UZUZ(グループ会社)入社までの経歴について
4年働いて気づいた「職歴」以外何もない自分
UZUZに入社する前は、地元の青森で公務員として働いていました。元々は救急救命士を目指していたんですが、新卒の時は公務員試験にも救急救命士の試験にも落ちてしまって……。
ただ、翌年の10月、中途採用枠で公務員試験には合格できたんです。
同期から半年遅れている現状に焦りを感じていたし、そもそも“安定した仕事”を求めて公務員を志望していたので「救急救命士ではないけど、公務員として働けるなら」と考え、そのまま入職しました。
でも、正直なところやりがいは全くなかったですね。一応4年間は働いたものの、安定だけを求めて選んだ職場だったので全然楽しめなかったです。
今考えると大変恥ずかしいのですが、当時は面倒なことはできるだけやりたくないと、ただただ惰性で働いていただけでした。年功序列スタイルも肌に合わず、最終的には先輩との人間関係が上手くいかなくなってしまい、次の就職先を決める前に退職しました。
辞めた直後はとにかくこの環境から抜け出したい一心だったのですが、少し落ち着いて就活を始めようとした時、あることに気づいてしまったんです。「自分は4年の職歴以外、何も持っていない」ということに。
数字を追った経験もなければ、技術的なスキルを磨いたこともない。ただ毎日働いていただけ。何もアピールできることがなくて、一般企業で働くイメージが全く持てませんでした。
ネットで読んだ記事にも「公務員は民間企業には入れない」みたいなことが書いてあって、ショックを受けると同時に「でもやっぱりそうだよな」と思いましたね。
だって、履歴書や職務経歴書も書いたことがなかったんです。当然自分に向いている仕事も、そもそも何から始めればいいのかさえ分からず、まさに“五里霧中”でした。
そんな時でしょうか。たまたま姉に「面白そうな会社があるよ」と、あるサイトを紹介されたんです。それがUZUZのホームページでした。
見てみたら他の就活サイトにはないような華やかさで、かつ等身大のインタビューが社員一人ひとり公開されていて「何これ!」ってすごく驚いたんです。提供しているサービスも、既卒や第二新卒をメインとした「オーダーメイド型の就活サポート」で、読み込んでいくうちにどんどん興味が湧きました。
自分と似た境遇の人をサポートできるのは仕事としても非常に魅力的でしたし、そうなったらもう「ここで働きたい!」という気持ちが強くなってしまって。気づいたら“応募”のボタンを押してましたね(笑)。
でも実はこの時、一度選考に落ちているんです。スキルも経験も何もなかったので、当たり前ではあるんですが(笑)。
それでもどうしても諦めきれず、再度連絡して、今度は「アルバイト」で選考を受け直しました。求人票には“正社員登用あり”と書いてありましたし、自分の努力次第で道が切り開ける可能性があるなら挑戦したかったんです。
その後無事に入社が決まり、グループ会社であるUZUZの一員として働く道がスタートしました。
UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)での役割について
“信頼してもらうこと”から、僕の仕事は始まっていく
グループ会社のUZUZに入社してからは「カスタマーサポート部門」に配属されました。
カスタマーサポートは電話やメール、LINEなどを通して、UZUZに登録してくださった方と最初に関わるポジションです。求職者の方と面談を行うキャリアアドバイザーとの面談日程調整はもちろん、面談前に職種説明を行ったり、場合によっては就活相談に乗ることもあります。
幅広い知識や対応が求められるので勉強の毎日でしたが、その分得られるものは多かったように思います。
求職者の方により良いサポートを提供するにはどうすればいいか。その上でどうやって会社の利益を上げるか。それらを社員一人ひとりが考える文化だったので、その姿勢がとても新鮮で、働くのが本当に楽しかったです。
その後、UZUZが北海道に新しく「旭川オフィス」をオープンすることになり、立ち上げメンバーとして参画することになりました。
カスタマーサポートとして数字管理は行いつつ、マネージャーのようなポジションとして、マニュアル作りや新人さんの教育、新設オフィスを回すための改善工夫など、とにかくありとあらゆることをやりました。
正直なところ、やることが多すぎて本当に大変だったのですが(笑)、最終的には「旭川オフィスを安定稼働させる」という目標を果たせましたし、自分を成長させる意味でも貴重な経験ができたと思います。
そうして旭川で勤務すること約9カ月、東京本社に戻ってきてからは念願叶って正社員となり、現在は「UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)のキャリアコーチ」を担当しています。ウズカレ(略称)の有料コースを受講してくれている方、IT職種に興味がある方、IT資格を取得し就職を目指したい方などのサポートが主な業務です。
IT分野で働きたい方の就職・転職を支援したり、適切な有料コースのご案内をしたり。各地の公共事業(IT支援サポート)にも携わっているので、キャリアパスの相談に乗ったり、面接対策の講義をさせていただくこともあります。
キャリアコーチを担当し始めてから、特に気をつけているのは「よくある就職エージェント」にはならないようにすることです。
例えば、求職者の方が求めている求人をただ紹介するのって、誰にでもできると思うんです。でも実際はその方のスキルや経験、市場価値、将来像、求人の人気度など、複合的に考えなければならない事項がたくさんあります。
