「インフラエンジニアと開発系エンジニア、どっちが良いの?」と考えている方もいるでしょう。
インフラエンジニアはシステムの基盤を支え、開発系エンジニアは新しいサービスを生み出すエンジニアです。
本記事では、両者の違いを年収や働き方、求められるスキルなど、様々な視点から比較し、あなたのキャリア選択をサポートします。
インフラエンジニアと開発系エンジニア、それぞれの違いを知りたい方はぜひご覧ください。
結論から言うと、どちらが優れているということはありません。
重要なのは、自身の興味や適性、希望する働き方、そして就職難易度などを総合的に考慮し、自分に合った道を決めることです。
それでも、どちらに向いているのか迷ってしまう方もいるでしょう。
このような時は、ぜひウズウズカレッジにご相談ください。
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インフラエンジニアと開発系エンジニア、どちらの道に進もうか迷っている方も多いのではないでしょうか。
両者はITシステムを支える上で、全く異なる役割を担います。
ここでは、以下の7つの視点から、両者の違いを詳しく解説します。
項目 | インフラエンジニア | 開発系エンジニア |
---|---|---|
担当領域 | インフラ領域 | アプリケーション領域 |
具体的な仕事内容 | サーバー、ネットワーク、データベースなどの設計・構築・運用・保守 | アプリケーションの設計・開発 |
必要なスキル | インフラ(サーバ、ネットワーク)に関する専門知識、OS(Linux、Windows Server等)に関する専門知識 | プログラミングスキル、設計スキル |
年収 | 490万円 | 494万円 |
就職難易度 | 低い(未経験者でも求人が多い・文系出身者も多い) | 高い(未経験者採用は少ない) |
働き方 | 下流工程(未経験者の最初の仕事内容)ではシフト制が多い | 土日休みがほとんど |
将来性 | 高い | 高い |
両者の違いを比較検討し、自分に合ったキャリアを見つけてください。
ITエンジニアは、大きく分けて「開発系エンジニア」と「インフラ系エンジニア」の2種類に分類されます。
そして、システム開発は、アプリケーション領域(ソフトウェア開発)とインフラ領域の2つに分けられます。
イメージとしては、インフラエンジニアが建物の基礎となる土台を作り、開発系エンジニアがその上に家(ITサービス)を構築するようなものです。
さらに、インフラエンジニアは、開発されたITサービスが円滑に動作するように、常に監視し、問題が発生した場合には迅速に対応する役割も担っています。
インフラエンジニアと開発系エンジニア、それぞれが担う具体的な業務は多岐に渡ります。
仕事内容 | |
---|---|
インフラエンジニア | サーバー、ネットワーク、データベースなどの設計・構築・運用・保守 |
開発系エンジニア | アプリケーションの設計・開発 |
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤となるサーバーやネットワークなどを設計・構築し、安定稼働を維持することで、システム全体の性能を支える仕事です。
開発系エンジニアは、Webサイトやアプリなど、ユーザーが直接使用するソフトウェアを開発します。
両者の具体的な仕事内容を見ていきましょう。
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤となる部分を設計・構築し、安定稼働を維持する重要な役割を担います。
主な仕事の流れは、大きく分けて以下の3つです。
インフラエンジニアの仕事は、単に機器を設置するだけでなく、システム全体の安定稼働を確保し、クライアントのビジネスを支える重要な役割を担っています。
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開発系エンジニアは、ユーザーが直接利用するアプリやWebサービスといった、様々なソフトウェアを開発する仕事です。
仕事の流れは、大きく以下の3つのフェーズに分けることができます。
開発系エンジニアは、アイデアを形にし、世の中に新しい価値を提供する仕事です。
日々進化するIT業界において、常に新しい技術を学び、成長し続けることが求められます。
インフラエンジニアと開発系エンジニアでは、必要な知識やスキルも大きく異なります。
必要な知識とスキル | |
---|---|
共通のスキル | コミュニケーション力やマネジメント力など |
インフラエンジニア | 広範なITインフラの知識 |
開発系エンジニア | プログラミングスキル(JavaやPHP、Pythonなど)、設計スキル |
インフラエンジニアは、広範なITインフラの知識が必要です。
開発系エンジニアは、プログラミングスキルに加え、設計スキルも求められます。
これらの知識やスキルについて、さらに詳しく解説していきます。
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を構築し、安定稼働を維持する重要な役割を担います。
そのため、以下のような幅広い知識が求められます。
インフラエンジニアにとって、サーバーとネットワークの知識は特に重要です。
サーバーはシステムの中心であり、ネットワークはシステムの神経系に該当します。
これらの知識が不足していると、システム全体の安定稼働に影響を及ぼし、問題発生時の対応が難しくなる可能性があります。
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開発系エンジニアは、Webサイトやスマートフォンアプリ、業務システムなど、ユーザーが直接利用するソフトウェアを開発します。
プログラミングスキルをはじめ、多岐に渡る知識とスキルが求められます。
開発の基礎となるプログラミングスキルは、開発系エンジニアにとって、最も重要なスキルです。
近年では、JavaやPHP、Phthonなど、比較的学習しやすい言語も増えており、初心者でもプログラミングの世界に飛び込むことができます。
しかし、アプリケーションによって使用される言語が異なるため、まずは1つの言語を深く学ぶことをおすすめします。
開発系エンジニアには、インターネット上で動くWebサイトやアプリケーションの開発を担うWebエンジニアをはじめ、様々な種類が存在します。
