「インフラエンジニアになりたいけど、未経験で志望動機が思いつかない……」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インフラエンジニア未経験の方でも、自信を持って伝えられる志望動機の作成ポイントを分かりやすく解説します。
また、志望動機を作成する際に陥りがちな、注意すべき3つのことについても紹介します。
あなただけの魅力ある志望動機を作成し、IT業界への第一歩を踏み出しましょう。
インフラエンジニアの志望動機を作成するための、事前準備のポイントは以下の4つです。
これらの側面から事前準備を進め、面接を突破しましょう。
面接を受ける企業の情報収集は、志望動機の説得力を高めるための第一歩です。
企業への理解を深めることで、なぜその企業で働きたいのかを具体的に説明し、他の応募者との差別化を図ることができます。
企業のウェブサイトや求人票、口コミサイトなどのツールを活用し、以下の情報を収集しましょう。
また、競合企業との比較を通じて、その企業の強みや独自性を深く理解し、自身のキャリアとどのように結びつけられるかを明確にすることができます。
例えば、企業のビジョンが「人々に革新的なサービスを提供する」という場合。
あなたもインフラを通じて社会に貢献したいと考えていたとしたら、その点をアピールすることで、採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。
採用担当者に共感・好印象を与えられるチャンスのため、積極的に情報収集を行い、自身の熱意を伝えましょう。
インフラエンジニアの仕事内容や、企業が求めるスキルや適性、やりがいなどを理解しておくことは、志望動機をより説得力のあるものにするために重要です。
インフラエンジニアの仕事は、サーバー構築やネットワーク設計、セキュリティ対策など、多岐に渡ります。
特に未経験者の場合、まずはサーバーの監視などの下流工程から始めることが多いため、これらの業務内容を詳しく把握しておくことが大切です。
また、面接では意欲を見るために、インフラエンジニアの仕事内容について聞かれることがあります。
「やりがいがありそうだから」といった漠然とした理由だけでは、採用につながりにくいです。
具体的な業務内容や、自身のスキルと企業の求めるスキルとのマッチングを説明することで、採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。
インターネットや書籍、動画などを活用して、インフラエンジニアの仕事について深く理解しましょう。
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自己分析も、志望動機を考える上で不可欠です。
自分の強みや価値観を明確にし、それがインフラエンジニアとしてどのように活かせるのかを考えてみましょう。
例えば、過去のアルバイト経験や学業、趣味、ボランティア活動から得たスキルで、インフラエンジニアに役立つものがないか洗い出してみてください。
その中から「地道な作業が得意」「トラブル対応力がある」「新しい技術を学ぶのが好き」といった、インフラエンジニアの適性に合う内容が見つかるかもしれません。
他にも「ボランティアスタッフとして活躍した経験がある」という方は「チームワークを大切にし、責任感を持って仕事に取り組める」という強みをアピールできます。
自己学習を通じて、基本的なITインフラの知識を習得することも大切です。
ネットワークの基礎やサーバー管理のスキルは、インフラエンジニアとして活躍するために不可欠な知識です。
オンライン学習サイトや書籍などを活用して、体系的に学習を進めましょう。
もし可能であれば、CCNAなどの資格取得がおすすめです。
CCNAは、インフラエンジニアの登竜門資格として広く知られており、ネットワークの設計・構築、トラブルシューティングに関する幅広い知識を習得することができます。
集中して学習すれば、2〜3ヶ月で取得することも可能です。
事前に資格を取得をしておくことで、高い意欲や職業適性をアピールでき、強力な武器になります。
さらに、資格取得に向けて学習することで、自然と実践的なスキルも身につけることができるでしょう。
志望動機の書き方のポイントは、以下の5つです。
これらのポイントを押さえ、採用担当者の心を掴む志望動機を作成しましょう。
他の応募者と差別化するためには、単に「IT業界に興味がある」と述べるだけでは不十分です。
「自分がなぜインフラエンジニアの職種に興味を持ったのか」を具体的に伝えることが重要です。
例えば、前職でITシステムを利用し、その便利さや重要性を実感したことや、日常生活でIT技術の影響を強く感じたエピソードがあるとよいでしょう。
さらに、インフラエンジニアの仕事が、企業のIT基盤を支える重要な役割を果たしている点にも触れると、インフラエンジニアの仕事への深い理解をアピールできます。
「システムの安定稼働に貢献することで、企業の業務効率化に貢献したい」
「新しい技術を学びながら、より高度なシステムを構築していきたい」