求職者の方は「単に情報を知らないだけ」というケースも多いため、きちんと事実を伝えた上で、じゃあどうしていくかを一緒に考えるようにしています。
人生の軸となる部分をサポートする仕事なので、当然責任は重大です。でもだからこそやる意味がありますし、相談に来てくれた方が将来「ここに入社して良かった」と思えるよう、今後もお一人おひとりに寄り添っていきたいですね。
仕事を通じて記憶に残っている印象的なコトについて
キャリアコーチとしての介在価値を発揮しながら働く毎日が、本当に楽しい
これまでUZUZ・ウズカレと働いてきた中で、朝起きて「うわー、今日仕事行きたくないな」と思ったことが本当に一度もありません(笑)。もちろん、仕事が上手くいかず落ち込んだり凹むことはありますが「もう嫌だ」と思ったことは本当に1回もないんです。
前職では毎日「仕事に行きたくない、辞めたい」と考えてばかりでした。でも今は自分の仕事に誇りを持っているし、サポートする求職者の方一人ひとりと本気で向き合いたいと思っているので、この変化の大きさには自分のことながら驚いています。
また、印象に残っている求職者の方もいます。その方は元々開発エンジニアを希望されていたんですが、相談に来てくださった時点では就活が思うように進んでいませんでした。
先ほどもお話ししたように、ただ求人を紹介することは誰にでもできます。でもそれではキャリアコーチとして存在している意味がありません。
大切なのは、求職者の方に今後のキャリアを踏まえた上で、納得感を持ち就活していただくことです。
ですのでその方には市場感やニーズはもちろん、現実的な意見も厳しい意見もしっかりお伝えしました。最終的には当初希望していた開発エンジニアではなく、インフラエンジニアとして内定を獲得し、現在もいきいきと働かれています。
就活が成功したのは、何よりこの方の努力あってこそです。その上で将来性やその人の目指すキャリアを整理し、キャリアコーチとしての介在価値を発揮したサポートができたのは良かったですね。
また、入社後連絡した際「資格を取ったので早く上流工程に行きたいです」「伸び伸び働けて楽しいです」と話してくれたのも印象的でした。
こんな風に、今後も就業を「ゴールではなくスタート」にできるサポートができたらいいなと思います。
ウズカレのキャリアコーチとして大事にしているコト
“伝えるべきこと”を伝え、理想へと一緒に歩めたら
「伝えるべきこと」はきちんと伝えるようにしています。
企業や転職市場の中で求められているニーズなどは、ちゃんと伝えて、理解してもらった上で就活に臨んでもらう。これは絶対に欠かせません。
そのため場合によっては、厳しい話をしなければならない時もあります。でも知るべきことを知らないまま就活を進めても、いつかどこかで壁にぶつかってしまうと思うんです。
相談に来てくださる方には、できるだけそういった経験をしてほしくないので、認識のズレがあれば必ず解消してからサポートするようにしています。
そして、こういった“ズレ”を伝える上で、自分の経歴の話もします。最初お話しした通り、私は職歴こそ4年ありますが、一般企業での働き方や就活のことは何も知りませんでした。
自分の強みや弱み、できることやできないことなど一切把握できておらず、なんとなくでしか動けていなくて。もしキャリアについて叱咤激励やアドバイスをしてくれる人が居たら「自分のキャリアはもっと違ったんじゃないか」と思ったこともあります。
そういうズレによって自分が苦労した経験があるからこそ、一例として自分のことを皆さんにはお伝えするようにしているんです。
私たちキャリアコーチは営業職でもあるので、求職者の方に寄り添うと同時に、営業として数字や利益も追う必要があります。でもだからといって、言うべきことを言わず「それらしい求人をただ紹介して内定に繋げる」のは違うと思うんです。
自分はキャリアコーチとして、求職者の方の人生を支える責任があります。
だからこそ、自分の営業成績だけに目を奪われたくはないなと。たとえ受注が取れそうでも、その人のキャリアのためにならない、もしくは不必要と判断したら「やらない方がいいかもしれません」と率直にお伝えするようにしています。
ご本人の理想のキャリアや要望をきちんとお聞きする。その上で「正しい情報をきちんと伝え、理解してもらった上で就職・転職サポートする」ことは、今までもこれからも大事にしていきたいところです。
働く上での意気込み
挑戦と経験を重ねて「プロジェクトを任せてもらえる存在」になりたい
将来的には、ウズカレで“1つの事業を任せてもらえるような存在”になりたいと思っています。
ウズカレは社員に裁量を持たせてくれる職場で、リスクになること以外は基本的に社員の「こうしたい・やりたい」を尊重してくれます。
しかし、私はまだまだ自分からアイディアを出すことは修行中なんです。割り振られた仕事をきちんと調整しながら進めることは出来ても、もう1歩先の新しいアイディアや業務改善の提案までは出来ていません。
事業責任者の岩田は、私と対照的でアイディアマンなので、間近で彼の技術や考え方を盗みながら、成長していきたいと思っています。
あとは、マネジメントにも挑戦してみたいですね。正直、私自身は誰かの上に立つことやグループを引っ張っていくことは苦手なのですが……(笑)。
それでも出来ないことにあえて取り組むことは、自分自身の仕事やキャリアの幅を広げることにも繋がると思うので臆せず挑戦していきたいです。
ウズカレも私自身もまだ道半ば。だからこそたくさんの挑戦と経験を重ねて、共に成長していけたらと思っています。