H.ITO

UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)入社までの経歴について

教員経験もIT知識も「ウズカレでなら活かせる」と

大学では、木の一生を学べる「林学」を学んでいました。小さい時から生物や植物が好きで環境問題にも興味があったので「自然と共存していく方法を学ぶなら林学だな」と思い、進学したんです。

 

縮小傾向にある業界・学問ではあったものの、当時は「お金儲けや経済活動から縁遠いことを学びたい」という謎の思いもあったので、4年間木や林、森についてひたすら学び続けました。

 

授業では、かなりの時間をフィールドワークに費やしました。

 

林学は木を植えるところから、管理、伐採からの加工を経て、違う製品に生まれ変わるまでの流れを各分野ごとに学ぶのですが、僕が主に学んでいたのは森や林に生える「木の生理や生態」についてです。

 

手入れが行き届いていない森と、手入れが行き届いている森を実際に見比べて違いを学んだり、生えている木からデータを収集してどうしたらより良く育てていけるのか研究したり。膨大なフィールドワークのおかげで、見ただけで大体の木の種類や状態が分かるようになりました(笑)。

 

将来については、林学で大学院に進むのと平行して、実は教員にも興味がありまして。ありがたいことに学生時代にたくさんの良い先生に出会えたので、教員という職業や働き方に対してポジティブなイメージがあったんです。

 

なので、大学で林学を学ぶ間も教員免許に必要な単位をずっと取得し続けていました。

 

大学院に進む道と教員として働く道、2つの選択肢がある中で迎えた母校での教育実習。いざ教壇に立ってみると「教員っていい仕事だな」と改めて実感しました。

 

これまでの自分の経験や知見を駆使しながら生徒達の力になってあげられることに、すごく魅力を感じたんです。授業をすることも好きでしたが、生徒が個別に相談に来てくれることが純粋に嬉しかったですね。

 

その後は、無事に理科の教員免許を取得し、大学院も合格していたのですがここで2つの転機がありまして。

 

1つ目は、持病の筋疾患の影響で僕自身がだんだん歩けなくなっていたこと。2つ目は、僕の状況を見た大学の恩師が「1年でも早く就職して“働く”ということに慣れろ!大学院に行かなくても、教員をやりながらでも研究は出来る!」と言葉をかけてくれたことです。

 

自分の状況と先生が背中を押してくれたことをきっかけに、僕は最終的に教員の道に進むことを決意。地元の県立高校で理科教師として働き始めることにしました。

 

学校では生物や科学など理科の授業を受け持っていたのですが、大学時代の経験を活かしてフィールドワークをやったり、ワニやカンガルーなどのお肉の試食を企画したり、我ながらなかなかユニークな授業を行っていたなと(笑)。

 

当時勤めていた高校は進学校で受験をゴールとした指導が多かったのですが、そんな環境だからこそ「興味や関心を出発点に出来るような授業をしたい」とずっと思っていたんです。

 

また、ICTを取り入れることもいち早く進めました。

 

持病の進行により、立って歩くスタイルの授業が難しくなったことがきっかけだったのですが、僕自身がいすに座りながらでも授業が出来る方法を模索した結果、タブレットとプロジェクターの導入に行き着きまして。

 

黒板に板書する代わりにタブレットに書き込み、プロジェクターを通してそのタブレット画面を生徒たちに見せる方式で授業を実施しました。

 

いざICT技術を導入してみると、意外にもメリットが多くてですね……!板書を部分的に拡大したり、縮小させて全体を見せたり視野の誘導が出来ることに加えて、マーカーの色を変えたり、図を貼ることも自由自在。

 

スマホを使って、生徒がリアルタイムでクイズやアンケートに参加できる環境も整備しました。

 

コロナ前の当時はタブレットで授業を行うこと自体が珍しかったので、研究授業として僕の授業を他の先生が見学しに来たり、行政の方が視察に来たりしたこともありました。

 

その後、県の方針で教員と生徒に1人1台タブレットが配られたのですが、僕が使っていたタブレット機種やアプリが採用されたので、微力ながら県全体の教育に貢献出来た気がして嬉しかったですね。

 

ICT技術の魅力や未来への可能性に気づいてからは、多忙の合間を縫って学習し、情報分野の教員免許も取得。大変でしたが、思い返すと新たな知識を取得する、まさに“リスキリング”のような体験をしていたなと。その後は、理科・探究・情報の教員として約11年間・計3校に勤めました。

 

そんな僕が転職を考え始めたきっかけは身体の変化です。持病が進行したことで、車の運転が難しくなりまして。

 

学校に相談してみたものの「フルリモートでの勤務は難しい」ということだったので、自分の働き方に合った職場を探し始めました。

 

そこで頼ったのがウズカレの事業マネージャーである河合です。実は、河合は2校目の高校の同僚でして!情報の教員免許を取得する時も一足先に資格を取得していた河合にアドバイスをもらったり、ずっと関係が続いていたんです。

 

河合に仕事の相談すると「それならフルリモートもOKだし、良かったらUZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)においでよ」と歓迎してくれて。

 

フルリモートなどの環境面はさることながら教員時代に培った指導スキルや、未経験のIT学習から得た実体験・知識など、これまで僕自身が積み上げてきたことが“IT教育サービスを提供するウズカレ”でなら存分に活かせると思いました。

 

こうして11年の教員生活を終え、ウズカレで働く日々が始まりました!

UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)での役割について

課題解決のサポートが出来る「喜び」を感じて

ウズカレでは自社の動画教材を活用した研修の実施や、先方のニーズを反映した研修カリキュラムの立案に従事。パートナー講師の方の採用から育成など、マネジメント業務にも携わらせてもらっています。

 

またITパスポートの参考書など書籍監修を行ったり、社内向けにはアドバイザーとしてICT技術を駆使した業務改善を行っており、ウズカレメンバーがより快適に働ける環境整備に注力しています。

 

ウズカレで日々働いていて感じるのは「サポートさせていただけることの嬉しさ」です。

 

近年、企業さんから「我が社もIT化に踏み切りたい」「社員のITリテラシーを高めてもらいたい」と要望をいただくことが増えました。

 

IT化の波が社会全体で起きている状況だからこそ、僕自身が研修サポートさせていただけることに大きな意義を感じています。

 

悩みの解決策をご提案したり、業務を円滑に進められるよう学びの場を提供したり、自分自身が身につけてきた知識を誰かのために活かせることが嬉しいんです。

 

未経験からITを学ぶことは簡単なことではありません。どこから取り組んだらいいのか分からなくなる瞬間もあると思いますし、僕も河合など色んな方から情報を教えてもらいながら学びました。

 

ITを学ぶ難しさも有益さも経験してきたからこそ、きちんと目の前の方が抱えている課題や悩みに寄り添って、丁寧に対話をしながら、これからもサポートを続けていきたいと思っています。

仕事を通じて記憶に残っている印象的なコトについて

持病にオーバーワーク。自分自身を見つめ直して、模索した「働き方」

「自分自身の働き方」はウズカレに入ってから、より見つめ直すようになりました。

 

教員時代は公務員ということもあり残業が当たり前で……。コスパを無視した働き方で、早朝から夜遅くまで働くことに正しさを感じていた節があったんです。

 

ウズカレに転職してからも同じ意識のまま、オーバーワーク気味に働いていたのですが、持病の進行などもあり「このままの働き方ではダメだな」と。代表の川畑にも「力を抜くところは抜いて」とアドバイスされるほどでした(笑)。

 

僕自身、もともと“ちゃんとやらなければ”という責任感が強かったり、持病の影響で出来ない業務がある分、別の部分で補わなければという意識が強くて。フルリモートという自分に裁量がある環境だとついつい仕事に熱中しすぎてしまい、なおさら歯止めが利かなくなってしまっていたんです。

 

でも、自分の身体のことやワークライフバランス、家族との時間を考えた時に、この意識は変えなければいけないなと。

 

ウズカレは「誰もがウズウズ学びながら働ける世の中をつくる」というビジョンを掲げているのですが、“ウズウズ”という言葉も僕自身を見つめ直すきっかけになりましたね。

 

ウズウズ働くというのは、目標ややりたいことなど“プラスな思考を持っている状態”だけを指すのではなく、マイナスの要素を減らしていくことでもあるなと、ふと思ったんです。

 

僕にとってのマイナスは「働きすぎてしまうこと」と働きすぎて「身体がしんどくなってしまうこと」。そう考えた時にその2つを手放して、今までとは違う働き方・生き方を模索しようと切り替えることが出来ました。

 

やりすぎ・偏りすぎは、ウズウズから遠ざかる要素だなと、身をもって痛感したんです。

 

今は、自分が出来ない業務は他のメンバーにお願いするなど、少しずつですが以前より肩の力を抜いて働けているなと思います。

 

自分の持病や、ウズカレで働かなければ訪れなかった意識の変化だと思うので、とても印象深いですね。

UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)の講師として大事にしているコト

周りの人をちょっとでも楽にする、「傍楽(はたらく)」の概念

教員時代に教えてもらった、“傍ら(かたわら)”に“楽”と書いて「傍楽(はたらく)」という言葉をとても大切にしています。

 

ある社長さんがおっしゃっていた言葉で「傍にいる人や関わりのある人を楽にしたり、楽しくさせたりすることが仕事の本質」なんだそうです。

 

上手いこと言うもんだな(笑)と感心したのと同時に、確かにそうだよなと納得している自分がいました。この本質を意識出来なかったら、自分にも周りの人にも「はたら苦」=苦しさしか残らないよなと実感したんです。

 

それ以来「傍楽」の概念は、ずっと僕にとって大切な1つの軸になっています。なので、これからも「傍楽」の概念を持ちながら、僕に関わってくれる人や傍にいる人をちょっとでも楽に出来るような、楽しくさせられるような働きをしていきたいですね。

 

研修サポートや社内の業務改善など、周りの方のために僕が出来ることはまだまだたくさんあります。

 

「傍楽」を実践するには僕自身が楽しく働くことも必要不可欠だと思うので、周りの方だけでなく自分自身の環境整備も意識しながら気持ちよく働いていきたいです。

働く上での意気込み

目の前の「今」を大切にしながら、周りの人に自分の学びを還元したい

正直にお話すると、僕はあまり将来のビジョンや目標を持たないタイプでして……。いただいた目の前のお仕事を全力でこなしていきたいなと思っています。

 

ウズカレでは、きっとアプリ制作や公共事業などまだまだ新しいお仕事をさせてもらう機会がたくさんあると思うんです。

 

新しいことを学ぶ機会が多くあるウズカレだからこそ、どうせなら楽しく勉強して、それを楽しく使っていきたい。そして、僕が学んだことは他の方にも還元出来るようにしていきたいです。

 

自分の楽しさを周りの方に伝染させて、良い意味でその場その場で、今を大事にしながら働いていけたらと思っています。

 

持病の影響で、これから思い通りに身体を動かせなくなる日が来るかもしれません。だからこそ、僕は今を大切にしたいんです。この価値観も病気に教えてもらったことの1つだと思っています。

 

人生や仕事という限られた時間の中で「効率」も「今」もどちらも大事にしながら働いていきたいです。

この記事を書いた人

UZUZ COLLEGE編集部 

UZUZ COLLEGE編集部です。就活情報やUZUZ COLLEGEの最新情報を定期的に発信していきます。