このように、やりがいと自分の目標を結びつけて説明すると、応募者としての意欲が伝わりやすいです。
自身の体験とインフラエンジニアの仕事への理解を組み合わせて説明することで、より現実味のある志望動機を伝えられます。
インフラエンジニアの適性には、例として以下の4つが挙げられます。
特に、IT業界は技術の進化が著しいため、新しい知識やスキルを迅速に習得する能力が求められます。
未経験者の場合、学習意欲のアピールは採用担当者に高く評価されるでしょう。
例えば、以下のように具体的な学習内容や目標を示すことで、あなたの学習意欲をアピールできます。
「〇〇という資格を取得するために、毎日2時間勉強を続けています」
「オンライン学習サイトで、〇〇の言語を学習中です」
これらの適性をアピールする際には、必ず志望する企業の求める人物像と照らし合わせ、あなたの経験やスキルがどのように企業に貢献できるのかを具体的に説明しましょう。
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特に、インフラエンジニアの登竜門資格とされるCCNAやLinuCは、高い評価を得られます。
これらの資格を取得することで、ITインフラの基礎知識を証明できるだけでなく、継続的に学習する姿勢も評価されます。
資格取得を目指して勉強中の場合も、積極的にアピールしましょう。
例えば、このように資格と具体的な業務内容を結びつけて説明することが大切です。
「現在CCNAの資格取得に向けて、〇〇の教材を用いて学習中です。資格取得後は、この資格で培った〇〇のスキルを活かして、貴社の〇〇業務に貢献したいと考えています」
また、資格取得に向けた学習時間は、意欲の高さのバロメーターとなることがあります。
特に、学生の方や、まだ仕事に就いていない方は、1日3時間以上の学習時間を目安にすると、学習意欲の高さをアピールできます。
志望企業への入社動機を具体的にするために、企業研究を通して、その企業の案件の豊富さや成長を促す教育体制、充実したキャリア形成の支援など、様々な強みを理解しましょう。
そして、自分がその環境で、どのように活躍し成長できるかを説明することが大切です。
例えば、志望企業が豊富な案件を持ち、様々な業界と取引をしていることが強みである場合、自己成長とビジョンと結びつけられます。
「貴社の幅広い案件に関わることで、多様な業界の知識と経験を積みたいと考えています。特に、〇〇業界のシステム開発に携わりたいと考えており、貴社のプロジェクトを通じて、その目標を実現したいです」
自分の経験や意欲を踏まえ、なぜその企業で自分が実現したいことがあるのかを明確にすると、他の志望者との差別化ができるでしょう。
企業研究を徹底的に行った上で、その企業の特徴や強みと、自分の価値観やスキルを結びつけ、その企業でしか実現できないことを具体的に説明することが大切です。
例えば、その企業が教育制度に力を入れているならば、具体的な目標を述べると効果的です。
「未経験からでも専門性を高め、貢献したいと考えています。特に、〇〇という分野のスキルアップを目指しており、貴社の充実した研修プログラムを通じて、スペシャリストに成長したいです」
また、事業内容や今後の展望と自分のキャリアプランを関連づけて、企業に入って実現したい目標を具体的に伝えるのもよいでしょう。
「貴社の〇〇事業の拡大に貢献したいと考えています。私の〇〇のスキルを通じて、役立ちたいです」
インフラエンジニアの志望動機を作成する際、意外な落とし穴があることをご存じですか?
採用担当者の心を掴み、あなたを採用したいと思わせる志望動機を作成するための注意点を3つ紹介します。
これらの点を踏まえて、あなただけの魅力的な志望動機を作成しましょう。
「成長したい」だけでは、あなたの熱意や具体的な目標が伝わりません。
ここでは、志望動機で陥りがちなNG例を2つ紹介するので、他の応募者の志望動機との差別化を図りましょう。
ぜひ、あなたの志望動機と照らし合わせてみてください。
「企業理念やビジョンに共感した」という表現は、多くの応募者が使う人気のフレーズです。
しかし、なぜ共感したのか、共感に基づいてどのような行動を起こしたいのかまでを具体的に説明しないと、他の応募者との差別化が難しく、説得力に欠けます。
なぜ説得力に欠けるのかというと、具体的なエピソードがなく、だれでも言えるような抽象的な表現になっているためです。
企業理念のどの部分に共感したのかを具体的に説明し、その共感の根拠となる過去の経験やエピソードを盛り込むと説得力が増します。
漠然と「成長したい」と述べるのではなく、どのようなインフラエンジニアを目指したいのか、将来どのような仕事に挑戦したいのかを具体的に説明することが大切です。
例えば、以下のような仕事内容を深く理解した上での具体的な目標を提示することが大切です。
「まずは目の前の仕事を頑張り、現場での経験を活かしながら資格を取得してスキルを磨き続け、レベルの高い技術力を持ったエンジニアになりたいです」
「将来的には設計や構築といった上流工程やPMを目指したいです!」
志望動機は、簡潔で分かりやすい表現を心がけましょう。
