ビジネスから普段の生活に至るまで、IT技術は社会の隅々に浸透しており、ITリテラシーやITに関する知識は社会人として必須の要素となりました。
知らないとトラブルのもとにもなるため、IT業界以外の企業でも新入社員のIT教育を行うケースが増加しています。
IT系の新人研修を計画する中で、自社にとって最適なIT研修を選びきれず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、新入社員を対象としたIT研修の目的やメリットに加え、おすすめの研修内容、研修を行う際のポイントなどを解説します。
効果の高いIT研修を実施するためにも、本記事を参考にしていただければ幸いです。
新人研修は、新しく入社した社員(新卒・中途)を対象とした研修プログラムで、業務に必要な知識を身に付け、早期に活躍してもらうことを目的としています。
また、新卒であれば学生から社会人へ、中途であれば自社の企業文化になじませるという意識改革も目的の1つです。
ITの新人研修を行うことで、業務効率の向上や、新入社員の即戦力化を期待できます。
IT研修の対象者はIT職種(エンジニアなど)の社員のみと考えられやすいですが、そうではありません。
現代のビジネスではITの活用が必須なため、ITの基礎的な知識を身に付けることは、非IT職種を含めた全ての新入社員にとって、スキルアップの土台となるでしょう。
近年、業種を問わず、ITスキルは必要不可欠なものになっています。
資料を作る際にExcelやWordを使用し、連絡はチャットツールを使うなど、最低限のIT知識がなければ通常業務を円滑に進められません。
IT研修では、OfficeソフトやITツールの使い方も内容に含まれることが多く、それらを学ぶことで作業スピードや生産性の向上が期待できます。
さらに、IT研修を行うことで早期に自立した働き方が可能となり、先輩社員の負担を軽減できるため業務の効率化を実現できるでしょう。
IT職種の社員に対しては、実務に直結するスキルの講習を行うことで、即戦力化が期待できます。
例えば、インフラエンジニアにはサーバーやネットワークに関する内容の研修を実施するなど、職種に合わせて研修内容を調整しましょう。
IT研修によって、新入社員でも入社後すぐに業務に必要なスキルを身に付けられるため、自分で対応できる機会も増え、それが自信にも繋がります。
受講者の職種やレベルに適した内容の研修を行うことで、早期の活躍が期待できるでしょう。
IT研修は、新入社員の情報セキュリティへの関心を高める目的もあります。
例えば、ウイルス感染や情報漏洩が企業に与える影響、パスワードの管理方法などについて教育することで、情報セキュリティが起因となるトラブルを未然に防げるでしょう。
社員の情報セキュリティに関する意識を高めることは、自社の情報セキュリティ強化に繋がります。
また、万が一トラブルが起こった場合、適切かつ迅速な対応を取らなければ企業の信用問題に関わるため、情報セキュリティに関するIT研修は非常に重要といえます。
ここからは、新人研修でおすすめの内容をご紹介します。
受講する対象者の職種によって、IT研修の内容は変わります。
それぞれ詳しく解説しますので、自社の目的に合った研修を導入するためにも、参考にしてください。
ExcelやWordなどの基礎的なOAスキルは、IT職種だけでなく非IT職種の社員にとっても必須のスキルといえます。
これらはビジネスにおいて使用することが当たり前となっているため、社員一人ひとりが基本操作や活用方法について学ぶ必要があります。
OAスキルを身に付けることは、業務スピードや作業効率の向上に繋がるでしょう。
ITリテラシーとは「ITを理解して効率的に業務を行うスキル」や「ITを使いこなす能力」を指す言葉です。
つまり、ITは適切に活用する人材がいてこそ、役立つものとなるのです。
ITリテラシー研修では、インターネットに関する基礎的な知識から、セキュリティ対策やサイバー攻撃への対処法など、幅広い内容を学びます。
ITリテラシーは企業の信用問題にも関わってくるため、IT職種の新入社員はもちろん、非IT職種として入社した社員にもおすすめの研修です。
プログラミング研修は、開発エンジニア向けの研修で、JavaやJavaScript、HTML、PHPなど、開発に必要となる様々なプログラミング言語を学びます。
その他にも、システム開発の概要や開発工程について併せて学習する場合が多いです。
プログラミング言語を覚えると業務に活かせるだけでなく、論理的思考力が身に付いたり、アイデアが生まれやすくなるなどのメリットをもたらします。
