「内定者研修を実施したいけど、どのような内容にすれば良いか分からない…」
「内定者研修って、どんなメリットがあるんだろう?」
このように悩んでいる企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
内定者研修を行うことで、内定者の即戦力化を図れたり、モチベーションアップに繋がりやすいです。
本記事では、内定者研修の目的や必要性、内容などについて解説します。
さらに、内定者研修を成功させるためのポイントもご紹介しますので、研修を実施する際の参考にしてください。
内定者研修は、企業と内定者の双方にとって非常にメリットが大きいため、積極的に取り入れていきましょう。
内定者研修とは、内定が決まった新入社員が入社前に行う研修のことです。
内定者研修を実施することは、新入社員と企業の両者にとって大きなメリットがあります。
新入社員は、研修を通して先輩社員や同期とコミュニケーションを取ったり、必須スキルを学べるため、入社後スムーズに会社や仕事に馴染めるでしょう。
企業にとってのメリットは、研修によって内定者のモチベーションを維持・向上することで内定辞退を防げたり、入社後の即戦力化を期待できる点です。
具体的な研修内容には、以下が挙げられます。
企業の研修目的や内定者の職種によっては、上記に加えて専門的な内容が含まれる場合もあります。
ここからは、内定者研修の目的や必要性を解説します。
初めて企業で働くことに対して不安を抱えている新入社員は多いため、内定者期間に研修を行うことで、心理面のフォローをすることが大切です。
内定者研修は、内定者の不安を取り除き、内定辞退を防ぐ目的で実施されます。
内定者の中には「本当にこの会社で良かったのか?」「実際どんな会社なんだろう」といった不安を抱えている人も少なくありません。
また、内定が決定してから入社までの期間に、内定先の企業からアプローチがないと入社意欲が落ちてしまう可能性もあります。
企業は採用に労力とコストをかけているため、内定辞退を防ぐためにも「安心して働ける会社」と認識してもらうことが重要なのです。
内定者研修には、新入社員の早期の即戦力化を図る目的もあります。
研修を通して実際の業務に必要なスキルを習得することで、内定者は入社後スムーズに業務に取り組むことが可能です。
近年、採用活動は売り手市場が続いており、元から高スキルな人材を確保するのは難しい状況です。
そのため、採用した人材を即戦力として活躍できるレベルへと早期にスキルアップさせることが重要といえます。
また、実践的なスキルを学ぶことで、内定者に社会人としての自覚を意識させられるでしょう。
内定者研修には、他の内定者や先輩社員などが参加する場合もあります。
内定者同士でのグループワークや先輩社員との交流を通して、入社前に人間関係を構築するのも内定者研修の目的の1つです。
誰も知らない状態と、どんな仲間がいるのか分かっているのとでは、入社までの不安の大きさやモチベーションが大きく変わります。
また、社会人に求められるチームワークやコミュニケーションスキルも、研修を通して身に付けられるでしょう。
内定者研修には様々な内容が含まれます。
それぞれ詳しく解説しますので、内定者研修を実施する際の参考にしてください。
企業の歴史や理念、ビジョンなどを説明することで会社に対する理解を深め、内定者のモチベーションや帰属意識を高めます。
具体的には、社内見学や工場見学の時間を設け会社施設の紹介をしたり、社内報を配布するなどです。
また、先輩社員の体験談などを紹介することで、入社後のイメージも想像しやすくなるでしょう。
ビジネスマナー研修では、ビジネスパーソンとしての基本や心得を学習します。
主な研修内容は、以下の通りです。
ビジネスマナーは、社会人として働く上で欠かせないスキルです。
内定者期間中に基礎的なビジネスマナーを習得することで、1人ひとりが社内外から信頼されるビジネスパーソンへと成長できるでしょう。
ITリテラシー研修では、ExcelやWord、PowerPointなどの基本的なOAスキルに加え、情報セキュリティに関する知識などを学びます。
パソコンやタブレットを正しく操作し、Officeツールを活用できる人材であれば、効率的かつ円滑に業務を進められるでしょう。
また、セキュリティに関する知識を学ぶことで、内定者1人ひとりのセキュリティ意識を高められ、SNSなどでの炎上リスクも防げます。
セキュリティトラブルを未然に防ぐことは、企業の信頼性にも直結する重要なことです。
ITリテラシーは、社会人として誰もが持っておくべき必須スキルといえます。
ITエンジニアなどの専門職の場合は、基本的なOAスキルやITリテラシーに加えて、業務で必要とされる知識を研修内容に含めることをおすすめします。
例えばインフラエンジニアであれば、ネットワークやサーバーに関する知識などを学習することで、入社後の早期即戦力化が期待できます。
業務に必要なスキルが不明な場合は、配属部署に確認してから研修カリキュラムを立てると良いでしょう。
内定者研修を成功させるには、以下のようなポイントがあります。
研修は「ただ実施すれば良い」わけではありません。
より効果の高い内定者研修を行うためにも、研修成功のポイントを押さえておきましょう。
まずは、研修の「目的」と「ゴール」を明確化しましょう。
研修の目的によって適切な内容は異なるため「なぜ研修を実施するのか」を考えることが大切です。
その際、以下の考え方を参考に検討することをおすすめします。
これにより、自社の社員として働く上での必須スキルが分かったり、組織全体の意識統一が図れます。
