「インフラエンジニアの上流工程ってどんな仕事内容なの?」
「どのようなスキルが必要なの?」
このような疑問はありませんか?
上流工程は、システムの要件定義や設計、構築といった幅広い業務に携わり、クライアントとのコミュニケーションを通じて、最適なシステムを設計する重要な役割を担います。
本記事では、上流工程の具体的な仕事内容と、上流工程へステップアップするために必要なスキルを分かりやすく解説します。
上流工程の魅力を知りたい方は、ぜひご覧ください。
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インフラエンジニアの業務は、システムの設計から運用まで幅広い範囲に及び、大きく「下流工程」と「上流工程」に分けられます。
これら2つの工程の違いを、責任範囲と報酬の視点から詳しく見ていきましょう。
上流工程と下流工程では、責任範囲に大きな差があります。
上流工程のインフラエンジニアは、システム全体の設計や要件定義といった、プロジェクトの根幹を支える存在であり、その責任は重大です。
上流工程で決定された内容は下流工程に大きな影響を与えるため、プロジェクト全体の責任を負います。
対して下流工程では、上流工程で設計されたシステムを実際に構築し、運用・保守を行います。
設計図に基づいたサーバーの設置やネットワークの設定など、マニュアルに沿った作業を中心に行うため、上流工程に比べて責任の範囲は限定的といえるでしょう。
インフラエンジニアの年収は、担当する工程によって大きく変動します。
未経験〜経験年数2年 (仕事内容:運用・保守監視) | 250万~400万円程度 |
経験年数3年〜5年 (仕事内容:構築まで対応できる) | 400万~600万円程度 |
経験年数6年以上 (仕事内容:要件定義・設計までできる役職:チームリーダー) | 600万円〜900万程度 |
一般的に、上流工程に携わるインフラエンジニアの年収は、下流工程に携わるインフラエンジニアよりも高年収となります。
これは、上流工程がプロジェクト全体の成功を左右する重要な役割を担い、大きな責任と高い専門性が求められることが理由です。
その分、上流工程では、システム全体の設計や要件定義、プロジェクト計画、リスク管理など、多岐に渡る業務をこなす必要があります。
上流工程は、プロジェクトの成功を左右する重要な役割を担います。
プロジェクトの初期から関わり、ITインフラの「要件定義」や「設計」を通じて、システム全体の骨格を構築します。
高品質で効率的なシステムを開発するためには、上流工程で適切な設計を行うことが重要です。
ここでは、上流工程での具体的な仕事内容について解説します。
システム開発の出発点となるのが、要件定義です。
クライアントのニーズを正確に把握して「機能要件(システムが実現すべき機能)」と「非機能要件(性能、セキュリティなど)」に落とし込み、設計や開発へと繋げます。
また、予算や納期を考慮し、クライアントと開発者間でトラブルが生じないように調整する必要があります。
機能要件とは、システムに求められる具体的な機能や動作を、技術的な観点から明確にする作業です。
機能要件を定義することで、開発者やインフラエンジニアは、システムを設計・構築する際に、何を目標とするべきかを明確に把握できます。
以下は、機能要件に含まれる主な項目です。
機能要件の定義は、品質の向上やトラブル防止の観点から不可欠なプロセスです。
非機能要件とは、システムの性能や信頼性、セキュリティ、使いやすさといった、機能が備えるべき「品質」や「特性」を指します。
具体的には、以下の項目が挙げられます。
ITインフラの設計は、要件定義を具体的な形にする工程です。
「基本設計」と「詳細設計」という2つの段階を経て、システムの骨組みを構築します。
これらの設計工程を通じて、要件定義で定められた機能がどのように実現されるのかが具体的になります。
基本設計では「システム全体の骨格やルール」を決定します。
要件定義で明確になったクライアントのニーズを基に、システムを構成するための大枠を設計するフェーズです。
基本設計では、例として以下の項目について検討します。
基本設計で決定した内容に基づいて、詳細設計でより具体的に設計します。
詳細設計とは、基本設計で定めた大枠に基づき、実際にシステムを構築するために必要な具体的な設定や構成を決定するフェーズです。
具体的には、以下のような作業を行います。
詳細設計を適切に行うことで、システムの品質向上と開発期間の短縮に貢献できます。
