「IT業界に興味はあるけれど、ネットワークエンジニアとインフラエンジニアは何が違うの?」
このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いと関係性を、分かりやすく解説します。
仕事内容や必要なスキル、そして将来のキャリアパスも紹介します。
IT業界への就職を考えている方や、キャリアチェンジを検討している方は、参考にしてください。
「インフラエンジニア」という言葉は、様々なITエンジニアを指す場合があります。
ここでは「インフラエンジニア」と「ネットワークエンジニア」の関係性について、2つの視点から詳しく解説していきます。
インフラエンジニアは、ネットワークを含めたITシステムの基盤(サーバ、クラウド環境、セキュリティ、データベースなど)を扱うエンジニアの総称です。
上記の画像のとおり、インフラエンジニアは大きく5つの職種に分けられ、専門分野によって名称が異なります。
インフラエンジニアとネットワークエンジニアの関係は「インフラエンジニアの専門分野の1つとして、ネットワークエンジニアが存在する」と考えると分かりやすいでしょう。
つまり、ネットワークエンジニアはインフラエンジニアのうち、ネットワークを専門とするエンジニアです。
インフラエンジニアは、システム全体の基盤を管理する幅広い役割を担い、その中でネットワークエンジニアは、ネットワーク(通信)に特化した業務を行います。
実は、IT業界では「インフラエンジニア=サーバーエンジニア」を指す場合もあります。
特に、プログラマーから見ると、インフラエンジニアはサーバーエンジニアを指すことが多いです。
企業や職種によって、インフラエンジニアの言葉の定義は曖昧です。
その中で、プログラムを動かすために必要なサーバー環境を準備してくれる人(サーバーエンジニア)のことをインフラエンジニアと呼んでいるのです。
本記事では、ITシステムの基盤全体を扱う人をインフラエンジニア、ネットワークを専門に担当する人をネットワークエンジニアとして解説します。
なお、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの違いを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いは、以下の4つが挙げられます。
これらの視点から、両者の違いを詳しく解説していきます。
「ネットワークエンジニア」と「インフラエンジニア」は、IT業界でよく耳にする言葉ですが、具体的な仕事内容を明確に理解している方は少ないかもしれません。
実は、この2つの職種は、業務の領域に大きな違いがあります。
仕事内容(専門領域の範囲) | |
---|---|
インフラエンジニア | ・ITインフラ全体(ネットワーク、サーバー、クラウドなど)幅広く管理 |
ネットワークエンジニア | ・ネットワーク(通信)部分のみに特化 |
それぞれの仕事内容を、詳しく見ていきましょう。
インフラエンジニアは、企業のITシステムを支える基盤である「ITインフラ」を設計・構築・運用・保守するエンジニアです。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計・構築・運用に特化しています。
それに対して、インフラエンジニアは、ネットワークに加えて、サーバーやデータベースなど、ITインフラ全体に対応します。
そのため、インフラ(サーバ、ネットワーク)やOS(Linux、Windows Server等)に関する専門知識が必要です。
また、常に新しい技術が登場するため、学習意欲と問題解決能力も不可欠です。
ネットワークエンジニアよりも広範囲な領域をカバーするため、幅広い知識とスキルが必要とされます。
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ネットワークエンジニアは、企業のコンピュータや通信機器をネットワークで接続し、最適な通信環境を実現するエンジニアです。
主にルーターやスイッチなどのネットワーク機器を扱い、企業の業務を支える基盤となるネットワークインフラの設計・構築・運用・保守を担います。
顧客との密な連携のもと、ヒアリング、設計、構築、運用といった一連のプロセスを通じて、最適なネットワーク環境を構築します。
このように、ネットワークエンジニアは、ITインフラ全体を支えるインフラエンジニアの中でも、ネットワークに特化した専門家です。
近年ではクラウド技術の普及に伴い、クライアント企業のクラウド環境を整えることも、重要な業務の1つとなっています。
仕事内容からも分かるように、インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク、OSなど、ITシステムを支える基盤となる、インフラに関する幅広い知識が必要です。