「自社にとって何が重要か」が分かり、会社が最終目標としている「ゴール」を導きだせるのです。
研修の目的やゴールを明確化することは、効果的な研修カリキュラムを作成できるだけでなく、研修を成功させるための第1歩となるでしょう。
内定者の配属先に「現場で必要としているスキル」をヒアリングすることも重要です。
「研修内容」と「実務スキル」に乖離が生じないよう、事前確認を行ってから研修カリキュラムを作成します。
内定者が入社後、実際に育成するのはOJT担当や上司などの現場社員です。
各現場のニーズを正しく把握し研修を行うことで、内定者の即戦力化が期待できるだけでなく、既存社員の負担軽減にも繋がるでしょう。
研修内容や研修方法を決める際には、内定者の声を反映させることも大切です。
内定者が求める研修内容を盛り込むことで、内定者の疑問や不安の解消、モチベーションアップに繋がります。
例えば「先輩社員との交流」を求める声がある場合は、研修内容に先輩社員の成功体験や失敗エピソードを講演してもらう時間を含めても良いでしょう。
また、内定者同士が楽しく交流でき、人間関係を築けるような内容を盛り込むことで、入社に対する期待感を高められます。
研修で学んだ知識を定着させるには、インプットだけでなくアウトプットも必要です。
「どのような場面で必要となるスキルなのか」を具体的にイメージさせることで、習得した技術を現場で活用できる人材に育てられるでしょう。
アウトプットの方法には、実践を想定したグループワークやロールプレイングが挙げられます。
座学であっても、講師が内定者を指名して質問し回答させるなど参加型の研修にすることで、適度な緊張感が保たれ、1人ひとりの参加姿勢も積極的になるでしょう。
研修スケジュールは早めに決めて、速やかに伝達するようにしましょう。
特に集合研修となると、研修会場の手配や役員のスケジュール確保などで時間がかかる可能性があります。
外部へ研修を依頼する場合は、研修企業も含めた日程調整が必要になるため、早めに準備することを心掛けましょう。
スケジュールを事前に固めておくことは、内定者のためでもあります。
内定者は残りの学生期間中に、卒論提出やサークルのイベント、卒業旅行などを控えている人も多いです。
そのため、仮スケジュールでも良いので「いつ頃にどんな研修を予定しているのか」を伝達できれば、内定者の安心にも繋がるでしょう。
ここからは、内定者研修に関するよくある疑問にお答えします。
内定者研修の実施方法や開催頻度は企業によって異なるため、自社には何が適しているかを考えるための参考にしてください。
内定者研修の実施方法には、主に「集合研修」と「eラーニング」の2種類があり、それぞれの特徴やメリットは以下の通りです。
特徴 | メリット | デメリット | |
集合研修 | 内定者が会社の雰囲気を掴みやすく、モチベーションアップに繋がる |
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eラーニング | 全国から内定者がいる場合、一同に集まることが難しくても、内定者1人ひとりが必須スキルを習得できる |
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また、ITリテラシーなどの座学で学べることはeラーニングを活用し、研修会場では実技やロールプレイングを行うなど、2つを組み合わせるのもおすすめです。
一般的に内定者研修は、内定式後の10月以降に実施されることが多いです。
頻度が少ないと内定者が不安に感じるため、できれば月に1回程度の開催が望ましいですが、難しい場合は2〜3ヶ月に1回でも効果はあります。
長期休暇期間なども上手く活用して、コンスタントな接触を図りましょう。
内定から入社までの間に企業との接点が少なすぎると内定者は不安を感じ、最悪の場合、内定辞退になりかねません。
しかし、研修の負荷が大きくなりすぎても学業に支障をきたしてしまうため、適切なスケジュールを組むことが大切です。
「新入社員研修は行っているが、内定者研修は実施していない」という企業は珍しくありません。
しかし、内定者研修は企業と内定者の双方にとってメリットが大きいため、開催することをおすすめします。
内定者研修を行うことは内定者の不安を払拭できるだけでなく、モチベーションも高められ、内定辞退の防止に繋がるのです。
「自社に研修ノウハウがない」「研修に割ける時間がない」という企業は、外部の研修サービスを利用しましょう。
弊社ウズウズでは、ウズカレBizというオンライン研修サービスを提供しており、特徴は以下の通りです。
社外の研修サービスを利用する最大のメリットは、自社でリソースを割く必要がない点です。
その分、自社の社員は実務に集中することができ、研修の内容を活かすことができれば業績アップにもつなげられるでしょう。
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UZUZ COLLEGE代表取締役社長、UZUZグループ専務取締役。1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造部へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生であったUZUZ創業者からの誘いと、自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2020年より教育研修事業を立ち上げ、2024年より「UZUZ COLLEGE」として分社化し、代表取締役社長に就任。