、繰り返し行う作業をスクリプト化することで、作業効率を大幅に改善できます。
また、システム開発の現場で使われる「Python」「Ruby」「Java」などのプログラミング言語の知識についても理解があると、応用が効きやすいでしょう。
これらのプログラミング言語を習得することで、インフラの自動化、効率化を図り、人的ミスを減らすことができます。
プログラミングスキルは、これらのツールを効果的に活用するために不可欠です。
本記事では、インフラエンジニアの将来性と、今後求められるスキルについて解説しました。
クラウド技術の普及や新たなテクノロジーの登場により、インフラエンジニアの役割はますます重要になっています。
ここで紹介したスキルを習得し、常に新しい技術をキャッチアップすることで、インフラエンジニアとして活躍し続けることができます。
スキルアップには、資格取得も有効な手段です。
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UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。