インフラエンジニア向けの研修では、ネットワークやサーバーについて学びます。
具体的な研修内容は、ネットワークの仕組みやクラウドの活用法、LinuxといったOSの基礎知識、サーバーの構築方法などです。
新入社員に「ITを活用した新たなサービス」や「コスト削減に向けた提案力」を身に付けて欲しいと考えている企業におすすめのIT研修といえます。
IT新人研修は、ただ導入すれば良いというわけではありません。
研修の効果を高めるためには、研修を行う企業を適切に選択したり、新入社員へのフォロー体制を整えておく必要があります。
ポイントを押さえ、より効果的なIT研修を実施しましょう。
ITの知識レベルには個人差があります。
受講者のレベルに合わない研修を行った場合、早々に自信をなくしたりモチベーションを保てず離脱してしまうケースがあるでしょう。
そのため、事前にアンケートやテストなどを実施し、受講生のスキルレベルを把握した上で、研修カリキュラムを決めることが重要です。
また、受講する社員の職種によっても必要な知識やスキルは異なるため、現場で求められる能力を明確化し、それに合わせた研修内容にすることも大切です。
以上の点を意識することで、難しくてついていけない人や、反対に、すでに内容を理解していて退屈してしまう人が出ないでしょう。
IT新人研修では、様々なツールの使い方やプログラミングなどを学びます。
座学で学習する機会が多いですが、習得した内容は繰り返しアウトプットしなければ知識として定着しづらいです。
そのため、座学だけで終わらせるのではなく、必ず実務を体験してもらうようにしましょう。
配属先で働く先輩社員と一緒に実務を経験するなど、得た知識を実際に使うことで、自分が働くイメージを持ちやすく、モチベーションアップにも繋がります。
「習うより慣れろ」という言葉の通り、頭で覚えるだけでなく手を動かして覚えた知識の方が、定着は早いといえます。
研修中や修了後には、講師や先輩社員からのフィードバックやフォローアップを積極的に行いましょう。
研修中は研修内容の理解度を把握するために、定期的にレポートを提出させたり、テストなどを行うことも大切です。
レポートやテストの結果から、個別にアドバイスすることでスキルの上達を促進したり、モチベーションを向上させるようなフォローアップを行います。
フィードバックする際は、ミスやできていない部分をただ指摘するのではなく、優れているスキルや上達したことなども伝えるよう心掛けましょう。
また、新入社員は慣れない仕事や人間関係でストレスを抱えている可能性も高いです。
このような状態では研修に集中できず、思うようにスキルを習得できないため、カリキュラム内容だけでなくメンタル面でのフォローも欠かせません。
新入社員のIT研修は、業務に必要なIT知識や開発スキルを学び、最前線で活躍する人材へと育成するために重要な役割を担っています。
研修を実施するには、専門知識を持った講師や研修時間の確保が必要となるため、自社の社員だけで行うのは難しい企業もあるでしょう。
ウズカレBizは、新入社員を対象としたオンラインIT研修サービスで、以下のコースをご用意しています。
コース名 | 対象者 | 学べること・習得できること |
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開発エンジニア育成コース | 開発エンジニア (新入社員研修にもおすすめ) |
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インフラエンジニア育成コース | インフラエンジニア (新入社員研修にもおすすめ) |
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デジタル人材育成コース | 全従業員 |
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UZUZ COLLEGE代表取締役社長、UZUZグループ専務取締役。1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造部へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生であったUZUZ創業者からの誘いと、自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2020年より教育研修事業を立ち上げ、2024年より「UZUZ COLLEGE」として分社化し、代表取締役社長に就任。