そこで、インフラエンジニアとWebエンジニア(開発エンジニア)の年収を比較しました。
年収 | |
---|---|
インフラエンジニア | 490万円 |
Webエンジニア(開発系エンジニア) | 494万円 |
参考:求人ボックス「インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料」
参考:求人ボックス「Webエンジニアの仕事の年収・時給・給料」
求人ボックスのデータによると、Webエンジニアはインフラエンジニアと比較して、平均年収が約4万円高いという結果でした。
これは、Webエンジニアが直接ユーザーに見える部分の開発を担い、より幅広いスキルが求められるため、一般的に評価が高い傾向にあるためと考えられます。
しかし、年収はあくまで参考であり、個々のスキルや経験など、様々な要素によって大きく変動します。
自身のスキルアップや経験の積み重ねが、年収アップに直結するといえるでしょう。
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一般的に、インフラエンジニアの就職難易度は、開発系エンジニアと比較して低い傾向にあります。
開発系エンジニアなどの他のエンジニア職種では、初期段階の業務からでも、プログラミングスキルをはじめとした高度な専門知識やスキルが求められるからです。
いきなり高度な業務を任されることがあり、未経験者にはハードルが高いと感じることがあるでしょう。
一方インフラエンジニアは、サーバーの設置やネットワークの構築など、幅広い業務を担当します。
初期段階では、マニュアルに沿った監視や運用業務から始めることができ、未経験者でも経験を積みながらスキルアップが可能です。
また、理系出身者だけでなく文系出身者も多く活躍しています。
IT業界未経験でも、インフラエンジニアとしてのキャリアをスタートさせることができます。
インフラエンジニアと開発系エンジニアは、仕事内容の違いから、働く環境も異なります。
インフラエンジニアは物理的なサーバーに触れる機会が多く、開発系エンジニアはパソコンに向かってシステムの開発に集中します。
それぞれの職種がどのような環境で、どのように働いているのかを見ていきましょう。
インフラエンジニアは、システムが常に安定稼働しているかを監視するため、シフト制や夜間勤務が発生することが多くあります。
これは、システムトラブルがいつ発生するか予測できないため、24時間体制での対応が求められるからです。
クラウドサーバーの利用が普及しているとはいえ、多くの企業ではまだ物理的なサーバーが利用されています。
インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク機器の設置・設定、保守といった作業を行うため、オフィスだけでなく現場に赴いての作業が必要です。
しかし、業務環境も変化しており、システム設計や構築といった上流工程の作業は、リモートワークが導入されやすい傾向にあります。
開発系エンジニアは、インフラエンジニアと比較して、柔軟な働き方がしやすい職種です。
開発業務は、基本的にコンピュータとインターネット環境さえあれば、どこでも行うことができます。
設計やコーディング、テストなど、開発工程のほとんどがデジタル環境で完結するため、オフィスに縛られることなく、自宅などの様々な場所で働くことが可能です。
近年では、多くの企業がリモートワークを導入しており、開発系エンジニアも例外ではありません。
チームで開発を行う場合でも、オンライン会議ツールなどを活用することで、円滑に業務を行えます。
IT業界の成長に伴い、エンジニアの需要も拡大の一途を辿っています。
特に、インフラエンジニアと開発系エンジニアは、IT業界を支える重要な役割を担っており、高い将来性が期待されている職種です。
インフラエンジニアは、クラウド技術の発展に伴い、より高度な設計や運用が求められるようになり、その需要はますます高まっています。
そのため、インフラエンジニアの需要は今後も安定して高いと予想されます。
また、開発系エンジニアは、Web開発やAI開発といった急成長分野に携わることが多く、将来性は非常に高い職種といえるでしょう。
ここでは、インフラエンジニアと開発系エンジニアどちらの道に進むか悩んでいる方へ、選び方を紹介します。
これらのポイントを押さえ、自分に合った職種選びの参考にしてください。
IT業界が全く未経験の方にとっては、インフラエンジニアから始めるのがおすすめです。
インフラエンジニアの仕事では、ITの基礎知識を体系的に学ぶことができ、将来的に開発系エンジニアなど、他のIT関連職種へのキャリアチェンジも目指しやすくなります。
特に、設計などの上流工程に関わった経験がある場合は、開発系エンジニアへの転職が有利に働くでしょう。
上流工程では、システム全体の設計や要件定義を行うため、システム全体の視点で物事を考える力が養われます。
この力は、開発においても重要なスキルです。
開発系エンジニアは、場所を選ばずにできる仕事が多いです。
そのため、柔軟な働き方をしたいのであれば、開発系エンジニアの方が希望を叶えやすいでしょう。
インフラエンジニアは、サーバーの設置やネットワークの構築など、物理的な作業が必要なこともあり、現場に赴いて作業が必要なケースが多いです。
あなたの「やりたいこと」や「適性」から選ぶことも、1つの方法です。
インフラエンジニアは「システムの安定運用」にやりがいを感じる人、開発系エンジニアは「新しい技術やアイデア」に挑戦したい人におすすめです。
向いている人 | |
---|---|
インフラエンジニア | ・トラブルシューティングや地道な運用作業が苦にならない ・ネットワーク機器の接続など、機械触ることが好き |
開発系エンジニア | 論理的に考えながら、クリエイティブな成果物を作ることが好き |
自分の興味と得意なことを考え、どちらが自分に合っているかじっくりと検討してみましょう。
本記事では、インフラエンジニアと開発系エンジニアの違いを、様々な視点から解説しました。
これらのポイントを押さえ、あなたに合った仕事を選びましょう。
どちらに向いているのか迷ってしまう方は、ぜひウズウズカレッジにご相談ください。
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UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。