インフラエンジニアが上流工程を担当する場合、以下の4つのスキルが重要です。
具体的にどのような場面でこれらのスキルが必要なのか、詳しく解説します。
上流工程のインフラエンジニアにとって、コミュニケーションスキルは不可欠です。
プロジェクトの成功には、クライアントへのヒアリングを通じてニーズを正確に把握し、チームメンバーへ共有する能力が必須です。
具体的には、クライアントの要望を詳細にヒアリングするだけでなく、専門知識のないクライアントにも、技術的な内容を分かりやすく説明する能力が求められます。
また、クライアントとの間で納期や予算、機能要件などを調整する交渉スキルも重要です。
コミュニケーションスキルを身につけることで、クライアントの要望を的確に捉え、プロジェクトを成功へと導くことができます。
上流工程では、ドキュメント作成のスキルも求められます。
設計書は、プロジェクトに関わる全員が共通認識を持つための重要なツールであり、明確な指示と論理的な構成によって、誰もが理解できることが重要です。
設計書が曖昧な場合、認識のズレが生じ、プロジェクトの進行に支障をきたす可能性があります。
特にインフラのドキュメントは、設定ミスがシステムの稼働に影響するため、高い正確性が求められます。
設計書は、メンバー間の共通認識を形成し、プロジェクトの進捗状況を把握するための重要な資料といえるのです。
また、下流工程への円滑な引き継ぎや、トラブル発生時の原因究明にも役立ちます。
マネジメントスキルも、プロジェクトを円滑に進めるために欠かせません。
特に、プロジェクトの上流工程では、プロジェクト全体を統括し、チームメンバーをまとめ上げるスキルが求められます。
プロジェクトの進行管理では、綿密な計画に基づいて、各メンバーのタスクや進捗状況を常に把握する必要があります。
また、不測の事態が発生した場合には、迅速に対応し、プロジェクト全体の遅延を防ぐための柔軟な対応力も必要です。
ITインフラの高度な専門スキル・知識は、システムの基盤を設計・構築し、安定稼働させる上で不可欠です。
特に、ネットワークやサーバーに関する深い知識は、インフラエンジニアにとって必須といえるでしょう。
例として、以下の知識が求められます。
これらの多岐に渡る技術を深く理解し、組み合わせることで、クライアントのニーズに最適なインフラ環境を構築できます。
それぞれの技術のメリットとデメリットを把握し、コストパフォーマンスを考慮しながら、最適な提案を行うことが大切です。
また、インフラの運用では、可用性や冗長性、セキュリティなど、様々な要素を考慮する必要があります。
インフラエンジニアには、これらの要素をバランス良く設計し、万が一の事態に備えたシステムの構築が求められます。
上流工程に携わるためには、一般的に3〜5年程度の実務経験が求められます。
この期間中に、エンジニアは運用・監視業務を通じて、システムの基本的な構造や運用方法を深く理解し、実践的なスキルを身につけることが重要です。
上流工程に携わるための年数は、個人の能力や経験、企業の規模や体制によって異なります。
例えば、専門学校や大学でインフラに関する知識を学んでいたり、実務経験が豊富であれば、より短い期間で上流工程に携わることも可能です。
インフラエンジニアが上流工程へステップアップするためには、専門知識を深め、それを証明できる資格の取得が有効です。
上流工程を目指すインフラエンジニアにおすすめの資格として、CCNAやLinuCがあります。
これらの資格を取得することで、上流工程へのステップアップはもちろん、年収やキャリアアップの幅が広がる可能性も高まります。
ウズウズカレッジは、これらの資格取得に向けた動画教材を提供しています。
動画教材を活用することで、効率的に学習を進めることができ、忙しい方でも無理なく資格取得を目指すことが可能です。
本記事では、インフラエンジニアの上流工程の仕事内容と、必要なスキルやステップアップの方法を解説しました。
上流工程へステップアップするためには、専門知識の習得と実務経験の積み重ねが不可欠です。
特に、関連資格の取得は、あなたのスキルを客観的に証明し、キャリアアップへの大きな一歩となります。
CCNAやLinuCといった資格は、インフラエンジニアとして求められる幅広い知識を証明し、上流工程で活躍するために重要です。
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UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。