結論から始まり、その理由や具体的な行動を論理的に説明することで、採用担当者は短時間であなたの想いを理解できます。
長すぎる文章は、採用担当者が興味を持って聞いている部分を見失わせたり、要点がぼやけてしまい、あなたの魅力を十分に伝えられない可能性があります。
そのため、最も伝えたいことを明確にし、簡潔な言葉で表現することが大切です。
志望動機は「1.結論、2.理由、3.具体的な行動」の順に説明することで、論理的で分かりやすい志望動機になります。
インフラエンジニアの仕事は、単独で完結するものではありません。
クライアントとの綿密なコミュニケーションや社内の多様な部署との連携、そしてチームメンバーとの協力が不可欠です。
例えば、大規模なシステムの構築や運用では、様々な専門分野を持つエンジニアが協力してプロジェクトを進める必要があります。
チームワークが求められる環境で、協調性がない印象を与える志望動機は、採用担当者によい印象を与えません。
インフラエンジニアは、チームで協力して仕事を進めることが多く、個人主義的な志向はマイナスに捉えられがちです。
企業の充実した教育制度は、新卒や未経験者を惹きつける魅力的な要素の1つです。
しかし、志望動機で教育制度ばかりを強調し過ぎると「学ぶこと」そのものに重点を置き、会社への貢献よりも自己成長ばかりに関心があると誤解される可能性があります。
教育制度を利用してスキルアップしたいという気持ちは大切ですが、それだけでは会社に対してどのような貢献ができるのかが不明確です。
例えば「資格取得に向けて独学で勉強している」といった経験を具体的に説明することで、主体性と成長意欲を伝えられます。
また、その企業の教育体制のどの部分に興味があり、それをどのように活かしてスキルアップしたいのかを具体的に説明できるとよいでしょう。
「志望動機を書くのは難しそう」「どのように書けばよいのか悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、インフラエンジニアの志望動機の例文を3パターン紹介します。
これらの例文を参考に、あなた自身の経験やスキルに合った志望動機を作成してみてください。
【例文】
貴社を志望した理由は、大規模かつ高度なセキュリティを誇るインフラシステムを構築・運用している実績に強く惹かれたからです。
貴社で働くエンジニアの方々の高い技術力と、社員の成長を重視する風土にも共感し、ぜひその一員として貢献したいと考えました。
私は、大学時代に〇〇サークルに所属しており、20人のメンバーと協力し、〇〇というイベントを成功させた経験があります。
その経験を通して、問題解決能力やコミュニケーション能力を養うとともに、チームワークの重要性を学びました。
また、独学で〇〇の資格を取得し、ITに関する基礎知識を身につけました。
これまでの経験で培った知識とスキルを最大限に活かし、各部署と協力しながら、高品質なシステムを構築・運用していきたいと考えています。
常に新しい技術への探究心を持ち続け、自己成長を図りながら、貴社の発展に貢献したいです。
【例文】
貴社を志望した理由は、これまでの営業経験で培ったコミュニケーション能力と課題解決能力を、インフラエンジニアという新たな分野で活かしたいと思ったからです。
過去には、〇〇というプロジェクトで、クライアントとの関係構築を円滑に進め、プロジェクトを成功に導いた経験があります。
この経験を活かし、貴社のプロジェクトにおいても、関係各所との連携を密に行い、プロジェクトを成功に導きたいです。
また、貴社が力を入れているクラウド技術全般に興味があり、特にセキュリティ分野の技術を習得したいと考えています。
現在、〇〇というオンライン学習サイトで、クラウドに関する基礎知識を学んでいるほか、〇〇という資格を取得しており、ITに関する基礎知識はあります。
貴社のプロジェクトの一員として、スキルアップに励み、会社の発展に貢献したいです。
【例文】
貴社を志望した理由は、IoTを活用したスマートファクトリーを推進している、貴社の技術力に惹かれたからです。
特に、貴社の〇〇システムが、製造現場の生産性を大幅に向上させたという事例に感銘を受けました。
私は以前、製造業の現場で働いていた経験があり、システムの不具合による生産遅延を目の当たりにし、システムの安定稼働の重要性を痛感したことがあります。
そのため、独学で〇〇の資格を取得し、ITに関する基礎知識を身につけました。
特に、〇〇という技術に強い興味があり、この技術を活用して、製造現場の生産性向上に寄与したいと考えています。
貴社で、先輩社員の方々から多くを学び、常に新しい技術に触れながら、成長していきたいと考えています。
これまでの経験と知識を活かし、将来はクライアントのニーズに合わせた、最適なシステムを提案できるエンジニアになりたいです。
本記事では、インフラエンジニアの志望動機作成のポイントと、具体的な例文を紹介しました。
これらのポイントを押さえ、採用担当者の印象に強く残る志望動機を作成しましょう。
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