一方、ネットワークエンジニアは、ルーターやスイッチといったネットワーク機器の運用や設定、ネットワーク設計・構築など、ネットワークの専門知識が求められます。
ここでは、両者に必要な知識とスキルを詳しく解説します。
必要な知識とスキル | |
---|---|
インフラエンジニア | 広範なITインフラの知識 |
ネットワークエンジニア | ・ルーター、スイッチなどのネットワーク機器の動作原理、設定方法 ・ネットワーク設計・構築スキル ・ファイアウォールやVPN設定といった、セキュリティスキル ・TCP/IPなどのネットワークプロトコルの知識など |
インフラエンジニアには、以下のような知識が求められます。
特に、クラウド環境の普及により扱う機会も増えているため、クラウドの知識は必須です。
AWSやAzureなどの主要なクラウドサービスを活用することで、柔軟かつ拡張性の高いシステムを構築できます。
また、自動化ツールを活用することで、作業効率を向上させ、人為的ミスを減らすことも重要です。
これらの知識を習得することで、安定したITシステムを構築し、企業のビジネスを支えることができます。
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ネットワークエンジニアに必要な知識としては、以下のものが挙げられます。
これらの知識に加え、CCNAなどの資格を取得することで、専門性を高めることが可能です。
CCNAは、ネットワークエンジニアとして広く認められている資格であり、取得することでキャリアアップに繋がる可能性も高まります。
なお弊社が運営するウズウズカレッジでは、CCNAの資格取得とインフラエンジニアへのキャリアチェンジをサポートしています。
資格取得に向けた学習サポートはもちろん、経験豊富なキャリアアドバイザーによる求人紹介や就職・転職支援も提供しています。
無料で学べるコースもご用意していますので、気になる方はぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。
ネットワークエンジニアは、インフラエンジニアという大きな職種の中の1つに含まれます。
そのため、単純に「ネットワークエンジニアの年収」といっても、他のインフラエンジニアと一律に比較することは難しいです。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag 職業情報提供サイト」によると、インフラエンジニア全体の平均年収は約680万円です。
しかし、インフラエンジニアの中でも、より高度な専門知識を必要とする「クラウドエンジニア」や「セキュリティエンジニア」などは、一般的に年収が高い傾向にあります。
そのため、これらの職種と比較すると、ネットワークエンジニアの年収は相対的に低いと捉えられる場合もあります。
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インフラエンジニアはネットワークエンジニアを包括する概念であり、いずれも以下のキャリアパスが一般的です。
本記事では、ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いと必要なスキル、そしてキャリアパスについて解説しました。
ネットワークエンジニアとして知識を深めたい方や、キャリアアップを目指している方は、CCNAなどの資格取得が有効です。
ウズウズカレッジには、エンジニアの登竜門資格であるCCNAを取得するためのコースがあります。
資格取得後の就職・転職サポートも受けられるため、資格を活かしてエンジニアとして働きたい方におすすめです。
「ネットワークエンジニアとインフラエンジニア、どちらの道に進めばよいか迷っている」
このような方も、お気軽にご相談ください。
UZUZ COLLEGE教材開発部門事業責任者。1989年生まれ、岐阜県出身。元中学校社会科教諭。教諭時代にExcel VBAを独学し業務を自動化する。中学校教諭を辞めた後は学習塾を立ち上げる。その後、大学の同級生であったUZUZ社員に誘われ、UZUZの業務を手伝うようになる。ウズウズカレッジでは法人研修や教材、社内システムの開発を担当するようになる。学習者の学力を把握することに長けており、知識がゼロの学習者でも無理なく学習を修了できるようなカリキュラムを設計している。CCNAの映像講義は発売後すぐにベストセラーとなる。受講生の評価は常に90%以上を維持し、CCNA教材の累計受講者数は1万人を超えている。学習支援の対象分野はCCNA、Google App Script、Excel VBA、C言語など。